劇場公開日 2006年4月29日

「渋いね。ちょっと疲れます。」グッドナイト&グッドラック 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5渋いね。ちょっと疲れます。

2006年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

時は、マッカーシズムの嵐吹き荒れる1953年のアメリカ。その不適切な活動を食い止めるべく立ち上がった伝説的ニュースキャスターエド・マローとその仲間達を描いた社会派映画。『テロとの戦い』が最優先される現代社会に一投を投じる映画である。2006年度アカデミー賞主要6部門、作品賞・監督賞(ジョージ・クルーニー)・主演男優賞(デヴィッド・ストラザーン)・脚本賞(ジョージ・クルーニー&グラント・ヘスロヴ)・撮影賞・美術賞ノミネート。第62回ヴェネチア国際映画祭主演男優賞・脚本賞・国際批評家連盟賞受賞。
全編モノクロです。これが当時の実際の画像と、今回の撮影の画像が上手くマッチする効果をもたらしています。ただ、モノクロなので、白いバックグラウンドのところに字幕が重なったときに、字幕が見えないという弊害が。ニュースキャスターを題材とした映画なので、ワイシャツ姿が多く、白の背景に白文字の重なりが多いんですよね。英語で聞いていればいいんですが、結構早口だし、ニュース英語なので難しいです(苦笑)。
見ていてビックリしたのが、エド・マローがタバコを吸いながら番組を放送しているところ。1950年代だから許されることですね。そのほかも、タバコシーンが凄く多いです。みんな、ストレスが堪っているんですね。
ジョージ・クルーニーもプロデューサー役で出演しています。実は彼の父親がTVキャスターだったらしく、この映画は、ジョージの父親に対する尊敬の念から、作られたとも言われています。
最後の結末は「え? 終わり?」と言う感じです。劇映画ではないので、劇的なシーンを期待してはいけないのかもしれません。93分の作品なんですが、結構長く感じました。(決してつまらないと言う意味ではありません。)

勝手な評論家