ザ・フライのレビュー・感想・評価
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グロいけれども、それだけじゃない
子供の時から何回見てきたか分からないくらい、大好きな映画。
余分な箇所は一切なく、最後まで退屈することなく満喫できます。
とにかくジェフ・ゴールドブラムの眼力がすごい!
ラストは救いがないですが、別な方法で何とかならなかったのかと、こちらまで悲しくなります。
0248 絶倫というもの経験したいジジイになったワタシ。
1987年公開
デビッド・クローネンバーグ監督らしい
そこを強調する?というそれでいて結構ハラハラするシャシン。
転送に失敗する様を見せておいて
人体実験誰にも頼めへんしなあ、よっしゃ自分でしよ。
うわーハエが入り込んでるやん。
あれ?なんか違和感あるなあ。まあええわ一緒にしてまえ!
機械の適当さが悲劇を呼ぶ。
ジェフゴールドスラムが主演やねんね。
最後はブクブクで気持ち悪い物体を見世物にする人間は
さらにおぞましい。
60点
変態的SFホラー映画の問題作
気持ち悪い。とにかく気持ち悪い。
普通はそれは評価を下げるものとなるはずなのに、この映画ではそうならないのです。
逆にその「気持ち悪さ」こそが、今作の一番の魅力なのかもしれません。
「巨大な幼虫を妊娠する」とか、「ゲロをぶっかけられ、皮膚がドロドロに溶ける」などの胸糞的表現が多く、でもそれが不思議と〝クセ〟になる。それがデヴィッド・クローネンバーグ映画の真の恐ろしさなのかもしれません。
そして、最後には悲惨なセスとヴェロニカの別れが待っています。それが『猿の惑星』を彷彿とさせるような、「バットエンドなんだけど、どこか胸糞とも言えない」感を生み出しているとも感じました。
それから登場人物も少なくて、スッと物語に入り込めるのも今作の魅力です。
二日は引きずるような後味を残す映画であるものの、間違いなくモンスター映画の中でも重要度の高い名作だと思います。
【個人的キーワード】
「昆虫に、政治理念はないのさ。奴らは残忍で、同情を知らなきゃ、歩み寄りも知らない。……昆虫を信頼してはいけないんだ。……僕は昆虫の、政治家の第一号になりたい。なれればだけど、でも……僕、今とても怖いんだ……」
───セス・ブランドル
トラウマ映画です…
YouTubeで傑作SFと紹介されていたので、再々鑑賞した。
ビデオが発売されたころに、新作としてレンタルして、何度も見返した懐かしい映画で、
愛の物語だと信じていた。
数十年ぶりに再鑑賞したら、ゲボがでそうになった。
あのとき、ボクは若かった。
焼肉と濃厚ラーメンを食べてもぜんぜん大丈夫だったなぁ。
今は、ダメです…
実は、当時、密かに心を寄せていた女の子に、面白いよって、この映画をすすめちゃったのよ。
口をきいてもらえなくなっちゃったよ。いまから思えば悪いことをしたなぁと思うし、
何故すすめたのか謎である。
アホである。
色んな意味で、若いってすごいね。ほんとにすごいと思うよ。
クローネンバーグが愛を魅せる。
ホラーというジャンルに入れてしまうのはちょっとしのびない愛の映画だと思います。デビッド・クローネンバーグ監督は難解な作品が多いと思いますが、この作品は大衆向けといいましょうか、非常にわかり易いラブストーリーじゃないでしょうか。
当時としては、結構凝った特撮技術を使っていて、CGなれしている今ではむしろ新鮮に見えたりして。
さて、内容ですが、転送装置を研究している科学者がメインかな。(ジェフ・ゴールドブラムが演じてるんですが若いです)
