「悲しみの纏わりついた濡れ場が切ない」チョコレート しげぴいさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみの纏わりついた濡れ場が切ない
親より子供が先に逝く
こんな悲しく不幸なことはない。
わだかまりを抱えたままなら
その遣り場のなさたるや
どんなにか心を締めつけられることか。
そんな境遇を共有した男と女は
因縁で結びついていることも知らず
互いの大きな空虚を埋めるように
出会い求め合い
そして愛を感じ始めていく。
ふたりの行く末に
想いを馳せざるを得ない
ラストシーンが
心にささくれを残す。
見上げるカシオペアが
滲まぬ日々の続くことを祈る。
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