ショコラのレビュー・感想・評価
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きれいだなぁ
ジュリエットビノシュ、チョコも美味しそうでしたが何と言ってもヴィアンヌ。デコルテが美しい、大人の女って感じ。この頃のジョニデも全盛期じゃないか? 「ナポレオン」みたいに、仏の話を英語でスウェーデン出身の監督が撮る面白さ。古い因習の部分は苦い味もしました。
いい話
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主人公のオバさんは子持ちの独身。先祖代々ジプシー生活を送っている。
このオバさんがある町に流れ着き、チョコレート屋を始めるが、
無神論者でミサには出ないわ、断食の時期に開店するわで、
土地の有力者の伯爵に目をつけられる事になってしまう。
しかしチョコレート作りの上手さや人柄から、仲間は増えて行く。
ダンナのDVから意を決して逃れて転がり込んで来たジョセフィーヌ。
孫と仲良くしたいのに、不仲な娘から遠ざけられている婆さん。
さらに船を持ち海賊のような生活をするジョニー。
特にジョニーは伯爵から完全に異端者という扱いを受けていた。
老い先短いこの婆さんの強い願いで、主人公はパーティーを開く。
そこにはジョニーも参加し、とても楽しいものとなった。
しかしこれが伯爵にバレ、伯爵は「どげんかせんといかん」とつぶやく。
それを聞いたジョセフィーヌの元ダンナが意味を勝手に解釈し、
ジョニーの船に放火し、船は駄目になってしまう。
決して悪人ではない伯爵は罪の意識を感じ、半狂乱で主人公の家へ。
何をするつもりやったか、夜中にナイフを持って忍び込んだ。
そこで見つけたチョコレートを見つけ、食ってしまう。
断食を自ら破ってしまったわけだが、主人公は優しく許す。
こうしてこの町は古すぎるカトリック思想から脱することに成功し、
新しい物や異なる思想の者も受け入れられる町へと成長した。
主人公とジョニーも結婚したみたい。
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いやー、いい話やったわ。
権力者って既得権益を守るために保守的になりがちやが、
この伯爵もまさしくそういう性格であった。
しかしズルい事をするような人間ではなく、
また人間らしい欲望や弱さも心根に普通に持っている人間で、
その心の氷を主人公ら新しい発想の人達が溶かしたのだった。
全体に感情移入できるような内容であったし、
主人公のオバさんらがなかなかいい演技をしていたように思う。
観客の力で、アカデミー賞ノミネートまでたどり着いた映画
AC渡航便の機内で鑑賞。 美しい女性ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)とその娘アヌークが、雪交じりの北風に乗るようにして、1959年のイースターを前にしたフランス北部の(架空の)村に流れてきて、ショコラティエを開く。ショコラの香りと食感、独特の味付けは、すぐに村の人たちを魅了するが、村長のレノ伯爵は、ヴィアンヌがシングルマザーであり、彼が実質的に主宰している教会に寄り付かないことから警戒する。まるで、中世の「ハーメルンの笛吹き男」のように。一方、やはり村に流れてきたジプシーたちはショコラティエになつき、とりわけイケメンのジョニー・デップ扮するルーは、ヴィアンヌと恋仲になる。やがて、店を貸してくれた老女アルマンド(ジュディ・デンチの名演)の誕生パーティーが屋外で開かれ、好意的な村民もジプシーたちも踊りに参加する。その時、ショコラティエをよく思わない村の男がジプシーの船に放火、大混乱に陥る。ヴィアンヌは、アルマンドを糖尿病で喪ったこともあって落胆してしまい、いやがるアヌークの手を引いて村を離れようとするが、その時彼女が眼にした光景は、ショコラに魅せられた村人たちが、ショコラ作りに打ち込む姿だった。伯爵は、ひそかに思いを寄せていたアルマンドの娘で未亡人のカロリーヌまでが、ショコラティエに通ううちに彼女の息子が成長したことに気付き、自分もまた出入りするようになったことに愕然とする。孤独感を深めた伯爵は、ある夜、ショコラティエに押し入り、イースターのために準備されていたショコラを叩き割る。その時、飛び散ったショコラの破片が、偶然、伯爵の唇に触れ、ーーー。最後に、アヌークにしか見えないカンガルーが、村の街路に消えてゆくところがとても印象的! この映画は、最初は単なるファンタジー(おとぎ話)と捉えられたのか、米国では限定公開でスタートしたが、翌月には拡大上映され、やがてはアカデミー賞部門賞にノミネートされた映画であることが知られている。
