ゴーストワールドのレビュー・感想・評価
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本当にもうずっと1番好きな映画
中学生のときに観て以来、ずっと1番好きな映画。何回も何回も観たけど、30歳になって10年ぶりぐらいに観直した。
初めて観たとき、きっと私もこんなふうに社会に適合できないまま大人になっていくんだろうな と感じた。
主人公と同じ高校卒業のタイミングで観たときも、私のところにもあのバスが迎えに来たらいいのに と思った。
すっかり大人になって社会人経験もそれなりに積んでから観ても、やっぱりイーニドに感情移入してしまう。
ただ、昔と違ってレベッカやジョシュなどの「普通の大人になろうとするティーン」や、父親やマキシーン、美術の先生など「モラトリアムから抜け出させてあげたい大人」の気持ちもわかるようになったけど。
イーニドは根性も目標も無く、周り人たちの気持ちや常識的な考え方を馬鹿にして偉そうにしている生意気なティーン。でも美術の授業で先生を感心させようとしたり、嫌いな人のコネでもバイトを始めようとしてみたり、奨学金で進学しようとしたりと、実は努力している。本人なりに。
ただどうしても馴染めないし上手くいかない。自分を偽っているように感じる。大部分の人は自分の個性よりも社会通念を優先し、ナイキを履いて生きていくことができるが、どうしてもできない。馴染めない事実を受け入れて社会のすみっこで生きていくことを選んだ大人の末路ことシーモアにシンパシーを感じて心を寄せるけど、いざセックスしてみると何だかコレじゃない。こんな大人になりたいわけじゃない。そこで感じる本当の孤独。
自分を理解してくれる人なんてそうそういないんだよな本当は。元から社会に馴染める人たちもいるけど、大抵の人たちはレベッカのように最初は無理だと思いながらも自分を騙しながらなんとなく社会生活をして、いつのまにかそれが本当の自分のように感じるようになって、だんだん馴染んで生きていくものなんだよなあ。またはシーモアのように馴染めないまま社会のすみっこでキモがられながら生きていくか。どちらも受け入れずにバスに乗ったイーニドはどこへ行ったのかなあ。何回観ても未だに答えが出ない。
ずっとずっとずっと観たかった作品!
何年も観たくて仕方なかった本作をやっと観れた!
思ったよりイーニドが痛くて中二病でびびってしまった部分もあるけど、ソーラバーチは最高だ。上手すぎるよ…。
あの役があんな似合う人いるんですかね。
レベッカが意外にも一般よりでなんだかなぁ。少しずつ馴染もうとしてる感じあるけど、イーニドは完全に浮いてるもんなあ。本当はもっとふたりの絆が観たかったんだああああ。
そんなイーニドとシーモアがぴったりなんだよなあ。
スティーブブシェミが最高でした。こんな彼が大好きなひとりです。
あのラストでよかったよ。ハッピーエンドだよ。
そんで学校でも浮いてた二人がなんで揃いもそろっていいおっぱいなんだい。スカヨハはあまり好きじゃないのだけど、本作では、クールさとハスキーボイスがマッチして魅力的なレベッカでしたな。
スカーレット・ヨハンソンが可愛い♪
「世間はビッグマックとナイキで満足してる」・・・限りなくオタクの世界。何故かオタクの世界は愛らしくて好きだ。1920年代のブルースなんかは全くわからないが、レコードのジャケットだけでも楽しめる独特の世界だ。
新しい音楽は全くと言っていいほど受け付けないシーモアの感性にそのまま同調するイーニドのセンスも楽しい。バイトでの応対を見ても人付き合いが苦手な彼女は、来ないバスを待ち続けるノーマンに対しても興味を持つほどの不思議少女だ。恋人にしたくなるタイプではないが、友達として付き合いたいような感じ。ただ、古いものを愛するセンスは本来のものではなく、世の中や回りの男にうんざりして逃避してノスタルジックになってるだけのような雰囲気かもしれない。
ストーリー的には本心を告げることや決心を早くしないと後悔するといったどこにでもあるような内容だが、映像やセンスは素晴らしい。そして‘ゴーストワールド’というタイトルの意味を見終わった後に考えてみると、最後にノーマンが乗ったバスに象徴されるように、つかみ所のない現代社会の中に溶け込む事が中々できない主人公の疎外感を表現していることに気付く。それでも若いのだからゴーストから人間に戻ることは可能なのだが・・・青春ものとしては奥が深い。
ガッコー出てから、大人になるまでの期間
ガッコー出てから、大人になるまでの期間を描(えが)いている。
・アルバイトを1日でクビなる
・奨学生の話がお流れに
・親友レベッカとの絶交
・マイヒーローのシーモアとの破局
…
下ネタも含めて楽しめました。
イーニド「私の一番の夢はね
ある日突然
誰にも言わずに
どこかに旅立つ
すがたを消して
それきり
消息を絶つの」
イーニド「こうしない?
