劇場公開日 2002年8月31日

「00年代のミニシアターブームを牽引した代表作のひとつ、切なく泣けるタイムトラベル作品ですね。」ドニー・ダーコ 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

4.500年代のミニシアターブームを牽引した代表作のひとつ、切なく泣けるタイムトラベル作品ですね。

2025年5月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

今年で開館50周年を迎えた目黒シネマさんのGW興行は『~ミッドナイトムービー セレクション VOL.1~』と題したアメリカのアートハウスシアターにおいて70年代を中心に深夜上映されたカルト映画を集めたプログラム。
本日2本目はリバースムービーの佳作『ドニー・ダーコ』。

『ドニー・ダーコ』(2001年/113分/35mm)
実に四半世紀ぶりの鑑賞。
主人公ドニー・ダーコを演じるジェイク・ギレンホールは当時二十歳、今でも面影は残ってますが、あどけない顔つきが新鮮です。本作後『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)、『ブロークバック・マウンテン』(2005)、『ジャーヘッド』(2005)、『ゾディアック』(2007)と一気にスターの仲間入りをしましたね。
またドリュー・バリモアも女優として脂が乗った時期でしたね。

ストーリー展開は状況説明を極端に排しているため初見は難解、観客それぞれのイマジネーションの補完に委ねるところも多いのですが、印象に残る不気味なウサギの着ぐるみやキャッチーなポスターデザインなど00年代のミニシアターブームを牽引した代表作のひとつ、切なく泣けるタイムトラベル作品ですね。

本作の前後にも『ラン・ローラ・ラン』(1998)、『バタフライ・エフェクト』(2004)などタイムリープの傑作が多いのですが、なかなか気軽に配信などで鑑賞できないのは実に残念。
因みに本作から7年後、ダーコの妹を主人公に配した続編がありますが、こちらも鑑賞方法がありませんね。

矢萩久登
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