フランス人の懐の深さ
映画をたくさんみたいので、何度も見る作品はそう多くない フランス映画はたまにそんな映画がみつかる 人生、闘う事を辞めてはいけない でも、それだけじゃいけない 視野を広く持って人生を楽しみたいですね 気楽におおらかに 頑張る時は頑張るけど 降りる時はさっさと降りる ヴィアンヌみたいに人生豊かに生きれたらいいな 人は人であるために禁欲を手に入れたけど、 次の段階である、寛容を手に入れた 人はちゃんと進化している けど、戦争はまだまだ無くならないなぁ 平和はまだまだ遠い ジュリエット・ビノシュは”ポンヌフの恋人”以来、長い付き合いになるなあ フランスの女優は息が長いから いつまでも楽しませてくれる
ファンタジーにこの人あり
ちょっとした大人向けのおとぎ話です。 こういったファンタジー系にめっぽう実力を発揮するのがJデップという人。憶測ですが、きっとこの人に配役するとその人物設定が未知であれば未知であるほどその映画で最も引き立つキャラを自ら創造して最大限に魅力的に演じてしまうんでしょう。この映画でも実はJデップが登場したのは後半のみで合計でも10数分位じゃないでしょうか。なのに全てもっていってしまった感があります。技ありの一本です。 ですが、この映画の本筋は見知らぬ土地で数々の困難にぶち当たりながらもそれらを乗り越えていく逞しい母娘の物語です。どうしょうもなくダメダメなDV男をやっつけたり頭ガチガチの村長を懲らしめたり、と下世話な言い方かも知れませんが頑張るシングルマザーの奮闘記であり女性への応援歌なんですよね。 なんです・・・が・・・誤解を恐れずに言わせてもらうと、ちょっと女性に媚びてる感がしてしまうのです。ワイルドでイケメンのJデップとのロマンスのおまけまであって最後はハッピーエンド。同監督の前作で同じくJデップとのコンビでヒットした「ギルバートグレイプ」が大袈裟な演出がないぶんすぅーと心地よく心に入ってきてとても感動しただけに、どうしてもこの作品には商業的な狙いがチラホラ垣間見られるような気がしてしまうのは屈折した私だけでしょうか?きっとそうだと思うのでこの辺にしておきます・・・
いかにもフランス🇫🇷のジュリエット・ビノシュがいい味出してます、シ...
いかにもフランス🇫🇷のジュリエット・ビノシュがいい味出してます、ショコラだけに。…すいません。 ジョニデ目当ての女性はやや失望するかも。ショコラ、確かに美味そうだが、あのおっさんのようには食べられない。カロリンが超美人、おっさんがゲットとか許されません(笑)
みんなチョコ好き
町を転々とする女性とその娘。
チョコ屋さんを開く。
古い考えの村人。
ジョニーデップが出てるのを知ってたから、いつ出てくるんだってかんじるくらい後から登場。出てこなくても十分楽しいけど、どう出てくるんだろうと思ってた。
伯爵はみんなの模範で規律に厳しい人だが人格者ではなく、決められた枠から出ないように村人を矯正しようとする。
チョコを敵対視し過ぎてた。
教会に通ってる人が多く、説教の添削をしてる伯爵の考えは説教を通して村人に浸透する。
懺悔室で罪を告白すれば救われると考えてて、都合いいと思ってたけど映画でネタにされてるってことは、海外でもそう思ってる人は多いのか。
味方になってくれる優しいおばあちゃんと絵の上手い男の子のシーンが良かった。
村人の価値観を変える主人公。
そのきっかけになる美味しいチョコ。
チョコの美味しさに誘惑に、抗えずつい食べてしまう。村人はチョコを食べずにはいられない。
これ、チョコ屋さんだったから説得力あるなと思った。私もチョコ大好き。
古い価値観を外から来た人たちが変える話だけど、ジョニーデップと恋するのはなくてもいいような。ロマンスがあった方が客は楽しめると思うしそこまでメッセージ性強くしたくなかったのか。