それを陰ながら支えていく女性とのラブストーリーですが、ホンッと彼女が不憫です。
ふとしたことから、自らの体で転送装置の実験を行うのですが、偶然にも紛れ込んでいたハエと、遺伝子レベルで融合してしまう。
最初こそ、実験の成功に加え、身体機能が上昇したことで、いい気になっちゃうんだけど、徐々に体が変化していってしまう。
この身体の変化を特撮で見せるんだけど、チープながら、なかなか見応え有ります。(特にラストはね)
そして、この変わっていく彼氏を何とかしようとする女性が健気であります。まぁ、恐怖に怯えるところもチラホラありますが。
最期はホンッと切ないですね。マッド・サイエンティストにありがちな悲劇になります。
久しぶりに見たんですが、こんなに哀しい物語だったのかと、改めて目頭熱くなっちゃいました。
悲しい恋愛物語
秘密の研究、密着取材、融合した新しい生命の描写が、怖くて悲しい恋愛物語でした。
今作はハエと人の融合でしたが、伝説にあるようなグリフォンやペガサス等のモンスターや妖怪が、もし実在したとしたら、このような何かの秘密の実験で生み出されたのかもしれません。
私はハエが大嫌いです‼️
私はハエが大嫌いです‼️そしてこの「ザ・フライ」という作品‼️ある科学者が物質転送装置で自らを転送した際、一匹の蝿が入り込んでいたため、遺伝子レベルで融合してしまう・・・‼️徐々に変貌していく過程を追ったSFXと特殊メイクは現在の視点で観るとチープなんですが、幼き日に鑑賞した鮮烈な印象で、現在でもトラウマ‼️爪が剥がれたり、歯が抜けたり、消化液で溶かしての食事とか、あぁ二度と観たくない‼️主演のジェフ・ゴールドブラムも蝿人間にしか見えない‼️そしてこの作品がスゴいのは肉体の変貌だけでなく、精神の変貌もキチンと描かれていることで、元の人間に戻るため恋人を殺害しようとする主人公と、そんな主人公でも愛し続ける恋人の対比がホントに悲しい‼️気持ち悪くて、二度と観たくない映画なんだけど、映画的にスゴく面白いという困った作品‼️恐怖ホラーと言うよりは悲惨ホラーですね‼️
今だから観られたけど〜〜
基本的にクリーチャーの出てくるSFスリラーやホラーは
超苦手なのでほとんど観ません!
「エイリアン」とか「プレデター」とか絶対ダメ!!
でも、年間80本ほどなんやかんや観ているうちに
例えば「ハリー・ポッター」や「スター・ウォーズ」や
マーベル映画でも様々なクリーチャーが普通に出てくる時代。
気持ち悪い描写もそれなりに慣れてきた今だから
やっと観られた作品ですわ〜〜。
公開当時だったら絶対観られなかった!
正直、えげつないし〜〜グロいし〜〜
でもね、最終形態のハエ男は、色々観慣れた今となっては
結構キモカワイイ??〜〜かも〜〜
最終形態以前の、いや、最初の方の、頭良すぎて
イっちゃってる人の目付きのジェフ・ゴールドブラムの方が
逆にキモいかも〜〜(笑)
で、映画の内容自体は「なんと悲しい〜〜」
頭良すぎて、研究しか知らなくて、
やっと女性といい仲になって
切実に「肉」の素晴らしさに目覚めて
その結果が反映して長年の研究が成功したのに
嫉妬のあまり、呑んだくれて思いもよらぬ出来事に遭遇!
なんとか元に戻る道を探るけれど
時、既に遅し〜〜
ああ、なんと悲しい〜〜
だから人々の心に今でも残る名作として残っているのでしょうね。
グロい系がダメな人は無理ですが
色々観てもう慣れてる方には、オススメです!
@もう一度観るなら?「一回観たら十分〜〜」
人間とハエを合体させる発送すごいよね。 人間が徐々にハエ化され、 ...
