劇場公開日 2023年7月28日

「時代に翻弄された京劇役者の人生」さらば、わが愛 覇王別姫 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5時代に翻弄された京劇役者の人生

2023年8月17日
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鑑賞方法:映画館

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母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆子は、よくいじめられていたが、そんな彼をかばい、つらく厳しい修行の中で助けとなった兄のような存在が石頭だった。成長した2人は大王と姫の役で京劇界の大スターとなった。石頭は遊女の菊仙と結婚し、小豆は彼氏を取られた気分になり・・・てな話。

1993年公開で、30周年を記念し4Kで修復したとのこと。
戦前に日本が中国を占領してた時、国民政府が政権をとっていた時、その国民政府が共産党に負けて台湾に移った後、なと彼ら2人は時の政権に翻弄され持ち上げられたり、落とされたりと大変だったのはわかった。
文化大革命で毛沢東は中国を批判する人々を2,000万人とも6,000万人とも言われるほど処刑してきた中国共産党なので、こんなことも普通に有ったのだろう、という感想。
自分の命を助けるために人を陥れる、これも普通に、今でも有るのだろう。
石頭に裏切られた菊仙が一番かわいそうだった。
レスリー・チャンは歌舞伎の女方のようで、さすがの演技だった。菊仙役のコン・リーは可愛かった。

りあの