アイリスのレビュー・感想・評価
全6件を表示
ケイトさんは歌がうまい。キャメロンさん気付いていれば♥
『教育は自由も幸せも与えません。自由でも幸せにはなれません。教育も同じ事。教育は手段です。幸せになる為の手段です。そして、精神の自由こそ何よりも大切な宝なのです』
『精神の自由』とは彼女が晩年に迎える困難な事なのかなぁ?
いずれにしても、彼女はアルツハイマーに患い、徐々に自分を失って行くのだと思う。しかし、初頭に上げた『精神の自由』と言う言葉が僕は共感する。
僕は脱亜入欧でありたい事もあるので、この実存主義的言い逃れが好きである。つまり、アルツハイマーは実存主義で言えば、自分を無くす事だから、存在価値がない。しかし、それを『精神の自由』と置き換える。それが今や西洋人の本流になるのだと思う。
壊れていく老人を実に哀れに思い、中途半端に話を作ってしまう。まさか、この映画の様に『精神の自由』と言い換えまい。さて、
尊厳死と言う考えもやはり実存主義があって、この女性と反対の考えなのだと思う。どちらが正しいかは別問題。だがしかし、どちらも哀れに思ってもらいたいとは思っていない。
尊厳を持って生きるか死ぬかなのだ。日本人はそこを理解しよう。
まぁ、爺ちゃん大変だろうが、また、直ぐに会えるんじゃない。
デンチ様案件
劇場公開時鑑賞。
デンチ様、ブロードベント、ウィンスレット、ボネビルという贅沢な面々。惚れた弱みではあるが、それもまた一つの愛の形か。過去パートはちょっと危ういとは思うが、年月を重ねて結局は粘りがちというか、そこはかとなく病んでる感じもするかな。依存されるのが嬉しい人はいいのかもしれないが。振り回すにしても振り回されるにしても、私には無理だなと思いながら観てた。
ああ、これもMiramaxだったなあ。
こんな形の愛もありなのか
イギリスで有名な女性小説家アイリスと彼女をずっと支え続けてきた旦那さんの話。過去と未来を行き来しながら話が進行する。
.
若い頃のアイリスはモテるし旦那さんにあなたが1番みたいな事言っときながら普通にほかの人とやっちゃってたり。
.
これをやってるのが男だったら、許すまじと思うけど女だとこういう生き方もアリなのかもと思ってしまう(笑).
.
それにしても、何かとケイト・ウィンスレットの裸体映像が多い。確かにめちゃくちゃ綺麗な体してるけど、川で全裸で泳がなくても良くない?(笑)おばあちゃんになってからはシャワーシーンですら胸は映さないのに。
アルツハイマー
自由と幸福がテーマが持ち味のアイリス。小説、随筆などイギリス文芸界で最高のレディとされてきた。やがて、アルツハイマー病が彼女を蝕んで、夫ジョンは静かに見守り愛し続ける。『きみに読む物語』を見たあとでは、純愛を感じられない夫婦ではあるが、老いてようやく「君を独り占めできた」と語るジョンに哀愁を感じてしまう。
アイリスにとってみればジョンは最良の伴侶であると感じるが、ジョンにとってみれば、寝言で他の男の名前が出る辛さがある。肉体は他の男に取られても精神は一つ・・・と考えてもみたが、アルツハイマーにかかると記憶は新しいことから消えてゆく。こんな悲しい話があろうか。夫婦でありながら、アイリスには過去の男の記憶が強烈に甦るはずである。
セックスに関する自由が、老後になってから災いとなる不幸を思うと、結婚前に何人の男と付き合ったのかが重要なことにも思えてくる・・・何も感動できない不思議な映画だった。ケイト・ウィンスレットのヌードを見れただけ良かった。ちょっと太っていたけど・・・
積み重ねた恋の行方を質感高く見せる
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
美貌と才能に溢れる自由奔放な女性に恋に落ちた若き日と、積み重ねた年月によってのみ形作られ語られる思いが、質感の高い演出としっかりとした演技によってしっとりと美しく表現されていた。過去の映像を繰り返し挿入することで、二人がどのように幸せだったかとかどのような日々を共有してきたのかがよくわかるようになっている。ただ自分にはまだこのような作品を心から堪能するには時期尚早かとも思う。もっと年齢を重ねるとより深く入り込めるのかもしれないが、心理的にまだ主人公のジョンの境地にまでいきたくはないという抵抗もあった。
全6件を表示