GO(2001)のレビュー・感想・評価
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偏見、差別をテーマにした韓国映画のような人間ドラマ
食べるし
便所行くし
タバコ吸うし
めっちゃ血も出る。
客観的なイメージだけでなく、
相手の視点からも物事を見なければ、
偏見も差別もなくならない。
家族愛も恋愛もあるテンポの良い青春ケンカアクション系人間ドラマで、
登場人物が尖がっててカッコいい。
国籍
冒頭のバスケの試合での乱闘がカッコイイ
日本人として日本で普通に生きていると、
自分が何人とか考えなくても生きていける
だけど、そうでない人達もたくさんいる
そんなことを考えさせられた
脚本はクドカンだったのですね
あと脇役で萩原聖人、新井浩文、山本太郎とか
みんな良い味だしてます
20年経っても色褪せない映画でした
すごく面白かった
福山駅前シネマモードの優秀映画祭で観賞。
高校3年の杉原は朝鮮学校に通っていたが、高校から日本の学校に行くことにした。国籍は親が北朝鮮から韓国に変えたため、杉原も韓国だが、普段はまったく気にしていなかった。小学生の頃から日本ランカーの父親にボクシングを習い、ケンカが強かったため桜井という少女に興味を持たれ、つきあうようになった。韓国籍だという事をいつか告白しなくてはならないと思っていて、初エッチの前に告白したが、桜井から、父親が中国、朝鮮人に対する偏見を持っていて、血が穢れてると言われ、別れた。その後、朝鮮籍を持つ親友がナイフで刺され死んでしまった。杉原は・・・てな話。
朝鮮籍の人に対する差別は現実に有るし、最近は大統領が変わって日本に対する攻撃も収まってきているが、韓国の教育は日本バッシングで成り立っているから、そこが改まらないと日本人も朝鮮人差別はなくならないだろうと思う。
そこは置いておいて、窪塚洋介はカッコよかったし、10代の若い柴咲コウは切れ上がった目も含め可愛かった。
共演の山崎努は怖かったし、大竹しのぶは面白かった。
すごく面白かった。
【”在日朝鮮の壁なんて、猛スピードで飛び越えろ!”冒頭から疾走感が凄き、且つクドカンの脚本及び窪塚洋介の存在感が際立つ作品。柴咲コウの初々しい演技も、この作品に華を添えているのは間違いない。】
ー 窪塚洋介の代表作は「ピンポン」と、「沈黙ーザ・サイレンス」だと思っていたが、初主演作からここまで凄い作品に主演していたとは・・。不覚である。
更に言えば、柴咲コウ(不老の人である。)の初々しい演技にも引き込まれた作品である。-
■在日韓国人三世の高校生・杉原(窪塚洋介)は、喧嘩ばかりの日々を送っていた。
ある日彼は、同級生・加藤(で、親父は極道)(村田充)のバースデイパーティーで桜井(柴咲コウ)という少女に出会い恋に落ちる。
ふたりはデートを重ねて距離を詰めていくが、杉原が自分が在日であることを彼女に告白すると、桜井は父から教え込まれた”朝鮮人や、中国人の血は汚い…)という愚かしき思想が身体に沁みついてしまっており・・。
◆感想
・2001年公開作であるが、今観ても色褪せない面白さである。
その要因は多数あれど、在日朝鮮人問題を根底に置きつつ、それを重く描くのではなく、テンポよく魅せるクドカンの脚本と、行定勲の監督としてのスキルと、窪塚洋介を始めとした演者達が生き生きと画面で躍動している事であろう。
・冒頭の、スーパーチキンレースから疾走感が映画の軸となり、そのスピード感で杉原と桜井の恋も進行していく。
・杉原の両親を演じた、大竹しのぶ、山崎努が、ガッチリと脇を固め、若き窪塚の魅力を引き出しているのも良い。
・他にも、サブキャラとして登場するタワケを演じた山本太郎(まさか、メロリンQ(知ってる?)から俳優になり、国会議員になるとはなあ・・。)や、元秀を演じた新井浩文(バッチリである。)、正一を演じた細山田隆人やチョゴリ姿の水川あさみ、頼りない警官を演じた荻原聖人、タクシーの運転手を演じた大杉連など、豪華過ぎる演者が、更に脇を固めている。
<冒頭からの地下鉄との、スーパーチキンレースからのテンポ良き展開や、在日朝鮮人問題を絡めつつ、そこに重きを置かずに、一人の青年の恋や友情に悩みながらアイデンティティに目覚めていく窪塚洋介の演技が印象的な作品である。
勿論、柴咲コウの初々しい演技も、この作品に華を添えているのは間違いない。>
劇場公開時鑑賞。
原作未読。等身大かつフラットに作ったなあ、という印象。「自分は何者なのか」という普遍的なテーマを、口先の理想論にもシニカルな諦念にも陥らず、絶妙なバランスで軽やかな青春映画に組み上げた。
窪塚洋介かっこいい
今まで見てなかったのが残念。結構前の映画だけど日本と在日朝鮮人の難しいテーマでもクドカン脚本でテンポ良く面白い映画だった。