人間とハエを合体させる発送すごいよね。
人間が徐々にハエ化され、
肌が病変していく様、
科学者の言動がおかしくなっていく様子とか見応えあった。
名作ですね。
妥協のないハードSFホラードラマ
今回で3回見たことになる。
この映画には、妥協がないとツクヅク再確認しながら、、又心から楽しんでしまった。
・ストーリーに妥協がない。
SFものは大概、いい加減論理の飛躍が有る映画が多く、ゲンナリさせられるが、
この映画の妥協のない緻密なストーリーは、何度でも見れる。アイデアも秀逸。
・映像に妥協がない。
グロさは圧倒的である。またそれをじっくりかつ執拗に見せる。
転送後のポッドBが煙ってなかなか見えないのも、唸らせる。
ヒヒの1匹目が、セスの目の前で血まみれの手(または足)をガラス扉に打ち付ける
シーンは、思わずこっちの体もビックと動いてしまう。
変身の過程は言うまでもないでしょう。
・心理描写に妥協がない。
恋人役を妊娠させることで、見ている方も逃れられなくなる。出産の悪夢では、産婦
人科医に同情してしまう。セスのいかにも研究者らしい性格も人格変身の過程も飽き
ない。勿論恋人の苦悩は言うまでもない。
・サウンドに妥協がない。
B級映画が、突然の大音響で驚かす手法とは一線を画す。重厚で落ち着いたサウンド
は、この映画の妥協の無い雰囲気を効果的にバックアップしている。
・キャスティングに妥協がない。
ほぼ3人しか登場人物はいないが、ハマルとはこう言うことを言うのであろう。
・演出に妥協がない。
壮絶な内容にも拘わらず、抑えた演出が光る。遺伝子融合による変身の第一歩は、
セスの驚異的な身体能力の増強であるが、単純に驚くわけでもなく、喜ぶわけでも
なく、寧ろ皮肉なユーモアさえ交えながら淡々と演出されており、実は私が最もこ
の映画を好きなポイントがここにある。コーヒーの大量な砂糖しかり、鏡の前で人間
だったパーツをコレクションするシーンしかり、変身後天井を歩いたりビデオの前で、
ブランドルバエとしての食べ方を寧ろ楽しそうに見せるシーンしかり、引きつった笑い
を誘いながら、同時に恐怖心と不安をいっそう高めるあたり、並の演出ではない。
これらは、クローネンバーグのセンスとしか言いようが無い。
にも拘わらず、この映画には救いがある。恋人の愛、セスの愛、恋人上司の愛、ユーモア、セスの天才性。
不気味にして笑わせ、重苦しい割りに軽く、グロでありながら切ない。
唯一、映画でしか描けない世界が、ザ・フライにはある。
人間と蠅との融合の結末は…!?
デビッド・クローネンバーグ監督作品は大好きで、ほとんどの作品鑑賞していますが、その中でも本作が一番好きです。ホラー映画ではありますが、ヒューマンドラマでもあります。蠅化していく科学者の苦悩とその周りの人間達の苦悩が単純にホラーと言い表せないくらい悲しいストーリーなのです。いや~この映画本当に名作だと思いますよ。
自分の体が、どんどん退化し蝿に変化していく姿に苦悩する科学者セス。そもそも蝿男になってしまうきっかけは、単なる嫉妬心だけから来たもの。どんなに醜い姿になっても彼を案じ続ける恋人ヴェロニカ。
ブランドルフライの新生命体が誕生!しかし、どんなに醜い姿になろうとも、最後まで心は蝿ではなく人間のままなのが辛い。見るも無残な姿になったセスは、ヴェロニカが持つ銃を自らの頭に当てて殺してくれと要望する姿は、自分の犯してしまった過ちに許しをこう姿にも見えます。なんだか、切ないシーンでもあります。
が、しかし、感動映画と思ったら大間違いで痛い目にあってしまうのです。
アカデミー賞メイクアップ賞を受賞した、そのSFX(特撮)技術はものすごいものでした。いや、もうねグチャドロと言う表現がぴったしで、ある意味芸術の域に達していると思えますが、遺伝子レベルで蠅と融合してしまったわけですから、容姿、雰囲気は抜群に特異な存在となり、蝿に変貌していく過程での、皮膚がとろけ、耳がもぎ取れ、爪が剥がれ落ちる映像は、まさに見事な演出にして技術。吐き気を覚えるほどです。その強烈なグロテスク姿はトラウマ必死です。
人間って、弱いね・・・
と感じさせてくれる、秀作でした。
アクション映画ではなくホラー映画
アクション映画と思ってたらホラー映画らしい。
研究を奪われるくらいなら!とか、切羽詰まった理由ではなく、たまたまハエが入っちゃったからハエ男になってしまっただなんて。かわいそう。
嫌な奴がひとりもいない(なんだかんだ元彼も良い奴だった)から、ストレスがなくて良かった。
マントヒヒが懐いてて可愛い。
女性記者との愛があったから最後は救われたのかな。
グロあり(食欲無くすレベル)、ハラハラありで見応えあっていい映画だった。見終わって切ない気持ち。
子どもの頃にうっすらと見た記憶があったのは、画面が暗くて緑色っぽい電気がついてて、ハエ男ももっとしっかり喋ったり見た目もハエっぽかったような…。そうそうコレ!とはならなかった。別のハエ男?
