「暗がりを抜けて」ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ おりこうさんの映画レビュー(感想・評価)
暗がりを抜けて
ミュージカル映画が如何せん苦手で…やはり、いまいち入り込めずに残念。
ヘドウィグの(心と身体が継ぎ接ぎ)の歌・詞の意味等は、ヘドウィグの様な(LGBTの)方々の気持ちを想像する事が、私にはまだ難しい反面、だからこそロックにして叫びたい魂が、歌が彼・彼女達には、あるのだろうと感じた。(夢中になって、打ち込めるものがある彼等を羨ましくさえ感じた。)
心と身体が不一致って、想像するだけで、心身にかなりの疲労とストレスを抱えそうな気がする。
バンド仲間唯一の女性メンバーが(男性)でいる事に疲れ(違和感を感じていたのかな?)
(女性)に戻って行くライブシーンには(その前のヘドウィグとの一悶着を、見ていたからこそ余計に)痛く感動を覚えました。
旅立つ彼女を見つめるヘドウィグの眼差しの優しいこと。
自分自身で纏った鎧・仮装を全て脱ぎ捨てて、生まれたての姿で覚束無い足取りのまま、あかり灯る方へと歩き出したヘドウィグの後ろ姿に、根拠のない幸せの始まりを思った。
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