俳優メンバーも若くて、意外な人が出ててびっくり。どうしていつまでも反発し続けているのか。戦争は根深い。
よかった
huluで池袋ウエストサイドゲートパークが配信されて、窪塚洋介カッケェ!!!!ってなったので、窪塚洋介のカッケェ映画観たくなり、観ました。案の定カッケェです。
夜の小学校に侵入して、帰りに門を飛び越えて、桜井へ振り返るシーンが一番好き。
あとは、お巡りさん殴っちゃって逃げようとするのに戻っちゃうところ。
これは僕の恋愛物語だ、って言われるたび本当かよ?!ってなっちゃうけどそれもそれでよかった。
現代にも通じるアイデンティティの模索
前提として
・予告編は観た
・原作未読
一人一人のキャラが魅力的だった。
主人公である杉原はもちろん、両親、親友のジョンイル、恋人の桜井、学校と社会の面々……
(深く描写されているとは限らないが)それぞれが悩みと短所を抱え、青年の歩む道を時に妨げ、彩っていく。
暴力的なようでいて非常に繊細にかつ、暖かい目で青年を描いている。
何に悩んでいるのか、そもそも悩んでいるのかも分からない。自分の本心を知って伝えようとして怪我をして、その傷で少し成長していく……
そんな過程がじんわりと優しく伝わってくる。
杉原は異性とか流行とかに興味がないわけじゃないけど、そこまで好きなわけじゃない。そんな思ってたよりオタクなのかもしれないといったところに共感が持てた。
ミステリアスかつ自分にはないエネルギーを持った女の子に惹かれる気持ちもすごく理解できる。桜井はしっかりとそんな魅力的なキャラクターだった。そして桜井の悩みの描き方も少ないながら繊細だった。みんなちょっとした悩みを抱いている。大人も子供も。
個人的には村田充演ずる加藤が好きである。阿呆なコミカルとムンムンの色気、これらが両立している面白いキャラクターだ。
パッと感想としてふさわしい言葉が見つからないが、
"共感"したんだと思う。現代の若者だったら言葉にできない何かを共感すると思う。そんな映画だった。
すぐに在日だ隣の国だって言う人ほんとうっとうしいなと思いながら生き...
すぐに在日だ隣の国だって言う人ほんとうっとうしいなと思いながら生きています。新井浩文さんも、演技派とか実力派として名をあげていたのに事件があった途端手のひらを返し在日としか呼ばれなくなったり。彼本人だけでなく、別の個性派俳優を「在日犯罪者を擁護した人」として未だに白い眼で見る人もいて、(犯罪は言語道断ですが)そういった言葉や態度は見ていてうんざりする。
とはいえ私も、在日の方すべてを好いているわけではないし、「みんな日本に住んでる仲間じゃん!仲良くやろうよ!」と思っているわけではありません。
(作中のあの場面でなくとも、「自分は日本人じゃない、韓国人だ」と言われたらたぶんその先には進みません。)
この映画を観て、韓国籍の方はほんとに暴力的なのかなと思ったり。だから犯罪率も増えるのかなと考えてみたり。
考えるきっかけになるし、こういう作品があるのはほんとにいいと思う。
名前って何?思春期の「自分はナニモノだ」という誰もが抱く疑問の裏に...
名前って何?思春期の「自分はナニモノだ」という誰もが抱く疑問の裏に逃れられない自分の血筋が絡みつく巧みな作品。中でも日本に現存する在日差別に真っ向から切り込む姿は、洋画で差別モノを扱って感動を誘う作品よりも生々しく日本人の胸ぐらを掴み問いをぶつけてくるように感じる。十代という神の玉座に座っている本人たちからすれば自分のルーツや属性なんて貼られたレッテルに過ぎないと思うこともあるかもしれない。でも、周りからの、ときにとても大事な人からでさえの、目線は違う。自分が考える自分、人が見る自分、見られる自分、生まれながらに定義された自分、他者…荒っぽくもピュアで正直に社会と自分と周りに向き合っていく主人公や各登場人物の姿に胸を殴られる。
自分とは何者か
日本で生まれ、日本で育ち、日本人と見た目は変わらないし、日本語を話す。ただ国籍が違うだけ。
黒人差別並の差別はないけど微妙な立ち位置。
自分は気にしないけど、他人は気にする。
めんどくせえ、だせえ。
国籍、人種、カテゴリー、ルーツ。そんなの関係ねぇ。俺は俺だ!
日本にとってけっこうデリケートな部分を扱った内容だけど、普通にいい青春映画だと思う。
杉原は人としてめっちゃかっこいいと思うし、ラストの校庭での叫び。凄く良かった。
手が届く範囲の自分の世界。そこから外に踏み出す。なかなかできることじゃないよ。
桜井は正直あんまり好感が持てなかった。
国籍を打ち明けた後のあの反応。『血が汚い』って本人を前にしてよく言えるよな。差別用語が出なかっただけマシかな?
