「この映画の18年後の今を誰が想像しただろうか」グッバイ、レーニン! asicaさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画の18年後の今を誰が想像しただろうか
数年前、
東大に留学中のドイツ人青年に会った事があった。
記憶の中の彼は、この主役のダニエル君っぽい顔をしていて
帰り際に席を立った時に驚くほど背が普通(日本の平均男子くらい)で、自分で覚えたての日本語で「みかけだおし」と言って笑ったのだった。
彼の両親はまったくこの東西ドイツ時代の東側の人であり
彼自身がこの中の主役になってもいい、まさにその世代の人物だった。
彼の英語と私のかなりレベルの低い英語力とでは、東西ドイツの話など出来る訳もなく 甚だ残念だった。
ただ彼の両親が彼が日本の大学に行くとなった時に
本当に考えられない奇跡のようだと語ったという事はわかった。
収束はまだか。
もちろんウクライナの話。
ロシアのウクライナ侵攻という信じられないくらい20世紀的な出来事が進行中の今思えば
あの東西ドイツ対立の終息は奇跡だったとしか考えられない。
1989年11月
事実上の東西往来自由化と取れる発言をきっかけに国民によってベルリンの壁が崩壊。
1990年8月
東西ドイツ統一
同9月
東ドイツがワルシャワ機構脱退
そしてドイツとしてNATO残留が決定。
これらはソビエトがゴルバチョフの時代だったからかなえる事が出来たのだというのは、今のプーチン氏の所業見ても明らか。
その後ゴルバチョフ氏の引退とともにソビエト社会主義共和国連邦は終わりを告げ ロシアの時代へ。
冷戦は終結し、世界は平和へまた一歩近づいたとばかり思っていた呑気な20世紀末、、、と思ったのも束の間
2001年
21世紀に入って速攻で911テロ
アラブ諸国とユダヤ系アメリカの過酷な小競り合いが開始
ISILは事実上の壊滅状態にあるとは言えまだまだ油断ならない。
だが 今の日本にとって脅威は
ロシアと中国。
アメリカが まったく介入しない事が明白になりウクライナのゼレンスキー氏は孤軍奮闘。
経済制裁のみにとどまるしかない世界を横目に日々悲惨な映像がネットを賑わす中、日本は自国の防衛は自国でという意見が確実に増えているように思う。
せめて
せめてこのウクライナ侵攻よりは前に見たい映画だった。
Kinokuniyanetさん
初めまして!
ララ役の女優さん。
ララってどういう人だったかもはや思い出せなくて検索してしまいました笑笑。
写真で見る限り東欧系のお顔ですね。
ストーリーは家族が倒れてる間に東西ドイツが統一してしまってそれに気づかれ無いように(ショックが心臓?に悪いから)みたいなのでした?
あの頃(このレビューを投稿した頃)まさか2023秋もまだ戦争中だとは思わなかったです。どうしてこんな事になるのか
今晩は
ゴルバチョフの奥さんは、ウクライナ系と記憶していますが、(そして、最近読んだ新聞記事では、プーチンに対して強烈な批判をしていますが。)旧ソ連を解体に導いた、ペレストロイカを牽引した彼の御大は、KGB(カー・ゲー・ベー)から成り上がったプーチンにとっては、手は出せないが目の上のたん瘤なのでしょう。
本日のNHKのドキュメンタリーでは、ロシアの言い分があるようですが。
何にしろ、罪のない無辜の民衆を虐殺する男には未来は無いと信じています。明らかに国際法違反ですからね。
全然関係ありませんが、asicaさん、私の”広い意味での”先輩ですかね。
では、又。
kossyさん
talismanさん
そうですね、人差し指を立てますね。ヨーロッパ全土ではないですよ。
長女がアイルランドで英語の語学学校行ってた時にスペイン人ポルトガル人他南米や中国韓国からも来ててドイツ人は手をあげないからすぐわかると言ってました。
そう思うと英語圏って限られてるんですよねえ。
talismanさん。
そう言えば彼も相当日本語をその後勉強した様子でした。今はどっちに住んでいるのかわからないのですが、こういう作品を見るとありありと彼の事を思い出します。
ドイツと日本、気質が似ていて住むにはお互い良さそうな気もします。
今、日本語の読み書き話し聞くが完璧な若いドイツ人の多くは旧東ドイツで生まれ育った世代です。壁崩壊後、日本のアニメや漫画に夢中になり日本語の勉強を始めました。文字の問題で多くの人が脱落しその中でごく少数、素晴らしい日本語能力を身につけた人が日本人と結婚し日本で働いてます。旧西ドイツで働き生きるより、彼らにとってはより良い選択だったと思います。こんな日本を選んでくれた人達がいるのだから、日本が変な国になってしまわないように、と思います。