劇場公開日 2005年5月21日

「まったく、男って生き物は…。」クローサー(2004) mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0まったく、男って生き物は…。

2008年11月14日

悲しい

寝られる

ラブ・シーンや、強烈な濡れ場がある訳でもないのに台詞だけで、“R-15”になっちゃった、この映画。名匠マイク・ニコルズ監督、当年とって74歳!!こんな映画が撮れるとは、まだまだ現役バリバリですな(笑)!!
 何と、男の情けない映画でしょうか。ダン(ジュード・ロウ)は、ただの浮気性のプレイボーイだし、ラリー(クライヴ・オーウェン)は“変態医師”ですよ。この2人がアンナ(ジュリア・ロバーツ)の奪い合いをするんですが、この争いのレベルの低いこと!そんなのに付き合うアンナも、どうかとは思うんですが…。
 観終わってとにかく“スカッ”とは出来ません。無性に重く、“ドヨ~ン”とした感じを受けます。豪華なキャスティングから、思いっきり期待して行ったのですが、不快な気分の方が勝ってしまいました。それぞれの配役で、それぞれのキャラクターについて俳優陣は、実に素晴しい演技を魅せてくれます。ただそれが、一つの作品となった時にハーモニーとして聞こえてこない。そんな印象を持ちました。場面転換の度に、3ヶ月や1年が経過していく…それも台詞を聞いてないと、理解できない…という演出法にも、そう思わせる原因はあったかもしれません。

 しっかし、ナタリー・ポートマンは“H”ですね~。この映画で、『オールヌードのシーンはすべてカット』と監督に嘆願したらしいのですが、服(下着)を着けての演技の方が、逆に非常にいやらしく感じました。もお殆ど“着エロの女王”みたいですね…(笑)。

mori2