ザ・バニシング 消失のレビュー・感想・評価
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好意的に見たのにガッカリ
立ち見客ができていて、ややムンムンするくらいな熱気。
ほお、今日見る映画とは、そんなに面白いのかと、劇場に着いてからワクワクが高まりました。
ラストのラストでとんでもない結末が待っているのだと大きな期待をもって終盤まで堪え続けたのですが、何もなかった。
心理面を重視したサイコパス・クライム・ムービー
とても面白い映画だ。ヨーロッパの映画だけに内面の描き方が上手い。家族を愛し愛され、ホワイトカラーの仕事もこなし、家計も豊かなハイクラスの一見まともな人物の歪んだ精神。汚点のない背景を持つことでサイコパスが際立つ。ここに描かれた恐怖はトラウマの如く記憶に残る。エンディングも絶妙。ここまで救いのない映画も、なかなかお目にかかることはない。
一人にしないで
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置いて行かないで、一人にしないで。
ガス欠の際のサスキアのセリフが最後に効いてくる。
二枚のコインの隠喩が悲しい。
美しく素敵でいつも優しいサスキアとずっと一緒にいるって約束したじゃない。
死んでいてもいいから、ただ一人ポッカリと消えないで。何があったか教えて。
何もわからないまま愛する人を失って3年。
新しい道を選ぼうとしても囚われから逃れられない。
いくら時があり過ぎようと未だにあのパーキングに閉じ込められたレックスの決死の覚悟に感動と恐れを抱いた。
すぐ側に居た恐怖と真っ向から対面しなければならないストレス。
目の前に犯人がいるのに殺すことができない弱み。
尋常じゃない緊張感で体がびりびりしながら観ていた。
犯人の描写が多く、厭なことに私はその魅力に強く惹かれてしまった。
これがサイコパスというものか!とひしひしと感じる。
自らの目的のために入念に計画と練習とテストを重ねる姿がなんだか可愛らしい。
ハンカチ重ねて置くの大好き。
常に微笑をたたえた表情が気持ち悪いのになぜだかとてもチャーミングで素敵な人に見えてしまうのはなぜだろう。
彼の家族が心から愛し合っている様子も納得がいく。
悲鳴のシーンがめちゃくちゃ好き。もうこの家族が愛しくてたまらない。
プレゼントのシーンも暖かくて素敵だし、余計にレイモンの隠れた異常さが引き立っている気がする。
この調子だとたぶん私も車に乗ってしまうコースだな…気をつけないと。
飛び降りないのが”当然”だなんて誰が決めた?
飲まないのが”当然”だなんて誰が決めた?
逃れるためには、知るためには、やるしかない。
呆気ない結果も望んだこと。
生き埋めだなんて本当に嫌だ。
性欲だとか拷問だとか、そういう分かりやすい欲望ではなくただただ厳しい最期を突然与えるだけの殺人ってなんなんだろう。
ライターで箱を燃やしたって自分にも火がついてしまうし、逃げ場ゼロ。考えるだけで息が止まる。
思うのが、この映画の結末は結果的に見ればバッドエンドだけど精神的に考えればハッピーエンドととらえることもできるんじゃないかということ。
夢の話や喧嘩のとき、イチャイチャの途中でしきりに言っていた「一人にしないで」という言葉通り、サスキアの許にレックスはやってきてくれた。
一人で膨大な恐怖と苦しみに襲われ寂しく死にゆきずっと一人地中に沈んでいたサスキアの許に、やっとレックスがやってきてくれた。
木の下に埋められた二枚のコインのように二人は寄り添って埋まっているんだなと思うと、ものすごく悲しいのに少し救いがある気がする。
死後の世界がもしあるなら、サスキアはちょっと嬉しいんじゃないかな。
自分本位で考えるなら、遺された恋人の新しい幸せよりも自分を選んでくれたことが嬉しいんじゃないか。なんて思ってしまう。
粋というか悪趣味というか、あの水筒から注がれたコーヒーを劇場で売っていたので私も飲んだ。真実を知るために。
レックスと同じタイミングでがぶっと飲めたのがとてもうれしい。
コーヒーが苦手だから頭痛くなったし美味しくもなかったけど、すごく良い映画体験ができたと思う。
アイリッシュコーヒーだったので少しウイスキーが入っていて、ほんのりホロ酔いになれて素敵だった。
"キューブリック"
リメイク版はK・サザーランド目当てでレンタルされた時期に観ていたが、ホボ憶えていない!?
ラストは「キル・ビル」や「プリズナーズ」なんかを思い出してみたり!?
何度か練習して試す件は失敗する訳で、その描写が滑稽で笑えたりして怖い?映画を観ているのを忘れてしまう感じになる。
アイツは手を差し伸べる?だけで、車に乗ったのも、コーヒー飲んじゃうのも、自らの選択での行動な訳で何とも言えない悪循環。
まぁ、最後まで動機が解らないのがサイコ野郎と呼ばれる所以なのかなぁ!?
怖い
映画で完全犯罪をし、その死体の上で家族とピクニックをする。
狂っている。
主人公は狂った彼であり振り回される馬鹿な男が適度で面白い。
冷静なカット割りも心地よく
映画としてはこれはいいのかと思ったが。
視聴者を試すようでいいのだろう。
瓦
フランス旅行中のオランダ人カップルの女性がドライブインで買い物に出掛けたまま行方不明になる話。
後にハリウッドリメイクされた「失踪 妄想は究極の凶器」は随分前だけど鑑賞済み。
窓ガラスが割れちゃったり、リアクションがおかしかったりと違和感がかなりあった中でみていたこともあるけれど、1988年の映画ってこんなにショボかったっけ?ダイハードと同じ年だよね…。
確かに何もないからこそサイコであり、わかっているのにのっかって行くところに面白さがあるのはわかるが、穴だらけで怖さよりも主人公のボンクラさばかりが気になった。
先にリメイク版をみていてそれと比べるのはナンセンスだけど、オチもリメイク版の方が好み。
緊張感はラストまで
主人公は二人の男だか、どちらも消失した女性に絡んでジリジリとした緊張感が続きます。
フランスとオランダの合作で1988年作品という異色作。サイコサスペンスと言える題材だがラストまで見るとオチは個人的にはかなり衝撃で微妙。
何度か伏線はあるのですが、流石に今の時代だとありえないラストです。
消失した妻が可愛くて魅力的でした。^_^
怖さの正体は、たぶんジンワリと伝わってくる実感にある
誰もが経験したことのあるようなささやかなことや後になって考えれば迂闊だったな、というようなことの積み重ねで構成されています。
その効果なのだと思いますが、実はすぐそこにある邪悪は(それはサイコパスかもしれないしテロかもしれない)、いつでもどこでも襲いかかってくるし、一度襲われたら誰も逃げられないのではないか、という怖さがじわじわと迫ってきます、鑑賞後もじんわりと。
『ビリーブ』を観た時に、説得力というのは訴える側だけでなく、説得される側の度量や知識にもよるというようなことを書きましたが、この作品では、何となく信頼できそうな雰囲気の話し方で、追い詰められている相手が一番欲しいものを出すと、外から見てる我々からするとなんでそんなことを⁈という行動を当事者の立場の者は説得するまでもなく、ついついしてしまうのだろう、ということも実感として伝わってきます。
3.6
ハネケのファニーゲームのように目立った残酷描写があるわけではないのに、気持ち悪いと思わせるストーリーとカット割りがお見事
なぜ日本で公開出来なかったのかは分からないが、好き嫌いが分かれる作品なのは間違いない
私は大好物だった
何も得るものがない
そこがいい
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