今すぐ車に乗り込んで出発よ
新しい土地で新生活を始めるの」
このイーニドの言葉が、
最後、来るはずのないバスに乗る心象描写になっているのでしょう。
ハマらなかった、残念
絶賛反抗期の青春真っ盛りのオタク気質女子のセンシティブな何ヶ月間を描いた作品。
主人公の巨乳がだらしない体に見せてしまっているけど、洋服は攻めてる。
このダサさを全肯定しているハートの強さがザ・反抗期なんだろうなぁ。
周りを振り回して自分を顧みない主人公に終始イライラしてしまった…。
自律型の人は見ない方がいいかと。
最後は、来るはずのないバスに老人が乗っていった…
で終わるかと思いきや、シーモアが実はセラピーに通っていたり、主人公にもそのバスが来てどこかに行ってしまうという最後から、実は主人公は大人で、ちゃんと社会的生活を全うしているけど、社会に抑圧されていて、今までの話がゴーストワールド(夢、もしくは妄想)で最後現実の世界に帰っていく、ということなのかなーなんて思いました。
超名作。ラストの来ないはずのバスに乗るのはGhost Worldに...
超名作。ラストの来ないはずのバスに乗るのはGhost Worldに行ってしまった。のではなく、Ghost World(上手くつながることが出来なかった世界)から抜け出したんだと思う。新しい現実世界へ向かう為に。
最初は盛り上がりにもかけるような大したことのないエピソードが並んで...
最初は盛り上がりにもかけるような大したことのないエピソードが並んでいるだけと思ったが、ラストがちょっと考えさせられる。
こういう映画も悪くないね。
子供から大人に、、、
周りが進路を決めていってそれを
バカバカしい
といっしょに笑っていた親友も仕事を始めて、、、、
焦る気持ちと自分に素直になれない感じが『青春』なのかな〜って思った。
ラストシーンと『ゴーストワールド』の解釈はちょっと難しいしいろんな意見があっていいのかなっておもった。
私的にはイーニドがみたこの世界は
センスのないつまらない世界
=死んでる(価値のない)世界
=ゴーストワールドかな??
って思った。
ラストはイーニドが『おたく』の自分を捨てた描写なのかな〜と思ってる。
みんな大人になっていって自分だけ取り残されていく悲しい感じとか、美術の補修で優等生に対抗してみたりとか高校生っぽいな〜笑
どこをみてもかわいくてとりあえずイーニドのブーツを買いに行こう🔥
彼女は何処へ
初期PUNK好きでブルースに興味アリでS・ブシェミもセンスある趣味でKKK!?
何か起きる訳でもオチがスッキリする物語でも無いが主人公も魅力的で全体的な雰囲気も良い。
その後の彼女が気になる。
エネルギーの放出先
娘が貸してくれたDVD
お母さんスカーレット・ヨハンソン好きだけど…
これちょっとちがうのね(^-^;
むっちゃ若いときのやん 15歳(*'▽')
あっちの子も若い子ってこんなリアクションなのー?(笑)
居場所探しって言えば軽いけど
影響を与えてくれる大人の存在が不可欠だよねこの時期
あたしは高校卒業してから2年、毎日麻雀してた(-。-)y-゜゜゜
そんなことどーでもいいけど お洋服みんなかわいい♡
タイトルの意味がわからなかったんだけど
ラストのバスが示唆しているのかなゴースト
と娘に聞いたら「無視する」という意味のゴースト
とのこと ???
