シティ・オブ・ゴッドのレビュー・感想・評価
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女子供にも容赦ない"神の街"
・兄は人妻を寝取って街中の大人たちから終われて殺され、弟のブスカペはカメラに興味を持ちジャーナリストを志す
・女の扱いを知らず、字も読めない金と暴力でのしあがるギャングのボス、リトルゼvsセリーヌの縄張り争い
・リトルゼに恋人をレイプされ家族も殺された射撃の名手マネは、復讐をするためセリーヌと手を組む
・やってやられての攻防が何となく仁義なき闘いのノリ
・終盤にブスカペの先輩記者との初体験のシーンが急すぎて笑った
・ポリスの車に終われたニワトリが車輪の間からすり抜ける描写が隠喩的なショットだった
・リトルゼの最期は、捕まった警察に賄賂を渡し釈放した瞬間にガキ軍団にハチの巣にされて死亡
・環境を変えない限り負のループは続く…
まぁ最後まで見ればそれなりに。
陽気な地獄のギャングスター
今日だけで140人殺される それが毎日続く
この映画は映画としても良いですが、自分と世界を見比べるバランスを整えるトランキライザー的にも意味のある映画だと思います。
ブラジルの殺人件数は異常です。
国民の数が多いので殺人率はトップクラスではないですが
毎年50000人が殺人によって亡くなっています。
1日に140人です
僕の小学校は1学年それくらいの人数だったので
たった6日で全学年が殺されていなくなってしまう・・。
もし日本がそんな国だったら?
もはや平和ボケした僕の頭では上手く想像出来ません。
しかし実際にそんな苛酷な国で生まれて、今も生きている人々がいて、この映画はそういった国に生きている人々の生活や生涯の一片を描いています。
人生に対して食傷気味な日本人は、この映画を見て何か感じる事が出来ると思います。
エネルギーと迫力のある映画です。
2000年代を代表する映画
公開当時、「衝撃度」でいうと群を抜いていた作品。そして、以降も期待したその衝撃は、なかなかおとずれることもなく、現在に至っている。
00年代を代表する、今後も代表することとなる、紛れもない名作です。導入部の映像にみなぎる躍動感。殺伐とした物語の背景にある街の熱気と底抜けな「明るさ」を、すべて切り取って映画の中に内包している。映像美も特筆するものがあり、一枚の写真として成り立つ美しいアングルが随所にちりばめられている。
そして、なんといってもリトル・ゼの圧倒的な存在感。リアルな「危険度」の体現ということでいうと、映画史においても稀有な名演。仕上がりがどうなるか予想の付きにくい「現地の人間」をキャスティングし、この異様なまでの高揚感を演出した本作は、見るべき映画の代表格ではないでしょうか。
リオ五輪を前に見たかった作品。
鶏を捌く冒頭シーンから、引きこまれてしまう。 30年におよぶスラムに育ち、生きる人々を活写した群像劇。
洪水など住む家を失い、国策として強制移住させられたリオの居住区で、あたりまえのように銃をもち、生きるため強盗傷害、殺人までを繰り返す少年たちの生きざまを活写する。
警察をも買収しながら、スラム街で生きる1960年代から80年代までを描いた傑作。
原題の小説が事実に基づくというだけでなく、製作者たちの本気も終始伝わって、心の中に遠慮会釈なく踏み込んでくる。
興行成績ばかり気にして、薄っぺらい中味が多いハリウッド映画とはちがう。
製作者の決意が真っ向から圧倒的な作品、一見の価値ありオススメしたい。
リオ五輪を「ジカ熱」を理由に辞退する選手が報道されているが、実は治安の悪さがほんとうの理由ではないか?
そんな、説得力もある傑作だ。
人命デフレーション
ブラジルには行きたくない!!
恐ろしいほど簡単に人が死ぬ日常
1960年代から1980年代にかけてのリオデジャネイロ、中でも貧困にあえぐ神の町と呼ばれるスラムを舞台にした実話を基にした抗争劇。
ここでは子供達、青年が簡単に銃を手に入れてクシャミでもするように簡単に人を殺す。そこには明確な理由もいらない。
もちろん強盗、麻薬も日常だ。
凄惨にして壮絶。しかし、それが彼らの生きる場所であり、そこで生きるしか無いのだ。
そしてこれは過去の話でなく、現代でも世界にはお菓子でも買う感覚で子供が麻薬や銃を手に入れることが出来て、遊ぶかわりに(生きるためにも)強盗や殺人を繰り返す場所があるのだ。
臨場感あふれるカメラワークと素人を起用した演技でとてつもないリアリティーと恐怖を感じた。
ワールドカップが開催されている今だからこそ観たい作品。
こんな時代があったことに驚き
目の演技
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