戦国時代末期のとある山間の農村で、村人たちは、収穫期になると野武士たちに収穫した穀物を奪われていた。麦の刈り入れが終わった頃に四十騎の野武士達が村を襲う、という話をしてたのを聞いた村人が村に戻り、長老と相談し、侍を雇って野武士と戦うことにした。
侍を探すため宿場町を訪れた4人の村人は白米を腹いっぱい食わせるという条件で侍に声をかけたが、ことごとく断られた。そんな時、近隣の家に盗賊が押し入り、人質をとって立てこもる事件が発生した。通りかかった初老の侍が髪を剃り僧に扮してその家に近づき、握飯を与えて盗賊を油断させ、隙を見て斬り殺した。その侍は勘兵衛という浪人で、村人たちは彼に村に来てくれるよう頼んだが、四十騎もの野武士を相手にするには少なくとも侍が七人は必要だと言われ、断られた。同宿の人足たちが、断った勘兵衛をなじり、勘兵衛は翻意して村人の依頼を引き受けた。
勘兵衛は人を集めるため、通りすがりの侍・五郎兵衛に声をかけ仲間にした。また、過去に何度も同じ戦場で働いてた七郎次と偶然再会し彼も仲間に入れた。一方五郎兵衛は茶店の裏で薪を割っていた平八を誘い入れた。更に、果たしあいで剣術の腕を披露した久蔵も仲間に加わった。若い勝四郎も行動を共にすることとなり、六人となった侍たちは翌日村に向けて出立しようしていた。そこに、勘兵衛につきまとっていた男が現れ、持っていた家系図を見せ、自分は菊千代という侍だと主張した。勘兵衛らはこの男を相手にしないまま村に向かったが、菊千代は勝手について来た。
やがて侍たちが村に着くが村人たちは怯えて家から出てこなかった。すると、突然、急を知らせる板木を打つ音が鳴り響き、野武士が襲ってきたと思った村人たちは一斉に家を飛び出し、侍に助けを求めた。しかしこの板木は菊千代が打ち鳴らしたものであった。侍たちと村人たちとの顔合わせを成立させたことで、菊千代は七人目の侍として認められた。
勘兵衛たちは村の周囲を巡り、村の守るための方策を練り、野武士と対決することになるが、さてどうなる、という話。
午前十時の映画祭15にて鑑賞。
名作と言われていて、観たいと思ってたが、207分もある長い作品だし、なかなか時間も合わず、今回やっと劇場鑑賞出来た。
雨の中での野武士との戦いはなかなかの迫力だった。
ただし、同じ手に何度も引っかかる野武士達はバ○か?とは思ったが。
戦国時代の侍だったら、良い勤め先を見つけ、家来にしてもらい、手柄を立て、褒美や領土をもらう、というのがその時代の目的だったと思うが、勝っても何の得にもならない、飯を食べさせて貰うだけであんな命懸けの戦いを取り組む倫理観はちょっと理解に苦しむが、カッコよかった。
現にラストは百姓の勝ち?
侍は4人も殺されたし、やっぱり合わない戦いだったなぁ、と思った。
志村喬は終始カッコよかった。三船敏郎は何を言ってるのか聞き取りにくかったが、コメディ担当だったのだろう。鬱陶しかったが、重要な役だとは思った。
志乃役の津島恵子は凛々しかったし、島崎雪子は美しかった。
鑑賞できて良かった。