「煙草の煙に揺らめく官能」花様年華 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
煙草の煙に揺らめく官能
何の前情報もなしに鑑賞しましたので、しばらくして本題が見えて来ました。
不倫している伴侶達の素顔をはっきり映さない代わりに、浮気される当人達については繰り返される音楽とスローモーションや静止画を使い、大人の心の揺れをじっくり描写して行きます。
まるで撮影のように、本番とリハーサルを行う2人…。恋愛とは、結局やり直しが効かないということを最後悟ったのでしょうか。
既婚者の秘めた恋愛は、どこにも漏れてはならない神秘なのだということでしょうか。
よく分からない所もあって飽きそうなのに飽きないのは、監督の腕ですね。
孤独な人妻の美しい佇まいが印象に残りました。
あと爆買いの文化的背景も、ほんの少し垣間見えました。
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