「謎めいた主人公、真相は如何に・・」ザ・インタープリター odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
謎めいた主人公、真相は如何に・・
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国連の通訳人が要人暗殺をほのめかす話を傍受したことで始まるミステリーというのも斬新だがその後の展開が思わせぶりが多くて当惑気味、だからミステリー?
爆弾テロまであり手抜きではないのだろうがサスペンスというには敵役もどこか中途半端、護衛のショーン・ペンも訳ありで精彩を欠く、かといってロマンスかと思えば香りだけと軸足が読めない。謎めいた主人公の本心が伺えず、もしやと疑心暗鬼になりつつ鑑賞。
幕引きまできて、紛争の絶えないアフリカの地、当事者の心情に寄り添いつつ不毛な復讐の連鎖を止めようとするメッセージ性にスポットライトが当たります。そういう映画だったから国連もロケを承諾したのでしょうと妙に納得。
シドニー・ポラック監督はどんなジャンルもそつなくこなせる匠ですし上質なドラマも悪くは無いのですがテロと戦う派手なサスペンスと勘違いした分、微妙な後味でした。
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