劇場公開日 1991年7月13日

「ティム・バートン」シザーハンズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ティム・バートン

2025年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

 白と黒に統一された風景のダークな屋敷。対して町はパステル調のカラフルな世界。おとぎばなしのようなストーリー。犬の毛のカットや髪のカットの技術の素晴らしさを見せつけけられたときにはもてはやし、人を誤って傷つけてしまったときには犯罪者扱いしてしまう。人間の愚かで浅はかな心の揺れ具合と純粋なハサミ男の対比。『美女と野獣』のような描写で、心打たれました。

 最初に観たときは童心に帰って見たけど、改めて見るとやはりティム・バートンはいい。オートメーション工場でクッキーをつくるマッド・サイエンティストの雰囲気はチャップリンの『モダンタイムス』を思い出すし、機械に心を与えるなんてのはフランケンシュタインの物語のようだ。ファンタジー、恋愛映画としても楽しめます。

kossy