「嗚呼古き良きスプラッタ映画!」死霊のはらわた(1981) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
嗚呼古き良きスプラッタ映画!
"死霊のはらわた" シリーズ第1作。
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
80年代スプラッタ映画ブームの火付け役と云うことで期待しておりましたが、期待の遥か上を行く面白さでした。
主人公のお姉さんが死霊の声に導かれるまま霧の立ち込める外に出てしまうくだりではお約束と理解しつつ、「出てったらいけないよ!」と言わずにいられませんでした。
他のカップルが中でヨロシクやっているからか、あれだけ悲鳴を上げても、叫びながらドアをドンドン叩いても、なかなか開けてくれないところもなかなかグッド・ポイント。
憑りつかれた人間をバラバラに切断しないと始末出来ないと云うルールが秀逸過ぎる。斧で滅多打ち。スコップでも滅多打ち。チェーンソーでも戦って欲しかったなぁ、と…
壮絶なスプラッタ描写。飛び散る血や肉片のオンパレード。普段こう云うジャンルの映画を観慣れていない私ですが、それはそれはもう大興奮でした。残酷であればあるほど最高!
仲間が次々死霊に憑依され、主人公の孤独な戦いになっていく展開に引きつけられました。スリルの畳み掛けが容赦無い。
「ジョイナス!」の連呼が怖い。どんだけ言うねんってくらい言う。慣れてくると笑えて来るんだから不思議なものです。
観ていて、自分でも訳が分からない感情になりました。
結局怖かったのか楽しかったのか。たぶん後者です(笑)。
[余談1]
特殊メイクの出来は低予算感がすごいですが、なかなか怖かったです。夢に出て来そうだし、粗さがなんともいい味わい。
[余談2]
死霊が死ぬ時、牛乳のような液体を吹くのもいい。口だけじゃなくて、肉体の切断面からも吹くのも芸が細かったです。まるで「エイリアン」のアンドロイドみたい。
※修正(2023/09/27)