自分自身が、そして見知った人が変わってゆく恐ろしさ
昔観たけどあんまり覚えて無かったので見返したシリーズ
美術や当時のPC等色々と古臭い部分もあるがそれらを全く気にさせない程のテーマの普遍性
精神的にも肉体的にも変化し、それは自己認識にも影響して文字通り"人が変わってしまう"様子は非常に心揺さぶられる
一瞬も飽きることなく無駄のない恐ろしく、悲しい映画
主人公がハエに変わってしまってからの行動には笑ってしまう場面もあったがコメディではなく、主人公がアイデンティティを護るための必死のもがきにも捉えられて切なさが増すものだった
最後のシーンは恐怖
何かおもしろい映画をみたいなとアマプラで探していたところ、昔、TVで観た記憶がありかなり印象に残っていたため、もう一度観てみようと思った。
科学装置によって、人間とハエが融合してしまうというショッキングな内容の結末。ヒトが次第に昆虫との融合体に変貌していく様の映像はいま観ても恐怖。特に、性格が変貌してしまって、肉体が人間離れしていく初期のあたりの描写は印象に残る。鉄棒をぐるぐる回ったり、腕相撲で相手の腕をへし折ったり、コーヒーに砂糖を大量に入れたりと。
1時間半という尺も長すぎず、短すぎない尺。科学の利器が誤って操作してしまうと恐ろしいことになるという一例を描いたもので、科学文明への警鐘とも受け取れるテーマ。最後のシーンはいまみても恐怖のシーンでむかしの映画としてあなどれない迫真感ある。
かつて劇場で観た時の記憶は、ヒロインがハエ化した外皮を剥ぎ取って彼が生還したような…
実に35年ぶりでの
劇場公開以来の鑑賞だったが、
ヒロインが
ハエ化した主人公の外皮を剥ぎ取って
元の人間として彼が生還する結末だったと
記憶していたので、
彼女が彼を撃ち殺すラストには大変驚いた。
幾つかのバージョンがあるのか、
他の映画と混同しているのか、
私の頭がおかしくなったのか、
分からないまま鑑賞を終えた。
空想ホラー関連映画のリメイク作品として、
失敗だったと思う例として
「地球の静止した日」があるが、
成功例としては
「遊星からの物体X」を思い出す。
この作品については、かつて「ハエ男の恐怖」
も鑑賞する機会があって、
その際は技術の進歩もあり
間違いなくこのリメイクは成功例と確信
していたものの、
この度の鑑賞では色々との疑問も生じ、
分からなくなってしまった。
いきなり2人が何かのパーティーで出会い、
更に主人公の研究室に行くまでが
はしょり過ぎに感じたり、
ヒロインも彼女の元恋人も感染リスクを
感じないかのような対応が疑問に思ったり、
ハエ状態の彼を抱きしめたりすることは
どうだろう、愛しながらも抱擁出来ないと
悩む彼女の姿を描く方が
リアリティがあったのではないか等、
何かと無理栗さが気になった次第。
それにしても、クローネンバーグ監督には
「スキャナーズ」等のおどろおどろした作品で
楽しまさせていただき、この作品でも
アカデミーメイクアップ賞を受賞している。
しかし、現在のCG技術だったら、
ハエとの融合の経緯と身体変化をより自然に
描くことが出来ただろうと想像すると、
当時としては「ハエ男の…」を上廻る特撮技術
での成果の当作品だったとすれば、
この先、更なる「ハエ男」映画を観れることに
なるのかも知れないと思った。
テーマ的には、人間は
血縁が遠い関係同士の融合の方が
より進化すると言われている中、
その範囲を人間の外にまで広げているような
内容なので。
ところで、この作品で一番驚いたのは、
マントヒヒがハエを気にしたり
追い払うシーンだった。
いったいどうやって撮影したのだろうか?
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