劇場公開日 1991年7月13日

「いい話だけどなんだかもやっと」シザーハンズ kuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5いい話だけどなんだかもやっと

2015年3月6日
PCから投稿

泣ける

悲しい

城に住む怪物が町におりてきて、もてはやされたり軽蔑されたり・・・
という序盤、ファンタジーかと思いきや意外とそうでもない感じで、人間の生活になじもうとするエドワードの姿が面白かったです。
もてはやされ、あることを機に変わり始めるところまでの内容は好きです。
皆であつまってあることないこと話したり、事実を歪んでとらえたりする女性達の滑稽な姿も皮肉っぽくよく描かれていたと思います。

ただ他のティムバートン映画でもよく感じることですが、あれれ?という人間の感情描写に少し戸惑います。
警察官がわけもなくいい人すぎたり、愛していると感じたヒロインはいくつかあったであろう選択肢を捨てて結構あっさりめに結末を受け止めたり・・・ちょっと美しすぎるんですね人々が。

美しい人達ならもう少し全体通してファンタジックな方に寄ってほしかったし、そうでないのならもう少しリアルな物語に寄ってほしかったというか・・・。ちょうどそのバランスが中途半端で、もう少しどちらかに振り切っていたら個人的にはしっくりきたような気がします。

いい話なのですがちいさな「ん?」という疑問がいくつか残るからか、ちょっともやっとしました。

ku