「予想を裏切られること請け合い」県庁の星 えらさんの映画レビュー(感想・評価)
予想を裏切られること請け合い
映画が宣伝やパッケージを見てイメージしていた内容を裏切ってくれるとちょっと甘めの高評価をつけてしまう…。同じ西谷監督の『任侠ヘルパー』が大好きなのですが、さすがにこれはダメだろうと踏んでいました。よくある「カタい役所勤めが民間にほだされて人情を知って感動」程度のもんだろうとナメてかかったのです。
観てみるとまあ良い意味で裏切られた。原作の力なのかもしれませんが。官民双方の悪しき風習を描いた上で結託するまでの展開が熱い!店でのクライマックスの作り方が無理矢理で突っ込みどころ満載なのも気にならないぐらい良かった。ただ、見過ごせないレベルで気になったのは織田裕二が県庁に帰ってからの会議のくだりが完全に蛇足なことですね…。もうちょっとスマートにできなかったのか…映画的に見せ場を作るには叫ばせるしかないのか…。ラストカットはやはりグッときただけに余計になんとかならんもんかと。
軽薄な店長を演じる井川比佐志さんが好きです笑
コメントする