半落ちのレビュー・感想・評価
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失う恐ろしさと悲しさが同居してる
邦画の中で大泣き出来る映画があるとの噂を聞き、当時のマ王とその彼女は腕を捲りながら「半落ち」の鑑賞に挑んだ✌️
まぁネタバレが嫌いなマ王だから詳しくは書かないけどラストの30分の検察、弁護士、裁判官の三者のやり取りを見て涙腺が崩壊しない方は一度病院で診てもらった方がいい😐
ただし、この映画は小説とは違う部分が多々あり、小説を読んでから観た方はもしかしたら泣けないかもしれない←ネタバレになるから書かないけど
でもね、樹木希林の証言シーンがあるんだけど「半落ち」の大部分がココに集約されていると思われる🤔
また樹木希林が見事にそれを体現しているから泣けるし怖さも存在してるのよ💦
マ王が一番印象に残ってるシーンでもある😳
ちなみにラストの30分、マ王とその彼女は涙を拭いてると観逃すのでタオルを(ハンカチではなく)目の下と鼻の下に当てて最後まで観たほど泣けたのよ😭
邦画に限らず洋画も含めてこんなに泣いた映画はおそらく記憶に無い🥸
お涙頂戴だけの映画ではなく物語がシッカリしてるのもイカしていると思うんだが、どうして森山直太朗がラストに歌うのかが解せない😑
あの声と映画が合わない気がするのはマ王だけなのか?(森山直太朗が嫌いという話ではないから)
映画館での鑑賞オススメ度★☆☆☆☆(人目憚る事無く泣きたいなら是非DVDをオススメ)
鬼気迫る樹木希林度★★★★★
場違いな森山直太朗度★★★★★
苦渋の選択・・
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ある女性が考察された。その夫で刑事の寺尾聴が自首してくる。
本人は罪を認めるものの、動機を話さない、いわゆる「半落ち」になる。
また、自首してくるまでに空白の1日があり、この間の足取りがつかめない。
結局、妻は痴呆症にかかっており、正気に戻るたびに殺してくれと言っていた。
寺尾聴は苦渋の決断をし、殺したのだった。
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切ない話。劇場で5年以上前に見たのだが、内容は比較的鮮明に覚えている。
妻を殺すのと殺さないのと、どちらが真の愛情なのだろうか。
正解は出ないが、人を殺すのは悪い事、といった常識では測れない。
寺尾聴はこのような葛藤する役がピタリとハマる。
私は守りたい人はいません♥
貴方は守りたい人はいませんか?
その答え合わせだけの50分ヘナヘナ。まるで木曜サスペンス劇場♥
アルツハイマーって周りから見れば大変かもしれないが、当の本人はのん気でいられて良いと思うが。
どちらにしても、アルツハイマーになれば、不治の病ゆえ確かな事言えないが、悲惨な状況は周りの人間の感情だとと思うが。
歌舞伎町でティシュペバーなんか受け取らなければ、話は始まらないし、受け取っても捨てれば良いと思うが。物凄くナーバスになってヘマこいていれば世話がない。
家族には僕がアルツハイマーになったら、専門家に預けてもらうように予め言ってある。
犯人が何から彼女を守ろうとしているのか最後まで分からない。答え合わせしても分からなかった。
『私は妻を殺しました』って胸張って言うな!