ラストの解釈は、観る人によって様々
大分前に見た作品だけど、また改めて鑑賞した。
周りに対して冷めた感情を持つ、イーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)。
高校を卒業して、周りは大人になっていくけど
イーニドは、相変わらず大人になりきれず 悪態ばかりついて
バイトもすぐにクビになる始末。
広告がきっかけで知り合ったシーモア(スティーブ・ブシェミ)のことも、なんだかんだ振り回して
でも、自分が何をしたいのか良くわからないまま過ごしている。
最後は、廃線になったバス停で バスを待つ老人が
来るはずのないバスに乗りどこかへ行ってしまう。
それを見たイーニドは、荷物をまとめバス停に行く。
すると、バスがやってきてイーニドを乗せどこかへ行ってしまう。
このラストは、観る人によって解釈が違うけど
それでいいんだと思う。正解がないのかなと。
私的には、この個性的なイーニドが、社会で生きるために
自分を殺さなければいけないことに気づいて
今までの自分を葬ったのかな?って思いましたね。
自分らしさを失うことによって、人はゴーストみたいになってしまう・・・
この世はまさに「ゴーストワールド」なのかな。
今は亡き、ブラッド・レンフロも女子にいじめられる男子役で出演してます。
痛々しくて…でも共感でした
周囲との違和感に果敢に立ち向かうイーニドが、どうにも痛々しくて、でも共感でした。
故郷と折り合いのいい人が本当は羨ましい、でも、どうしようもない。ラストがとても印象的でした。
グラフィカルな映像が素敵、テリー・ツワイゴフ監督、2001年の作品です。
ソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンが演じるシニカル娘コンビはおしゃれ。学校を卒業して社会に向き合う複雑な心がリアルでした。
スティーブ・ブシェミが情けなくもオトナの魅力で演じるのは、古いブルース・レコードの取集家の中年男。彼が紹介するブルースはじめ、音楽がとても良かったです。
携帯電話のない時代のお話、それぞれのキャラクターが、"らしい"電話機使ってるなぁと思いました。イーニドのスケルトンの電話機が可愛いです。
学校なんかクソ!
主人公二人の気持ちに共感。特にイーニドがひねくれてるんだけど、好きなキャラ。
シーモア役のスティーブ・ブシェミがツボで可愛い。オープニングの曲も印象的!
ラストの悲しさ。
元BiSのテンテンコさんがブログに書いてて
借りました。
新学期が始まって
ストレスが溜まってる時に見ました。
自分の状況とリンクしてモヤモヤしました。
高校生の時と大学3年生の時と社会人3年目の三回みて欲しい。
といいつつも、大学の時にみたっきりでしたが。でも、ずっと頭の片隅にソーラバーチはいた。あれから13年も経つんだね。
DVDを購入しました。Blu-rayは出てないのね。
あのムチムチ巨乳感はたまらないです。相棒のスカヨハは当時15歳でも巨乳の頭角を表している。素晴らしいコンビだと思う。
それは置いておいて、ブシェミ最高!監督もあの役はブシェミ以外は考えられなかったとメイキングにあるが、適役です。
僕が何より気に入ってるのはソーラバーチのスタイリング。あの時代というのもあるのかもしれないが、今でも特にオシャレ。個性的ではあるが、イーニドを外側から作っていた。内面も思春期特有の焦燥感は何倍にも膨れ上がっていたけど、シンパできます。
端役のみんなも個性的で大好きです。
ラストは大好きだな。
知らなかったー
こんな名作があったなんて古泉さんのレビューを読んでなければ出会えませんでした。
主人公2人の距離感がとても良かったです。スティーブ・ブシェミが観たくてレンタルしましたが、サイモン・バーチとスカーレット・ヨハンソンがとても良く2人の成長差もリアリティを感じました。
特にスカーレット・ヨハンソンのテンションの低い演技が絶妙だったと思います。
いい映画でした。
最高傑作
主人公のイーニドは他人のはしゃいだり、わざとらしく振る舞っている様子を嘲るような性格の悪いタイプで、常に世間を批判的に見ている。しかしだからと言って自分に何ができるわけでも、褒められるような何かがあるわけでもなく、そのギャップに苦しんでいる。感情を押し殺したような無表情はそういった思いの表れなのだろう。
彼女はおしゃれでメガネや洋服に気合を入れ、奇抜な装いをする一方、可愛らしい顔の割にだらしない体型で、そういったところも面白くないと感じているのではないだろうか。
高校を卒業し、最後の休みが終わろうとしていた。現実と向き合わねばならないタイムリミットが迫ってくる。結局彼女は周囲をかき回し、何をすることも選ばず幽霊バスで旅立ってしまう。どこかの町で暮らしているのだろうか。それとも死んでしまったのだろうか。
イーニドは処女ではないようだったのだが、描いている精神は童貞そのもので、女版の童貞映画だ。童貞漫画家の大家と言われるオレがそう思うのだからそう認定したい。
孤独な心に寄り添うような素晴らしい映画だった。公開当時シネウィンドで見たのかDVDかビデオのレンタルで見たのか、記憶があやふやなのだが、何度か見ている。こうしてイオンシネマのシネパスで改めてスクリーンで見れて嬉しかった。
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