この作品の頃の価値観で恋も仕事もうまくいって幸せにその後も暮らしたのを示したかったのか。
伯爵役の俳優はスパイダーマンに出てたあの人だった。好き。
久しぶりの鑑賞
人々を救う為に親子で旅をしてた者が、ある村でチョコレートの店を始める。田舎はよそ者を受付ないが、徐々に村人達がショコラの魅力に気づき。 ビノシュとデップの美しさに圧倒される。演技もお墨付き。脇でデンチやレオ等芸達者の競演。驚く事はなくても心温まる名作。 今日はいい日になるな。
疲れた心にショコラを
1950年代、教会にこそ救いがあり、洗礼を受けていない人は救われないという考えが支配している時代。
フランスの外れの小さな村で、伝統と規律を守り教会の掟を厳守し、今当に「四旬節の断食の時期」を迎えるレノ伯爵と村人達
VS
南米から受け継がれるチョコレートの効能を広めるため放浪し、吹き荒ぶ北風と共に村へとやってきた色鮮やかな赤色のフード付コートを羽織る母ヴィアンヌと娘アヌーク
あの手この手の攻防戦の中、お互いが疲れ果てる頃に
実はお互いカタチばかりに拘っていたことに気付く…。
決め事のように神の為に祈らなくても、自分達の幸せの為に神に祈ってもいい、伝統と規律の中に自由があってもいい
娘や自分の幸せを削ずってまでチョコレートの効能を広めずとも、幸せを掴んだ村でチョコレートを作りみんなを笑顔にかえれば北風は自然に吹き去って行く
見事、魔女の作ったショコラは全ての人を笑顔にしましたとさ。
因みに、
ヴィアンヌは『寛大な•有能な•陽気な•幸運な』等と言う意味があるそうです。
アヌークは『恵み•チャーミング』
チョコレートの魅力💗
転々と色々な場所に行ってチョコレート屋さんを始める親子。 田舎だと新しい物を受許容するという土壌がない まして、時代背景も昔という設定。 人々は、新しいものを受入れ文明が発達して来た どんな事でも興味を持ち、排除しない この事を意識するというのが大事だなと思いました。 チョコレートを題材にしているが メッセージ性がある映画だなと思う。
「保守<リベラル」の結末が危うくなったが…
ラッセ・ハルストレム監督作品は、 これまで意識することもなく、結果的に、 「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や 「ギルバート・グレイプ」 「サイダーハウス・ルール」を 観ていたのだが、 この作品を観て改めて、優れた演出力を 発揮する監督なのだと認識した。 また、私のような外国人の顔と名前の判別が 普段付きにくい人間でも、 苦にならないで観れたのも その演出力の一端だったろうか。 さて、味覚が村人の心に影響を与えると いった点からは 「バベットの晩餐会」を思い出させたが、 こちらは宗教色の違いよりも “保守・伝統vsリベラル・変革”の 社会の在り方の観点からの、 その葛藤を描いた作品にも思えた。 主人公母娘の順調過ぎる程に 保守的因習社会に風穴を開けつつ、 人心を伝統から解き放つ経緯が描かれた。 そして、終盤近くにあった危うい雲行きも 影響を与えた村民に逆に救われ、 結果的に母娘が村に残ることの出来る社会 に変革出来てメデタシメデタシとなったが、 現実には伝統と改革のバランスは難しい。 私個人を考えてみても、 リベラル思想に理解を置きながらも、 年齢を重ねる毎に、昔を懐かしんだり、 変わらない古い社会システムを 再評価したくなるケースも 増えてきている気がする。 この作品、“甘味”が村民の心を宥和して 保守的因習社会に変革をもたらすという、 寓話的に単純化した構図なのだが、 監督の演出の上手さもあってか、 どっぷりとこのフランスの片田舎の物語に 最後まで浸ることが出来た。
価値観の違うものを受け入れることの大切さ
ラッセ・ハムストレム監督、さすがいい映画を作るなぁ~。 価値観の違うものを排除するのではなく、価値観の違うものを受け入れることの大切さをこの映画は教えてくれます。 北風は去り夏に南風がやってくるラストシーンがとても素敵でした。
CHOCOLATERIE Maya
ショコラ専門店マヤの闊達な女性店主ヴィアンヌを、ジュリエット・ビノシュが魅力的に演じる。