タイトル通り
19年も前の映画なのかー!と驚きながらも、当時、窪塚洋介が大好きだった友達のことを思い出し、今更ながら、良い俳優を好きだったのだなぁなんて思っちゃうくらい、めちゃくちゃカッコ良かった窪塚くん。
この役で日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を史上最年少で受賞したというのだから、あっぱれ。
テンポがよくて、お話の進み方がとても心地よい。
よいしょよいしょで笑いがあったり、父息子のファイティングシーンがあったり。
人と人の付き合いの中に、国籍なんてものは関係ない。
自分の腕をいっぱい伸ばして一周する範囲にだけ居れば、自分は傷つかないが、そんなもんはブチ破ってしまえ!自分の手に入れたい物を手に入れるには、自分が傷つくかもしれないけど、手を伸ばすしかないのだ!
熱いメッセージがたくさんあって、心が掴まれる。
しかし、窪塚くんの演技はどんなに熱い場面でも、優しくて、繊細。その演技が大好きです。
それから、本作での鍛え上げた身体も魅力的でした。
とにかく佇まいが美!無駄ひとつないです。
"ラブストーリーの名匠"と呼ばれる行定勲監督ですが、
これもまた、名前なんてどうでも良いのだと。
どんなフレーズが付けられようと、監督が面白いと思う物、良いと思うものをこれからもたくさん作って欲しいと思った。
個人的には、萩原聖人が演じるお巡りさんとのやり取りするシーンが好き。
在日青年の魂の叫び
テンポの早いストーリー展開で飽きさせない。脚本家は誰?と思ったら、エンドロールで宮藤官九郎。さすがだなぁ。在日コリアンの悩みを、窪塚洋介がうまく表現していて国籍とは何?っと考えさせられる青春映画。若いうちに観ておくべき名作。
人種ごとの壁など無くなれ!
映画冒頭のチキンレース。
完全な犯罪行為で危険すぎるけれど、映画序盤からこのテンションのため、彼らをカッコいいとさえ思ってしまいます。
とにかく全体的にテンポが良いので観やすかったです。
昔ほどではありませんが、現在でもすぐネットで「在日」と叩いたり、朝鮮学校の前で抗議したり、韓国朝鮮の人たちへの差別は残っています。
この映画で1番印象的だったことは、根底にこの問題があるけれど、主人公たちは強くて、そこまで気にしていないということです。
勿論、実際は心の中で傷つくことも多いとは思います。
でも、線路や街を爆走し、反発しながらも友のため、家族のために全力で生きている杉原たちはとてつもなくカッコいい。
杉原の言葉にはグッとくるものがいくつもありました。
ヘラヘラしているようだけど、青春と社会の荒波に揉まれながらもよく自分のことを考えている。
自分も見習わなくてはと思いました。
山本太郎さんや新井浩文さんなど、もう絶対に見られない共演も良かったです。
桜井、ジョンイル、近くのお巡りさん、タクシー運転手、パパ、ママ
どの登場人物も魅力的で、それぞれで新たに話が作れそう。
邦画の良さ満載で、鑑賞後にはきっと元気を貰えるそんな希望の持てる作品でした。
パッケージからは分からないエネルギー
とにかくエネルギーが詰まってます。
在日であるコンプレックスを抱えて悶々とする日々の中、好きな人ができ、コンプレックスによって恋人と亀裂が生まれる。それを主人公は乗り越えます。
若さが存分に活かされた映画です。
窪塚洋介出世作かな
「俺の家系は李朝から続く由緒あるおおぼらふきの家系」って面白いです。ジョンイルの死というものはストーリーの中でかなりのウエイトを占めているはずなのに、その他の小ネタがバランス良く(?)散りばめられているために、全体を通すと軽い青春映画という捉え方をさせようと10代の観客向けに無理して作ってあることが残念だ。
多感な時に観れて良かった。
時が経っても素晴らしい。
18年前20歳の頃に見た時は窪塚くんに
今観るとお父さんに自分を重ねて、
時が経つのは早いなぁと感じました。
素晴らしい台詞のオンパレード。
息子が中学生くらいになったら
おススメしようと思います。
とくに山崎努は名台詞しか喋ってなくて、
左腕を伸ばしてみろの件は、僕も自分の台詞のように
息子に言おうかと思います。
広い世界を見ろとも言っておかないと。
警察官とのやり取りも素晴らしい。
窪塚くんも青臭くてとても良い。
今聞くと恥ずかしい台詞もあるし、
この後窪塚くんも色んな思想に感化されて、
可笑しくなったりもしたけれど、
今はとてもカッコよくて、
それもまた良い。
笑顔が可愛いんだ。
在日の話ではあるけれど、
青春の鬱屈、
自分は何者でどこに行くのかという不安は
青春時代誰しも思う事なので、
とても身近に感じられる物語でした。
IWGPでアイコンになりこの作品で、
僕ら世代の象徴になったと思う。
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