「恐怖を知悉した男のホラー映画」シャイニング 悠さんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖を知悉した男のホラー映画
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私は映画狂を僭称しながらホラー映画に触れてこなかった。理由は怖い以上に不愉快な映画が多いジャンルという偏見があったからだ。やたらと血が大量に出てくるスプラッタ映画を想像したからだ。
しかし本当の映画狂になるにはホラー映画は避けては通れないのは事実。圧倒的人気なジャンルであり映画狂にとって代表的ジャンルであるのは間違いない。そこで初めて観るホラー映画として私が選んだのはスタンリー・キューブリックの『シャイニング』というわけだ。
何故『シャイニング』が良かったか。それはキューブリックが「恐怖の詩人」であり、「恐怖」を描く点において彼に勝る映画作家を私が知らないから。ヒッチコックもキューブリックよりはユーモアがある。ホラー以外の映画でも恐ろしいのにその彼がホラーを作るとどうなるのか。傑作が生まれるのは保証されていた。
感想としては本当に怖かった。家族が家族を襲うという夢を幼少期によく見た私にとってはトラウマが掘り起こされた。怖過ぎて二度と観たくないが多分何度も観ることになるだろう。『時計じかけのオレンジ』も二度と観たくなかったがBlu-rayを購入して何度も観てるし。家族を描いた物語の中で特に好きな物語だった。原作は全然違うそうだが読んでみる。
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