アルツハイマーは『魂が無くなる病気なのか?』アルツハイマーになると、例えば、芸術を味わえなくなるのか?『子供がいるいない』だけが、生きがいって亊の方がが寧ろ問題だと感じる。アルツハイマーになってもならなくとも、芸術が分からない者がいる。そちらのほうが問題。
足がなくとも、手がなくとも、どんな障害を持っていようと、そりゃ生きなけりゃ駄目でしょ。
ここまで来ると、強迫観念だよ。焦らなくとも、その内みんな死ぬ。それまでに、頑張って泳げる様になれば良い。
盲目のピアニスト、身体障害者のバイオリニスト、精神障害を持った画家、耳の聞こえない作曲家、白血病のスイマー、アルコール依存症の画家、人殺しの画家。いくらでもいると思うが。芸術家は寧ろ社会から排他された者の世界だと以前から思っている。
文学界の大事件
原作の横山秀夫氏が直木賞と決別することとなった作品。
原作を読んだ時も、これでは受賞は難しいのでは?と、思っていたので、映画は今まで観ていなかった。
配信サイトで無料だったので、なんとなく観てみることに。映画も重厚さを纏ってはいるものの。その実、やはり中身が薄いと思う。
原作も映画も展開は上手いのだけど。何もかもが半落ち気味なのは、確か。
私の倫理観とは合わないようです。
小説「半落ち」は2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選した。選考後、一部選考委員から「致命的欠点が存在」と指摘され、議論を巻き起こした。
動画配信で映画「半落ち」を見た。
劇場公開日:2004年1月10日
2004年製作/121分/日本
配給:東映
寺尾聰
柴田恭兵
原田美枝子
吉岡秀隆
鶴田真由
伊原剛志
國村隼
高島礼子
奈良岡朋子
樹木希林
主演は寺尾聰。
「私は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて、殺しました」
寺尾聰は妻(原田美枝子)を殺害。
妻はアルツハイマー病の症状がかなり進んでいた。
「半落ち」の意味は警察用語で「一部自供した」という意味である。
この裁判を担当し、主文を書く役割の裁判官(吉岡秀隆)の父親(井川比佐志)もやはり重いアルツハイマー病を患っていた。
「自分がまともなうちに殺してくれ」
井川比佐志は吉岡秀隆の妻(奥貫薫)にそう言っていたことを吉岡秀隆は知る。
検察官(伊原剛志)は寺尾聰を厳しく糾弾しながらも、懲役4年という短い求刑をする。
小説「半落ち」は2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選した。選考後、一部選考委員から「致命的欠点が存在」と指摘され、議論を巻き起こした。
確かに寺尾聰が歌舞伎町に行ったことをことさらに隠す必要があったのかという疑問は誰もが感じるだろう。
寺尾聰から骨髄をもらったラーメン店の青年役にまだ無名だった高橋一生が。
彼のクレジットはないようだ。
個人的には田山涼成、石橋蓮司、奈良岡朋子などのわき役さんたちの演技が好きだなあ。
満足度は5点満点で3点☆☆です。
優れた特異な構成原作、優れた改編脚本
過去のTV録画分の再観賞に続いて、
原作も再読した。
そして、横山秀夫がこの作品で直木賞受賞を
逃した経緯についても知った。
その是非について論ずる能力は無いが、
「半落ち」は優れた特異な構成が生きた、
直木賞受賞に充分値する素晴らしい作品
だと私は思っている。
(尚、この期の直木賞受賞作品は選定無し)
さて、映画の方だが、
原作の最後の章で真相が明かされる
劇的性は無いものの、
原作主旨を損なうこと無しに、
登場人物とエピソードの追加と削除、
また多くの大胆な改編を行い、
2時間強に収めた優れた脚本だったと思う。
原作は皆さん御存知の通り、
各章を全て別の語り手による視点で
時系列的に事件を追う構成になっている。
ひとつの事柄を別の視点で繰り返す
『ラショーモン・アプローチ』の「羅生門」
のような映画はいくつかあるが、
この作品のような、
何人かの視点で時間を繋いでいくケースは
映画表現としては難しいだろう。
そんな制約の中で、梶と志木を中心に据えて
梶の内面に迫った脚本は良かったと思う。
ただ、ラストシーンは、時間的制限からか、
少し集約過ぎてしまったようには感じた。
因みに、私の横山秀夫ベストは、
「クライマーズ・ハイ」です。
この作品は「半落ち」の翌年に出版
されましたが、
「半落ち」を巡る選考の経緯からの
横山氏の直木賞決別宣言が無ければ、
私は間違いなく、「クライマーズ・ハイ」が
