シティ・オブ・ゴッドのレビュー・感想・評価
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女子供にも容赦ない"神の街"
・兄は人妻を寝取って街中の大人たちから終われて殺され、弟のブスカペはカメラに興味を持ちジャーナリストを志す
・女の扱いを知らず、字も読めない金と暴力でのしあがるギャングのボス、リトルゼvsセリーヌの縄張り争い
・リトルゼに恋人をレイプされ家族も殺された射撃の名手マネは、復讐をするためセリーヌと手を組む
・やってやられての攻防が何となく仁義なき闘いのノリ
・終盤にブスカペの先輩記者との初体験のシーンが急すぎて笑った
・ポリスの車に終われたニワトリが車輪の間からすり抜ける描写が隠喩的なショットだった
・リトルゼの最期は、捕まった警察に賄賂を渡し釈放した瞬間にガキ軍団にハチの巣にされて死亡
・環境を変えない限り負のループは続く…
まぁ最後まで見ればそれなりに。
ブラジルでもこんくらいの映画ができるとわかった。カメラワークも絵の撮り方も結構良かった。話がドタバタしてるわりには映画としてまとまっていたように思った。
・・・ただ、この映画を楽しめたのは私がかつてカメラおたくだったせいかもしれない。
陽気な地獄のギャングスター
スラムに生きる人々のリアルをエンターテイメントとして楽しめる。鮮烈。
漲る躍動感、圧倒的熱量、暴力的でありながら皆底ぬけに明るく爽やかさすら感じる。死が身近故の命の軽さ、躊躇いもせず息をするかの様に人を撃つ子供達は衝撃的だが、直接的描写が無いこととBGMも相まって、貧困社会の負の再生産という重い内容に反しポップに見れる。キャストも素人とは思えない演技に圧倒。最高。10年後のキャストインタビュー「City of God - 10 Years later」も是非。
今日だけで140人殺される それが毎日続く
この映画は映画としても良いですが、自分と世界を見比べるバランスを整えるトランキライザー的にも意味のある映画だと思います。
ブラジルの殺人件数は異常です。
国民の数が多いので殺人率はトップクラスではないですが
毎年50000人が殺人によって亡くなっています。
1日に140人です
僕の小学校は1学年それくらいの人数だったので
たった6日で全学年が殺されていなくなってしまう・・。
もし日本がそんな国だったら?
もはや平和ボケした僕の頭では上手く想像出来ません。
しかし実際にそんな苛酷な国で生まれて、今も生きている人々がいて、この映画はそういった国に生きている人々の生活や生涯の一片を描いています。
人生に対して食傷気味な日本人は、この映画を見て何か感じる事が出来ると思います。
エネルギーと迫力のある映画です。
2000年代を代表する映画
公開当時、「衝撃度」でいうと群を抜いていた作品。そして、以降も期待したその衝撃は、なかなかおとずれることもなく、現在に至っている。
00年代を代表する、今後も代表することとなる、紛れもない名作です。導入部の映像にみなぎる躍動感。殺伐とした物語の背景にある街の熱気と底抜けな「明るさ」を、すべて切り取って映画の中に内包している。映像美も特筆するものがあり、一枚の写真として成り立つ美しいアングルが随所にちりばめられている。
そして、なんといってもリトル・ゼの圧倒的な存在感。リアルな「危険度」の体現ということでいうと、映画史においても稀有な名演。仕上がりがどうなるか予想の付きにくい「現地の人間」をキャスティングし、この異様なまでの高揚感を演出した本作は、見るべき映画の代表格ではないでしょうか。
リオ五輪を前に見たかった作品。
鶏を捌く冒頭シーンから、引きこまれてしまう。 30年におよぶスラムに育ち、生きる人々を活写した群像劇。
洪水など住む家を失い、国策として強制移住させられたリオの居住区で、あたりまえのように銃をもち、生きるため強盗傷害、殺人までを繰り返す少年たちの生きざまを活写する。
警察をも買収しながら、スラム街で生きる1960年代から80年代までを描いた傑作。
原題の小説が事実に基づくというだけでなく、製作者たちの本気も終始伝わって、心の中に遠慮会釈なく踏み込んでくる。
興行成績ばかり気にして、薄っぺらい中味が多いハリウッド映画とはちがう。
製作者の決意が真っ向から圧倒的な作品、一見の価値ありオススメしたい。
リオ五輪を「ジカ熱」を理由に辞退する選手が報道されているが、実は治安の悪さがほんとうの理由ではないか?
