猿の惑星のレビュー・感想・評価
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思考の相対化をもたらすという意味で、2001年宇宙の旅と並ぶSF映画の金字塔
言わずと知れたSF映画の超有名古典
1968年4月公開、2001年宇宙の旅と同時期になる
奇妙なことにそのちょうど10年後にはスターウォーズと未知との遭遇も公開時期が重なった
結末のオチは今では本作を観てない人でも知っているほど
SFの役割とは何か
それは思考の相対的化なのだと思う
物事の見方の固定観念を相対化したときに、新たな価値観が自分の中に生まれ、同じものを視ているのにもかかわらず、違う見方によってそれが全く異なる光景に見える
その時、私達の思考は固定観念の重力から解き放たれて高い空中から俯瞰して考える事ができる自由を得たと言える
それがSFの本当の醍醐味であり役割なのだと思う
本作はそのSFの役割を存分に果たしている映画だと言える
突っ込みどころは山ほどあるからSFのうるさがたには本作は受けは悪い
しかし、本作ほどSFの役割を果たしている作品はそうないのではないか
その意味で本作は2001年宇宙の旅と並ぶ、SF映画の金字塔なのだと思う
本作は第二次大戦時に日本兵に捕虜になった白人の屈辱感が元になった人種差別的な作品であると揶揄する向きもある
だか原作はともかくSF映画の本作を、それをもって非難するのはあまりに表面的過ぎはしないか?
白人至上主義者の目が本作によって、思考が相対化されたなら、彼らの人種差別的思考はどうパースペクティブが変わるのか?
本作を観終わったあと去来する思いは何か?
文明とは何か?
人間とは何か?
本作を深く深く考えて観るならば、そのような疑問に行き当たるはずだ
第一、猿の信奉する宗教感はキリスト教そのものを反映して進化論を否定している白人至上主義者そのものの姿ではないか
その思考に至った時、彼の脳裏には人種という序列は相対化されてしまっているのではないだろうか?
そして更に思考を進めるならば、
本作は猿であったが、人工知能による機械ならどうなのか?
遺伝子工学による人造人間ならどうなのか?
前者ならターミネーターであるし、後者ならブレードランナーだ
このように本作はSF映画として巨大な影響をもたらしたといえる
正にSF映画の金字塔だ
衝撃の結末はなんとなく覚えていました。何十年も前のガキの頃に見た作...
衝撃の結末はなんとなく覚えていました。何十年も前のガキの頃に見た作品なのに。それだけインパクトがあったのだと思います。それは今見ても色褪せていません。それどころか、当時よりもより身近な恐怖となっているのかもしれない。間違いなく名作といっていいでしょう。
一作目しか見ていませんが新シリーズも面白いですね。
今回元祖の本作を見てこちらも素晴らしい。新シリーズしか知らぬ人にはぜひ見て欲しい。
私も新シリーズの方を見なければ(笑)
楽しみです。
当時は言いようもなく猿が怖かった。
有名すぎるオチから、かなりの人が未見で通り過ぎているのではないかと思う。何せ半世紀近く前の作品で続編からリメイクまで作られている。
宇宙を探査して帰ってきたら2000年経過していると言うブラックな浦島太郎物語(笑)
宇宙帰りのわりに、足腰がしっかりしてる三人のクルーは凄い(笑)
女性クルーは不幸にもミイラ化してたのにあまり意に介さない男性クルーのドライさには不思議な気分。
人間から猿への進化論は(笑)
でも猿が相手を殺さないような社会作りをしているのは凄い。
人間から学んだのだ。
不必要な科学の進化による兵器と人間の欲望によって滅んだ様を。
ラストに唐突に現れるスタチューにテイラーの叫びが浴びせられるのは、人間の愚かさを呪っての事だが、現代に生きる自分達も似たようになってる気がして悲しくなった。
なるほど
今まで名前は知ってたけど、興味持てなかった。
最近SFばかり見てるので、やはり避けては通れない作品だろうと思い観賞。
面白かった。
最後がやりたかったのかな、この作品は。
色々放置して終わりましたねw
もとから続編ありきで作ったのかな…
時間を感じさせないいい作品でした。
ただこれで続編て、あまり期待でき無い気もw
どうするかなぁ…
ネタバレしてても面白い
かなり久しぶりに鑑賞
前観たときは気にもしなかったのですが
猿たちは銃と弾をどうやって作っていたのか
とか千年以上残ってる自由の女神など
細かい所が気になってしまいました
とはいえ話のテンポも良く楽しく観れる
SF映画の名作だと思います
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