彼女と親交を深める2人の女性をジュディ・デンチとレナ・オリン、娘をヴィクトワール・ティヴィソル、神父をヒュー・オコナー、伯爵をアルフレッド・モリーナ、ジブシーをジョニー・デップ、絵の巧い心優しき少年をオーレリアン・ベアレント・ケーニング…全てのキャストが絶妙 ✨
美しい色彩に溢れ、他者に寄り添う心の温かさを描いた余韻の残る作品。
-カンガルーのパントゥ-フル 🦘
NHK-BSを録画して鑑賞 (字幕版)
チョコがなす不思議な力
ジュリエットビノシュ扮するヴィアンヌは、フランスのランスケネと言う小さな村で物件を借りた。彼女が開いた店はチョコの店マヤだった。村人たちからは不道徳で変わった店と言われた。 チョコで村人たちの心をほぐす。しかし村長は復活祭までに廃棄させると言った。チャレンジャーだよね。チョコがなす不思議な力、トウガラシ入りのチョコを飲んでみたいね。
変わるのは若者だけじゃない。
2001年劇場公開時鑑賞。ハルストレム監督の新作ムハーと勇んで観に行った。 奥さんの後ろ姿にムラムラするところ好き。 共同体にヨソモノが来て、変化を促し、そのヨソモノも更なる外部要因によって変化を余儀なくされる。『ギルバート・グレイプ』では変化する共同体側だったのが、今作ではヨソモノ側を演っているのが面白い。ただしただかっこいいだけでつまんない。そういうのは求めてません。デンチ様のお陰で何とか保った。だめだ、『ギルバート・グレイプ』が基準になっちゃってるから、ハルストレム/デップなら、生半可な出来じゃ満足できなくなってる。
真水みたような映画
毒にも薬にもならない、つまらなくもないけど面白くもない、偏差値50ピッタリです。 サイダーハウスの雰囲気とテンポに極似ですので、あっちが好きな人はこっちも好きでしょう。 良く言えば真面目に淡々と、悪く言えばダラダラ退屈ですが、ドラマがなくても面白い作品はいくらでもあるので、観る人の感性に合うかどうかでしょう。 つまり評価結果は、観ようと思って観る人が多いので4点以上が多いですが、無作為に端から観る人を集めて評価すれば4点以上と2点以下が同数になるような作品です。
魅惑的なチョコレートと気まぐれな北風がもたらす大人の寓話
映画の凄さの中に、キャスト、脚本、映像、音楽すべてがマッチしたときのパワーがあると思ってるのだけど、これはまさにそういう作品。ジュリエット・ビノシュも、ジョニー・デップも、ジュディ・デンチも本当に素晴らしいし、娘役のアヌークを演じる「ポネット」のヴィクトワール・ティヴィソルも完璧すぎる。音楽も、オリジナル曲に加えて、黒い瞳によってチョコレートのもたらす快楽が官能的に、グノシェンヌ1番によって風に心をかき乱される不穏さが表現され盛り上げてくれる。 DVDにはオーディオコメンタリーがついていてこれによって、原作の世界観を尊重しながらも大胆に改変が行わせたことが伝わってくる。随分前に原作も読んだのだけど、なるほど、対立軸が伯爵とヴィアンヌの関係とに変更が行われたことで、人間ドラマとしての受け止めやすさが原作より増しているように思う。 ハルストレムがあまりにコメディ的になることや感情的になることにとてもナーバスになっていたことが伝わってきた。だからこそ抑制の効いた、大人の寓話になっているのだと思う。 制作のデビット・ブラウンが、寓話こそ真実を語ると延べていたように、「気まぐれな北風」といった風がそこここでストーリーを動かすこの作品は、ややファンタジックなエッセンスを含みつつ人間性をしっかり描いた魅惑的な作品で、たまらなく好き。
古いヨーロッパ文化
日本人好きそうじゃないかな? こういう古いヨーロッパの文化が、最後に残っているような村でのハプニング。ちょうど現代に向かう途中、価値観の変化が起こる。
ジョニーデップかっこいい。いい味出てた。
昔物語って感じなので、かんたんでわかりやすい。
女主人公は新進的に見えて、ありえないくらい親切でいい人。あれで人に好かれないなんて、最終的にありえないよね。むしろ媚びてるくらいいい人。
多分、鑑賞2回目。以前見てるの忘れて、また見てしまいました。
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