セシル・B ザ・シネマ・ウォーズのレビュー・感想・評価
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【”映画の地獄へようこそ。そして、シネコンを潰せ!”ジョン・ウォーターズ監督が拝金主義、良識主義の映画を強烈に揶揄した怪作。怒られないのかなあ。】
ー ご存じの通り、今作を製作したジョン・ウォーターズ監督はあのディバインを主演にした「ピンク・フラミンゴ」を製作した監督である。カルト映画監督として活動を開始したが、その後「ヘア・スプレー」が大ヒットして正に良質なコメディ映画路線に戻っていたのかと思っていたら、再び今作の様な怪作を製作していたとは・・。
■とある映画館にプレミア上映の舞台挨拶に訪れたハリウッド女優、ハニー・ホィットロックが、突如謎の集団に誘拐される。
彼らは、セシル・B・ディメンテッド率いる映画狂集団で、自分たちの制作費なしの自主映画の主役として勝手にハニーを起用することにしたのだ。
◆感想
・劇中、数々の名監督の固有名詞が台詞の中で語られるが、ほぼ罵詈雑言の対象になっている。
ー 怒られないのかな・・。-
・名作「フォレスト・ガンプ」もケチョンケチョンである。
ー 再び、怒られないのなあ・・。-
<セシル・B・ディメンテッド率いる映画狂集団のある意味潔いまでのメジャーの拝金主義的な映画を否定し、自分達の思い描く映画を作ろうとする姿からは、おバカだが映画製作の熱意がの伝わってくる・・、かな。
けれども、個人的には好きな作品である。>
すきだー
初、ジョンウォーターズ作品。
とてもよかった、
誘拐され見た目を変えられて、
さらに中身も変わっていくハニーが
たまらなく可愛かった
彼女もそもそもおかしいところあるからね、、
さらには、なんとも痺れるセリフの数々
「アクション映画ファンたち、力を貸して!」
「映画によって生まれ、映画のために死ぬ」
「君の映画の奴隷だ」「永遠に」
こんな台詞、ほかにあるかよ、、
また、異性愛者であることに苦悩する若者がいて、
なんとも言えない居心地の良さを感じた
そして、若い頃のマギーギレンホールや、
マイケルシャノンも出てましたな。
サタニストのメイクさん良かった、かわいい
ハニーとの関係性もよいのだよな
終わり方まで素晴らしい、いい映画でした
老人の戯言
皮肉というのは怒りを笑いによって完全制圧するからこそ成り立つのであって、怒りが前面化しすぎていては政治的ステートメントと変わりがない。迸る激情をスクリーンサイズに凝縮させることによって異様に緊張感のある露悪コメディを立ち上げていたあのジョン・ウォーターズが、こんな野放図で直情的な映画を撮ってしまったというのが悲しい。いまさら60〜70年代の古びた手つきでハリウッド批判論を開陳されたところで何も響いてこない。というか演者に対して過度に非人道的だったり制作体制があまりにも杜撰だったりするアンダーグラウンド映画のほうがハリウッド映画よりよっぽど酷いんじゃないか…?とすら思えてしまう。
これを見たうえでアンダーグラウンド映画を作りたい!ハリウッド映画を打破したい!と思える人間はおそらくいないだろう。そういう観客のシラケすらも勘案のうえだというのなら天晴れジョン・ウォーターズと万雷の拍手を送りたいところだが、残念ながら本作にそこまでの知的作為性を感じることはできなかった。黒人女の腕に「尊敬する映画監督」として「スパイク・リー」の名前が彫られてるくらい余裕のない映画なのだから。かつてのジョン・ウォーターズならここで容赦なく「D・W・グリフィス」の名を刻み込んでいたはずだと思うとただただ無念でならない。
いくらアンダーグラウンド映画の旗振り役といえども寄る年波にはかなわなかったということなのかもしれない😢
毒気は抑え気味
ジョン・ウォーターズの作品であることには間違いないが往年に切れが甘くなり、愚痴っぽくなってしまったような作品。メラニー・グリフィスという絶対的メジャーな俳優を出演させたことで、破茶滅茶な画像を物にすることが出来なくなってしまったのか、遠慮がちで消化不良を起こしてしまったかのよう。ちょっと残念な作品である。
"DEMENTEDAREGO"
そんな全編通してサイコビリーな音楽が流れても良い位に怒涛でイカれたシッチャカメッチャカなデタラメ感が満載の発狂した、対ハリウッドな姿勢が最高なジョン・ウォーターズのらしさが全開!!
ケネス・アンガーを崇拝するマギー・ギレンホールも目立ちながら、マイケル・シャノンの若い頃が格好良い、メラニー・グリフィスは声が可愛い、ジョニー・デップの「クライ・ベイビー」とテーマは違えどやっている事は変わらない、映画テロなゲリラ撮影は70年代ある一定の日本映画のようだ!?
初公開時にフォーラム仙台にて初鑑賞。
腐った映画に報復を
逃げ込んだ映画館で、カンフー映画を観ていた客が全員イケてないのがかわいかった。あと若き日のマイクシャノンが意外とかっけええ。
おバカななかにもやはりメッセージ性がところどころあって、ああジョン・ウォーターズの映画見てるなあと思いながら堪能できました。内容はクソでした。
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