七年目の浮気のレビュー・感想・評価
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ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番がピタリとあった妄想と思えた。
妄想そのもの。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番がピタリとあった妄想と思えた。
言うまでも無いが、モンローは化粧しなければ、ヘップバーンよりも美しい人だと僕は思う。
彼女のエキセントリックな化粧を見せながら、伝統のアメリカンセクシーを演技ている。
誰でも思うだろうが、オードリー・ヘップバーンには!この役は絶対に演じる事は出来ない。しかし、ティファニーのオードリーと、この映画のモンローは同じ様な役。
そして、あのプリティー・ウーマンの誰だっけ?アメリカのアイドルは伝統的に変わって行く。
ジュリアン・ロバーツだ!モンローは金髪ではない。しかし、あの青い目と金髪が男心を掴む。
夢物語に影を落とす皮肉の苦味
うだつの上がらない中年男と、彼に思わせぶりな態度を取るマリリン・モンローの危険な火遊び。軽薄なようでいて掴みどころのない彼女のミステリアスさに中年男ともども引き摺り込まれてしまう。この適度に思い通りにならない感じまで含め、彼女はまさに「男の欲望の究極的具現」と呼ぶにふさわしい。
しかしこの中年男、浮気めいた妄想癖こそあるものの、基本的には生真面目だし度胸もない(度胸の有無を男との価値の審級にするのはあんまりよくないことだけれども)。男はモンローと火遊びに興じる現況を遠隔地の妻に当て嵌め、嫉妬に狂う。自分がそうしているように、妻もまた浮気しているんじゃないか、と。こうして男は妻への愛を影画的に再認する。そして部屋と心に巣食うファム・ファタールに別れを告げる。
面白いのは、男の中ではモンローへの浮気心は完全に消滅したにもかかわらず、二人の別れのシーンはどこからどう見ても仲睦まじい夫婦にしか見えないこと。男は汽車に乗るために勢いよく家を飛び出すのだが、靴を履くのを忘れている。するとモンローが家の窓を開けて「忘れ物よ!」と彼に靴を投げる。いや、それもう夫婦じゃん。喜劇の中にほんのりと皮肉の苦味があるこの感じはいかにもビリー・ワイルダー映画らしい。
「苦味」は他にもある。本作では凡庸な中年男が我々観客の擬似存在として設定されているわけだが、彼は最終的に妻への愛に目覚め、モンローのもとを去ってしまう。しかし私としては唐突に置いてけぼりを食らったような気分だ。ラストシーンのモンローのキスは、男にとっては決別の合図だったのだろうけど、私にとっては永遠の呪いにも等しかった。悠然と去っていく男と、魅惑の檻に閉じ込められた私。それまで上から覗き込んでいたはずの見世物に、かえって見下されているような苦々しさを覚えた。
この映画、主演はモンローでなく、トム・イーウェル(結婚7年目の夫)
1.助演が、マリリン・モンロー(2階の美女)か、イヴリン・キース(妻)
→ 出演時間や発言時間から見ると、そうなる
2.だが、観終わった後は、圧倒的にモンローの印象が深い
→ モンローは、顔・発言・容姿・行動がダイヤの様に光ってる
3.イーウェルの妄想も面白い
→ 有名な映像、地下から風が来て、モンローのスカートが捲れるのも妄想の映像
→ 時間で言えば、映画全体の50%位がイーウェルの妄想の感じ
4.イーウェルの妄想がメインで、モンローとの会話がサブかな?
5.感動や感激や心躍る場面等は無いが、面白い映画だった
キュートなマリリンモンロー
マンハッタンに住む家族は、夏場に妻や子供を避暑地へ送り出し夫はせっせと働いてハメを外す。イブリンキース扮するシャーマンも同様だ。そこへ突然マリリンモンロー扮するブロンド美人が同じアパートの2階に登場したからたまらない。自宅にいながら妻の心配無くブロンド美人が楽しませてくれるなんてのはまるであわよくばの妄想の世界だね。この作品を観ている男性は同じ妄想で皆わくわくドキドキしてるかな。
いやーこれはもうひたすらマリリン。彼女の魅力を存分に味わうのみ。コ...
いやーこれはもうひたすらマリリン。彼女の魅力を存分に味わうのみ。コメディとなってますが、別にあんまり面白くない(笑)ビリー・ワイルダー監督はサスペンスの方がいい感じ。
男の妄想物語。確かにマリリン見ると妄想したくなりますわ。声がとってもキュート。映画史に残る有名なあのシーン見るだけでも価値ありです。
今、こんな女優さんいますかね。敢えて日本人であげるなら深キョンか。うーん、マリリンはもはや伝説ですからね。
内容は云々、男は必ず一度見るべき。そう、男としての義務なのだ(笑)
中年男性の願望を映画化
マリリン・モンローが地下鉄の通風口でスカートが翻るあの有名シーンを観たくて鑑賞。
妻子のいない間に隣人に超美人でグラマーでセクシーな女性が引っ越してきてお近づきになったら。。。これはもう中年男性の願望をただ映画にしたとしか言えませんね。
彼は気付かない、キスしたってオーケー
想像力(妄想力?)豊かな主人公の楽観的・悲観的妄想に途中から飽きてしまったが、マリリン・モンロー演じるブロンド美女の、天然なのか計算なのかもわからない小悪魔っぷりに魅了され、気付けばエンディング。
好きなシーンは白ドレスの肩紐を結ばせるシーン。色気しかないこのブロンド美女に一度はキスしようとするが未遂で終わるし、逆にそれ以上手を出さなかった主人公は凄すぎるという感想に落ち着いた。笑
一点、マリリン・モンローに役名が無く、ブロンドの美女としか明記がないけど、その理由はあるのかな…。
酷い。
くだらないコントが延々続く。
映画として、なっていない。
ビリーワイルダー持ち前の謎の描写のシツコさが発揮されている。ウケを狙ってのサービス過剰というか、分からない人を全員分からせる教官精神というべきか。
説明の長さ、描写の冗長さは、笑い顔が引きつり顔に変わるための時間でしかないのではないか。
今の時代だからこそ一層笑いになる
昔若いころに見たときはなにが面白いのかさっぱりわからなかった。おっさんになって改めて観ると、笑える笑える。
笑いのツボって年齢で大きく変わるんですな。
妄想コメディで、ナンセンスな風情はちょっとイギリスコメディ?風。
マリリンモンローの扱いがあれで、このモチーフは恐らく今なら作れない内容かもしれない。だから余計に面白く感じる。現時代からは時代錯誤だから、余計に笑えるのだ。
つくづくコメディって奥が深いな、と考え直すよいきっかけになる。
可愛い男と女
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
妻子が避暑に出かけていない間を狙っていたかのように、ここぞとばかり色気むんむんの可愛い女が上の階にやってくる。たったそれだけのことで舞い上がって右往左往してしまう初心な中年男がまた別の意味で可愛い。彼女を意識して彼女と何か起きることを勝手に想像しちゃって、でも倫理観に縛られ妻子のことを思って罪悪感を感じてへこんで、と自己完結。
現在の映画ならばすぐに火遊びを楽しむことに躊躇無かったりするのに、この時代はマリリンが目の前に現れていい雰囲気になったとしても、地下鉄の風でスカートがひらひらと舞い上がったとしても、まだアメリカの家庭は平和でほのぼの。わずか数十年でここまで違うものかという社会の変貌ぶりも意識さらせれる。
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