「愛」I am Sam アイ・アム・サム Ryuhei Ogawaさんの映画レビュー(感想・評価)
愛
知能障害をもつサムと健常者でありながらも母として苦悩するリタ。障害の有無ではなく、2人がおなじ人間としてそれぞれの苦悩を抱えながら生きている姿が印象的だった。
2人の会話のなかで「私が悩んでないとでも思う?!」とリタが発した場面には特に共感した。
人には人それぞれに悩みがあって、自分だけが苦しんでいるわけではない。
人という字は人と人が支え合って…というセリフがあるが、まさにそのとおりだ。
弱いのに苦しむ人間だからこそ、互いに支え合うのだと。
また、いろんな人物をとおして、 愛情というものが深く刺さる作品でもあった。
障害をもちながらも子育てや仕事にまっすぐなサム
幼くして誰よりも父のことを想うルーシー
おなじ境遇の仲間たち
支えてくれる隣人アニー
サムの愛を汲み取った里親?のローラ
生きていくうえで現実的な理屈も大切かもしれないが、最後の最後には愛情が勝るということ。
素直に良い作品。
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