直木賞をリベンジ受賞したものと想像
しています。
タイトルなし
容疑者の来ているシャツがパリッとしている、記者が入り込みすぎ等、リアリティーがない部分がマイナスだが、どの役者も適材適所で豪華。ストーリーも骨髄バンクの年齢が切れたら51で死のうとしてたというのが若干?の部分があったが、概ね○裁判官の吉岡秀隆は自分の父もアルツハイマー故に、殺人に対して、刑を重くしたのだろうか。音楽も寂しげでいいが、見終わりはなぜか温かい。
すべての人の思いが一つに
先日、監督であった佐々部さんが若くして亡くなりました。でもこの方が、この映画の監督であったのを知ったのはその後でした。
以前にも観た映画なのですが、弁護士や親族のみでなく、検察官や刑事、裁判官やドナー提供された若者迄も、皆が被告人の意思を汲み取り、その職や立場にあって最善と思える方法を取る。これは正直、子供の頃から合理的な考えを植え込まれた国民には理解できないだろうと思いました。
日本人で良かったと思える映画ではありますが、「魂が失われれば人でなくなる」と言う言葉を自分勝手に解釈した結果が、19人殺害の植松のような人間を生んでしまっているのか、とも考え複雑な思いで今回は観ました。
守るための行動に、些かの違和感。
レンタルDVDで2回目の鑑賞。
原作は未読です。
7年前に亡くなった祖父がアルツハイマー病だったので、観ながら当時を思い出して、こみ上げるものがありました。
人が壊れる様を見せつけられ苦しい想いをしました。姿形は祖父なのに別人みたいで、急激な変化故に悲しかったです。
梶(寺尾聰)や妻の姉(樹木希林)の葛藤と苦悩が痛いほど理解出来ました。変わりゆく家族を前に、持って行き場の無い苦しみと、何もしてやれないもどかしさを噛み締める日々…
妻(原田美枝子)を殺害した後の2日間、梶はどこで何をしていたのか。刑事、検察官、弁護士、新聞記者の視点を交互に描きながら、慟哭の真実が浮き彫りになりました。
しかし、自分がドナーになった少年に迷惑が掛かることを恐れての行動となっていましたが、些か無理矢理。つまり、歌舞伎町でもらったティッシュは即座に捨るべきでした。
[追記(2020/03/31)]
佐々部清監督がお亡くなりになりました。
ご冥福を心よりお祈りします。
※修正(2023/08/25)
魂はいつ死ぬのか。
大学で生命倫理の勉強をしたが、魂はいつ死ぬのかは体死んでからか脳が死んでからかとても曖昧なところだ。
もし脳が死んでいたら死考えるなら、アルツハイマーは末期かもしれない。
いくら生きていたって苦しむくらいなら殺してあげた方が愛がある
彼が殺したの愛ではなくあくまでも、アルツハイマーなんである。
現代的テーマ、アルツハイマー
柴田恭平を久しぶりに見たような気がする。随分渋い刑事の役だが、かなりインパクトがある。吉岡秀隆は『北の国から』そのままの雰囲気だ。Dr.コトーでも頑張ってるし、かなり売れてますね。『キル・ビル』の田中の親分が弁護士とは・・・うーむ、いいかも(笑)
鶴田真由が車の中でメールしたあとに電話しているシーンで、怒ってワイパーを動かしてしまうのは偶然なのか演出なのか・・・何だか好きだこのシーン。森山直太朗の歌もGOOD!泣かせます。
ストーリーは前半と後半では雰囲気が違います。前半は、警察と検察の確執と捏造問題を中心に動き、新聞社がそれを追う。後半は、検察と弁護士と新聞社中心、柴田恭平は少しお休み。伏線として、どちらの側にも本社復帰、警視庁復帰等、過失がもたらした左遷から復帰する名誉欲がうかがえる。もちろん弁護士にも人道弁護士として有名になり、イソ弁からの独立欲を表している。後半では、空白の2日間を埋めることで刑を軽減しようと試みるのであるが・・・
全体的に人を想うことが重要なテーマとなっていて、「守りたい人はいるか?」「誰のために生きている?」といった台詞が観客にも問われていますね。もちろんアルツハイマー病や骨髄移植のテーマが中心なのですが・・・これは個人的にも泣かずにはいられない問題でした。最初から泣きっぱなしです・・・
見所は、検事佐瀬の部屋!掃除してない・・・俺の部屋みたいだ。
誰の為に生きているのか。
アルツハイマーになった妻を殺害し、沈黙を貫く。
認知症の祖母がいたので、人が壊れていく姿は耐え難いもの。
そんな目線でみてしまったので、色々な感情が胸に刺さりました。
でもなぜか温かみのある作品で見てよかった。
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