「侍の精神は欧米人に伝わったか。」ラスト サムライ 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)
侍の精神は欧米人に伝わったか。
ハリウッド制作なので多少トンチンカンな侍映画と思っていたが、
精神と名誉を重んずる侍の生き様死に様が、上手に描かれており、
武士道精神は観るものに伝わったであろう。
歴史的題材としては、西郷隆盛の西南戦争を彷彿させる。
当時の天皇は昭和期ほど最重視はされてなかったと思うので、
映画とは多様違うだろうが、武士として、新政府は何か違うと言う
違和感は共通していると思う。当時の新政府内にも私服を肥したものが
多くいたらしい。
近代化についていけなかった頭の固い連中とも言えるかもしれないし、
日和見的な侍ももちろん多くいた。しかし、侍の心は受け継がれて欲しい。
渡辺謙の迫力ある演技と、戦闘シーンは圧巻で、観る価値は大いにある。
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