「映像を味わう」花様年華 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
映像を味わう
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ウォンカーウァイと言えば
ブエノスアイレスが好きなのだけど、
印象としてはじっくり腰を据えて観ないといけない
映画監督と言うイメージだし、
10代のぼくが観ても分からかったであろうから
今が良いタイミングだったかと思う。
最初こそやたらカットを割って、
なんか映画に入り辛いなと思ってたけど、
絵の美しさや人間の配置なんかに気付くと
ワンカットワンカットがポストカードのように
見えて来ました。
チャイナドレスやタバコの煙も印象深かった。
1960年代と言うのが一つのネックになってるように
思う。2人の伴侶はじゃあどうなの?とは思ったけど
この時代の不倫は非現実的な物と言う感じで、
二人もまた心は当に飛び越えてるのに、
この先に進む罪悪感とどうなってしまうか分からない不安みたいな物を感じ取れて、
もどかしくも美しかった。
個人的にも、
女は過去の事と当時の恋愛なんか忘れて現実を歩んでるのに、男は過去を引きずったままと言う映画が大好きなので、ラストもグッと来ました。
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