くたばれ!ハリウッド
劇場公開日 2003年9月20日
解説
「ゴッドファーザー」「ある愛の詩」などのプロデューサー、ロバート・エバンズの自伝「くたばれ!ハリウッド」が原作のドキュメンタリー。原題「その若造は映画にとどまる」は、駆け出し俳優だったエバンズが「日はまた昇る」を降ろされそうになったときに名プロデューサー、ダリル・F・ザナックがそれを救ったときのひと声。この経験からエバンズは“映画はプロデューサーのものである”という信念を持ち、プロデューサーを目指していく。
2002年製作/93分/アメリカ
原題:The Kid Stays in the Picture
配給:アミューズピクチャーズ
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2020年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
栄光と挫折、そして復活を描いたロバート・エヴァンス物語。数々の映画制作の裏エピソード、映画ファンには楽しめる作品でした。ただし、ずっとスライドで動きがない。知らない俳優や作品名が出てくると飽きがきてしまうかも。
「ある愛の詩」「ローズマリーの赤ちゃん」「ゴッドファーザー」のエピソードは楽しめましたし、アリ・マッグローとスティーヴ・マックインの関係なんかは90へぇクラスです。ただ、自慢げに語られてるところも多く、尊敬に値するほどの人物じゃないなぁと素直な感想。。友達のジャック・ニコルソンの方が数段上かも。
【2003年12月映画館にて】
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TV映画にて。
だいぶ前に録画してあった作品。あまりに作為的でしつこく、
そして面白すぎるため^^;感想を書く気になってしまった。
日本で公開されたのがいつだったか覚えていないが、
チラシを大事に持っていたので、おそらく観ようとしていた。
でも、近場には来なかったxx
だいたいこのロバート・エヴァンスなる人物が誰なのか^^;
知らねぇ~ぞ?なんて思っていたら、あらやだ!パラマウントの
重役だった人だ。。しかもしかも、けっこうな傑作を残している。
「ローズマリーの赤ちゃん」「ある愛の詩」で倒産危機を救い、
製作では「ゴッドファーザー」「チャイナタウン」「コットンクラブ」
俳優時代は泣かず飛ばずのボンクラがヒット作を連発したのだ。
うわ、そうだったんだ、コレってこのヒトだったのか!?という、
映画好きには堪らない裏話が、あっちこっちでテンコ盛り。
しかもそのほとんどがこのオジサンのひとり芝居だから笑える。
11PMのような、再現ドラマを全てひとりで演出&主演している。
バカバカしいことこの上ないのに、すべて事実(無根もあるわな)
というのが大ウケで、類まれな半生に面喰ってしまうのである。
いやしかし、いちばん驚いたのは、愛しのマックィーンの元妻、
アリ・マッグローの最初の夫がこの男だったとは…!?(爆)
まぁそのあたりの出逢いから別れまでのロマンチックドラマも、
すべてこの男がひとり芝居&ナレーションで見せてくれてる^^;
のちにマックィーンに寝とられてしまうまでの(逆か!?)出来事、
このマッグロー嬢の腹グロさにもムカつきつつ、ちきしょう!!
イイ男とばかり結婚して~!というただの嫉妬心にも終始する。
ロバートには悪いけど、ホント面白すぎ…(汗)
つまりはこんな自虐的なオレオレ映画を全自作で演ってしまう、
落魄れたどうしようもない昔のセレブ親父が、年老いても
まったく衰えていないその威勢の良さで、またハリウッドに
返り咲いてしまった、という記念すべき作為的映画なのである。
くたばれ!ハリウッド。いや、お前こそ、くたばれ!ロバート。
みたいな遣り取りが聞こえてきそうな、映画バカの傑作である。
(この作品でお金取ってたんだから、もう作為の極みだよな^^;)
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