キンキーブーツ(2005)のレビュー・感想・評価
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スルメのように味わい深い作品
実話インスパイアものとしては味わい深かった作品。
大笑いするとまではいかないが、適度に笑える、違いがわかる方々の大人のコメディといったところでしょうか。
主人公の心の変化が実に上手く描かれていて観ていて飽きません。
特に亡くなったお父さんの工場や遺産、武田信玄ばりの「人は石垣、人は城」を地でゆくような「人こそが工場」の精神は感泣もの。
また、ドラッグクイーンも見た目とは裏腹にマイノリティゆえの苦悩が丁寧に描かれており見事。
登場人物の背景にある人間ドラマが色々な方向から短時間の間に描写されていくさまは見ごたえ十分。
ラストまでの盛り上がり方も十分で、起承転結がしっかりしており、エンディングの着地もばっちり。
良い作品です。
キウェテル・イジョフォーの野太い歌声がステキ!
これが実話をもとにしているという点でドラマチックだと思う。
男らしくてハンサムなキウェテル・イジョフォーのドラァグクィーンに扮した歌声が、グレイス・ジョーンズみたいでステキだった。
「ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!」「パイレーツ・ロック」のニック・フロストも出ていたけど、嫌味な工場作業員の役だったので、いつものコミカルさが控えめだったのがちょっと残念。
イギリス発の良作ハートフルコメディ!
これはおもしろい!
エンターテイメント作品としては文句なしです!
嫌なことがあってもすっかり忘れて楽しめる
文字通り笑いあり涙ありのハートフルコメディ。
観てるコッチの表情も自然とニヤニヤしてしまうこの感じは
「天使にラブソングを」を初めて観たときとよく似てます。
ドラッグクイーンが登場する舞台のおかげも手伝って
楽しげな音楽も満載。サウンドトラックもきっと聴き応えありですね。
テンポ良くサクサク進む分かりやすいストーリーに
これまた分かりやすい登場人物のキャラ設定に舞台設定。
「リトルダンサー」や「ブラス!」、「フルモンティ」、「トレインスポッティング」などなど
イギリス映画によくある炭鉱閉鎖に追い込まれた街の人々の一発逆転劇。
この作品では炭鉱が田舎の町工場に置き換わってはいるものの
いかにもイギリスらしいうす曇りの空気感には少なからず通じるものがあります。
お決まりのパターンと言えばそれまでのストーリーですが
それでもやっぱり最後は素直にホロリとさせられる良作。
子供から大人まで楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっています。
一度は観てみる価値あり!
※他サイトより転載(投稿日:2008/10/24)
定番どおりで楽しめます
井筒監督がテレビで「定番がはずれているから☆なし」と映画評を語っていたから、この映画ならきっと☆3つ獲得できるはず。ストーリーの展開が王道も王道。この映画楽しめなかったら、そこのキミだめだよ、というくらい定番どうり。ミラノのショーあたりでは、そこまでするか、というくらい。
ちょっと厳しいことをいいたくなったのは、未公開シーンのラストをみて、それはないだろうと思ったからだ。というより、映画の軸がブレているじゃないか、それならばラストをきっちり描けよ。それでこそ、イギリスの映画じゃないか。ということで、映画は100%楽しめただけに、裏切られた感が強かった。
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