「道徳の問題?」不都合な真実 Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)
道徳の問題?
2006年、不都合な真実から15年も経過しているのに地球温暖化はひどくなるばかりだ。この映画でノーベル賞を取ったのを覚えているが、世界レベルで問題解決の方向に向かって行ってるのか?そんなことはない。説明するまでもなく地球は苦しんでいる。
アルゴアは息子のアルバートが子供の時、交通事故にあって瀕死の思いをしたことや上院議員の父親がテネシー州でとうもろこしやタバコ畑を経営していながら、半分はワシントンDCに住んでいたことをあげている。
特にタバコ農場を経営していてアルゴアはお姉さんを癌で失ったこと。そして結果としてもうタバコ栽培をしていないこと。これも例えばハリーケーンで家族を失って初めて地球温暖化に気づくことと同じだとしている。家族を失うことになる個人的な談話とのコネクションが上手だと思う。地球温暖化の原因の数々をあげ、その将来における問題をリサーチしチャートや写真をスライドショーにして説明している。当時はこの地球温暖化のビデオにブッシュのように不信感のあった人がこの証拠を誇張をしていると言ったのを聞いたが、今となっては何を理由に信じないと言えるのかがわからない。それに 例えば、 グリーンランドの融解による海水上昇だが、それが何年先であり何メートル上昇しようが上昇しているのは事実のようだ。米国フロリダ州の海水上昇など見れば明らかだと思う。私もアルゴアのお陰で地球温暖化に興味を持つようになり、個人レベルだが資源節約など行動にうつしている。
地球温暖化についてはかなりもうよく知っている内容だが、アルゴアの家族の話は全く知らなかったし政治・環境レベル以外の話は注目したこともなかった。新しい発見と笑い話のネタについてもここに書いてみる。
アルゴアは非の打ち所がないプレゼンをするから、この作品の説得力が増してあらゆる表現が洗練されてるように聞こえる。比喩などの修辞法やアリストテレスのロゴスとエトスとパトスによる言語表現を使って弁論の説得力を高めている。こういう弁論法は教育を通して学んで育てないと育たないからね。 アルゴアのプレセンテーションがドキュメンタリー映画に変身したわけだが、愉快なアニメが好き。特にカエルが熱湯に飛び込めば驚いて飛び上がって外に出る。でもぬるま湯に浸かれば熱くなっても誰かが取り出すまで沈んでいると。これが人々の心理で我々はこうなる前に気づかなければならないと。それに、最初て最後のアルゴアの農場の大自然、パワーポイント・プレゼンテーションをどう角度を変えて映したらかっこよく訴えられるドキュメンタリーになるか、これらは監督や製作者の力量が素晴らしい。それに、映画鑑賞の後、Melissa Etheridge が作曲した曲
I Need To Wake Up
And as a child
I danced like it was 1999
My dreams were wild
The promise of this new world
Would be mine
Now I am throwing off the carelessness of youth
To listen to an inconvenient truth
That I need to move
I need to wake up
I need to change
I need to shake up
I need to speak out
Something's got to break up
I've been asleep
And I need to wake up
アルゴアはハーバード大学で学んだ時、気候のエキスパート ロジャー・レーベル Roger Revelle によって影響を受けたと言っていた。この人は大気の二酸化炭素の量を測った人らしい。アルゴアの支持した温室効果ガスの排出を抑制するたの京都議定書(1997 年)は上院で 95 対 0 の投票の後、米国では批准されなかった。京都議定書は革新的なアイデアだったのに。
アルゴアがいうに、ある6年生の生徒が『南アメリカとアフリカは前くっついていた』と地理学の先生に大陸移動を質問したら、『もっとも馬鹿らしい質問で今までの聞いたこともない』と。こういう先生の答え方は生徒を傷つけるんだよね。
ゴアは、過去数十年間の融解によって始まった氷河の後退の写真を見せている。そして、ボルダー氷河、パタゴニアなどの事例があるが、私は現実にカナダのロッキー山脈の氷河の融解をこの目で観察したから、疑いもなかった。それに、特に、ペルーの先住民の主食であるポテトの生育が融解でアンデスの山の頂上に追いやられていき、耕作面積が狭くなり、芋の収穫が落ちているのを知っている。
最後に、アルゴアの言葉をここに載せる:(google translation)
私たち一人一人が地球温暖化の原因となっているが、購入するもの、使用する電気、運転する車によって、それを変える選択をすることができます。私たちは、個人の炭素排出量をゼロにする選択をすることができます。解決策は私たちの手にあります。それを実現する決意が必要です。炭素排出量を削減するために必要なものはすべてありますが、政治的意思以外はすべてです。しかしアメリカでは、行動する意志は再生可能な資源です。