「【”内なる勝利”コーチ・カーターが母校の高校バスケ選手たちに伝えたかった事。ーそれは人生に置いてバスケットボールの試合に勝つ事よりも、人生の道を自ら切り開く大切さ。ー を描いた作品である。】」コーチ・カーター NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”内なる勝利”コーチ・カーターが母校の高校バスケ選手たちに伝えたかった事。ーそれは人生に置いてバスケットボールの試合に勝つ事よりも、人生の道を自ら切り開く大切さ。ー を描いた作品である。】
■リッチモンド高バスケットボール部のコーチとなるも、彼らの弱小ぶりを嘆くカーター(サミュエル・L・ジャクソン)。
その要因が選手たちの置かれた劣悪な環境や意識の低さにあると感じ、彼は、規律や学業成績の向上も含めた厳しすぎる指導を行う。
反発を食らうも、地道な練習が実を結び、チームの絆も固まって地区大会出場を果たすが、思わぬ問題が起きる。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・今作の魅力は、バスケットボールの試合を描きながらも、”真の人生の勝者”になるために、母校の生徒達を厳しく指導するコーチ・カーターのブレない姿勢であり、且つ彼に最初は反発しつつも、彼の真摯な姿勢に従って行くリッチモンド高のバスケット部の選手たちの姿に惹きつけられる点であろう。
・勿論、彼らのバスケットの試合の迫力は見応えがある。
ー 本当に高校生の試合なのか?と思う程の迫力である。-
・更に言えば、リッチモンド高のバスケットボール選手たちが置かれた劣悪な家庭環境を、キチンと描いている所も、良い。
■白眉のシーン。
・コーチ・カーターが、選手たちが自ら課した”キチンと教室の最善列で勉強をし、身だしなみを整え、結果を出す事”に応えられなかった選手たちが、練習と対外試合を禁じられつつも、カーターの意を汲み、体育館で机を並べ、勉強するシーンである。
ここのシーンは、非常に沁みる。
コーチ・カーターの想いが生徒たちに伝わった事が分かるシーンだからである。
<今作の魅力は、矢張りカーターに扮するサミュエル・L・ジャクソンのブレない鬼コーチぶりであろう。
そして、強豪校と戦った後に僅差で敗れるも、カーターが選手たちに言った言葉。
”君らは、内なる勝利を得たのだ!”
その後、エンドロールで流れる、それまで殆ど大学に進学していなかったリッチモンド高のバスケットボール選手たちが、次々に大学に進学して行った事実を伝えるテロップも、観る側に響く作品である。
実話ベースであることを差し置いても、心に響く作品である。>
心肺をいじめ抜くあのトレーニング、反骨心の強い高校生には相当頭に来たはず。
ですがそれで結果がついてくるのなら、彼らは喜んで自分をいじめるんですよね。
ラストの試合とカーターコーチの言葉、格好よかった。