「ファンタジックな戦争映画」トンマッコルへようこそ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジックな戦争映画
争いを知らない秘境の里。個人が迷い込んだら珍客だ。だが、組織で入ってきたら、それは侵略になる。
武器を持つのは個人だが、武器を持たせ、軍服を押し付けるのは国家だ。軍服は、個人の意思を無視して人を色分けする。
外界を知らない村人の生活を通してほんのりさせながらも、訴えるところは的をはずさない異色の戦争映画だ。作品をファンタジックに彩るカン・ヘジョンの無邪気さと久石譲の音楽がいい。
人民軍の兵士が村の長に「力を使わずに村を治めるコツは?」と尋ねると、長が「腹いっぱい食べさせること」と答えるのが可笑しい。
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