博士の愛した数式のレビュー・感想・評価
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いー(e) ぱい(π) あい(i) じょう(乗) だけでは まだ繋がらないから
吉岡秀隆さん演じる先生の数学の授業が面白い。
回想パートの会話が面白い。
会話のネタがなかったら数の話をする博士の上品さと優しさ、頑固さもあって好き。
博士を演じた寺尾聰さんのファンになった。
吉岡秀隆さんの小さかった頃とそっくりな子がルートくんを演じていた。
ルートくんのお母さんを演じた深津絵里さんが可愛い。
浅丘ルリ子さん演じる未亡人の恋愛エピソードが切ない。
「eのπi乗は-1」という「オイラーの公式」が洒落ている。
e(イー)π(パイ)i(アイ)の三人だけでは答えがマイナス1になる。
未亡人が加わること(+1)によって答えが〇(輪)になり繋がる。
教室の窓の外にいる四人の回想シーンで終わるラストがステキ。
静かで優しい物語
記憶が1時間程度しか持たないというのはどんな気持ちになるんだろう。
以前見たドキュメンタリー番組で7秒前の記憶が消えていく女性を見たが、
その方はとても明るく、受け入れて生活していた。
話は戻るが、記憶が無くなっていくのはすごく怖いなあ。
また見たい。
重い映画と思っていたが
記憶がなくなる映画ということで、「私の頭の中の消しゴム」や「明日への記憶」みたいな、かなり悲惨な映画かと思って観たら、どちらかと言えば癒し系の映画といっても過言ではないでしょう。 あちらがアルツハイマー病で、この映画は事故が原因で記憶が続かない病気との違いでしょうか。 この映画を観たら数学が好きになる人もいるのではないでしょうか。主人公の寺尾聰と深津絵里がいい演技をしています。
友愛数 (220, 284)
子供の頃「ろうそくの科学」や「ゼロの発見」などを読んで自然科学や数学に興味を持った人もいるでしょう、好奇心とその解明は人類発展の礎です。映画は中学校の数学教師として赴任した若い先生の思い出話、小学生の頃に影響を受けた数学の博士の話から始まります。
オイラーの等式以外はそんなに難しい話ではないので懐かしく思い出す人もいらっしゃるでしょう、ただ文系の原作者小川洋子さんが数学の世界に惹かれたのはエンジニアの旦那さんの影響なのでしょうか、参考文献に「放浪の天才数学者エルデシュ」とあるので伝記に触発されたのかもしれませんね。
小学生の息子をかかえるシングルマザーの家政婦さんと事故の後遺症で記憶障害を持つ初老の数学者、本来なら出会うことが稀な人達が織り成す人間ドラマ、シチュエーション・コメディのようでもあり哲学的深遠さもあり時々発する博士の含蓄深いセリフは心に響きました。
ただ、監督は原作は綺麗過ぎる話と思ったのでしょうか義姉との裏話を織り込みましたが折角の博士の人格を損なわせるだけに思え残念でした・・。
この映画は、半分、数学の授業みたいだが、案外面白かった
1.寺尾聰は、1975年以降の記憶は、80分しか記憶出来ない博士
2.浅丘ルリ子(1940.7生:65歳)は、年取ったなあ、
石原裕次郎と共演時の印象が強く残ってるので、そう感じた
3.①11分の素数の話、 ②28分の友愛数の話、 ③35分の虚数の話、
④53分の完全数の話、 別名や理屈や発見者等
聞いてて、へえー勉強になるなあ、と思った
4.オイラーの公式の、「e=ネピア数」だけは、小生の頭では理解不能だった
大きな感動等は無いが、案外面白い映画だった
博士が教えてくれたこと
サンテレビ「シネマスペシャル」で2回目の鑑賞。
原作は未読。
博士が語る数学の知識や蘊蓄には、人生において大事なことを知るための手掛かりなのかもしれないなぁ、と…
人は分からないことがあるからこそ探求し、分かりたいことがあるから懸命になれるのかもしれないと思いました。
博士が数学を通して教えてくれたこと―美しいものが溢れたこの世界で、それらを慈しみながら、瞬間瞬間を大切に、今を生きていくことの素晴らしさ。心に沁みました。
※修正(2024/02/18)
オイラーの等式
博士の愛した数式とは何か?何故、その数式をあいしているのか?原作を読んでるのに、その最も重要な点に気付いて無かった。いつもながら自分の馬鹿さ加減に呆れる。
表に現れる事と裏にある事。過去に生きているようで今を生きてる。信頼関係は、時間の長さという表に現れる事ででは無く、表には現れない心で作られる。
オイラーの等式の説明はシビれた〜
0を発見した人間は、偉大だと思わないかね
映画「博士の愛した数式」(小泉堯史監督)から。
「0を発見した人間は、偉大だと思わないかね」
この台詞の後、博士は家政婦の主人公にこう説明した。
「名もないインドの数学者 無を数字で表現したんだ。
非存在を存在させた。素晴らしいじゃないか」と。
数学者の話は、ちょっと変わった人が多くて面白い。
私たちの知らない人種の世界だから、
これってフィクションではなくノンフィクション?と
思わせてくれるほど、引き込まれていってしまう。
バリバリデジタル理数系の人々が、
意外と、生活はアナログで人間味があったり、
私達以上に芸術に詳しかったり、魅力的な人が多いのも事実。
そういえば「国家の品格」の著者・藤原正彦氏も数学者だった。
「0を発見した人間は、偉大」あらためて、唸ってしまった。
存在自体、何も疑問を持たなかった「0」という数字に対して、
ここまで、思い入れがある数学者から目が離せない。
友愛数
220と284の友愛数。
約数をすべて合計するとお互いの数になる。
その過程をみて、身震いがしました。
もっと早く、小学生ぐらいにこの映画を観たら、
もっと数学が好きになっていたかもしれない。(笑)
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