そんな、説得力もある傑作だ。
クソおもしろい!
超ーリアルなスラムのギャングストーリー。
ブラジルリオデジャネイロはマジでデンジャラスな話!ベネがはいい奴だった。リトルzはハーコーなクレージーなギャングスター!!
永遠に語り続けられる映画!!
人命デフレーション
人が簡単に殺されてく。
実話に基づく話ってのが、どうにもやりきれない感じです。
こんな環境にあって悪事に染まらないってのはかなり難しいなぁと、クーラーの効いた室内で、ポテトチップスをコーラで胃に流しながら染み染み。
ストーリー的には、とても面白かった。
事実にしてはドラマチック過ぎない⁇って思ったシーンが何箇所かあって、そこが脚色なのか気になっています。
期待していなかっただけに、凄く面白くて130分の上映時間があっという間に感じました。
素晴らしい
久しぶりに見直したが、やはり衝撃的な作品だった。明るいノリであの凄惨な環境を表現するのはブラジル映画ならではで凄い良かった。あの環境の中でも子供たちは夢を追って頑張ってる姿はグッとくるものがあった。
ブラジルには行きたくない!!
映画を観て、ここまで猛烈に物語の舞台に行きたくないと思ったのは初めてだ
命の価値は常にインフレ状態
理不尽で救いがない様な日常
でも観終わった後、高揚感、不思議と爽快感までもが湧き上がってくるところに、この映画の映画としての凄さがあります。
あんな陽気な地獄ならやっぱり1度は行ってみたい。
そうだブラジル行こう。
恐ろしいほど簡単に人が死ぬ日常
1960年代から1980年代にかけてのリオデジャネイロ、中でも貧困にあえぐ神の町と呼ばれるスラムを舞台にした実話を基にした抗争劇。
ここでは子供達、青年が簡単に銃を手に入れてクシャミでもするように簡単に人を殺す。そこには明確な理由もいらない。
もちろん強盗、麻薬も日常だ。
凄惨にして壮絶。しかし、それが彼らの生きる場所であり、そこで生きるしか無いのだ。
そしてこれは過去の話でなく、現代でも世界にはお菓子でも買う感覚で子供が麻薬や銃を手に入れることが出来て、遊ぶかわりに(生きるためにも)強盗や殺人を繰り返す場所があるのだ。
臨場感あふれるカメラワークと素人を起用した演技でとてつもないリアリティーと恐怖を感じた。
ワールドカップが開催されている今だからこそ観たい作品。
こんな時代があったことに驚き
この物語が事実を基に制作されていることにに驚く
日本ではまだ小学校ぐらいの子供達が
ブラジルのファーべラと呼ばれるスラム街では
こんなにも簡単に銃を撃ち殺し合う・・・
最後のエンドロールで、実際の子供達の写真が流れるが
とても切ない気持ちになります。
目の演技
スラム街で何が起こっているのか知識としてわかっていても、実際にここまで力のある映像でみせられたら、そりゃ衝撃を受けますって…。
リトル・ゼがリトル・ダイスだった頃に、モーテルの惨殺事件の時にみせた「目」と、リトル・ゼとその子分に銃で嚇される二人の少年の「目」、どちらも演技にしては強烈過ぎて、当分忘れられそうにないです。
スタイリッシュな映像、凝った演出に、ブラジルの乾いた空気感、そして最後までぐいぐい引っ張る脚本。どれをとっても素晴らしい。そして考えさせられる現実。未見の方は是非にでも。
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