さらば青春の光

劇場公開日:

さらば青春の光

解説

1960年代イギリスを舞台に、当時流行した「モッズ」と呼ばれる若者たちの生きさまを描いた青春映画の金字塔。細身のスーツにミリタリーコートを重ね、飾りつけたスクーターで街に繰り出し、古い道徳を振りかざす大人たちに反発する“怒れる若者たち”。「モッズ」と呼ばれた彼らの、停滞する社会への行き場のない怒りや疎外感、刹那的な生き方を鮮烈に描き、モッズブームを引き起こした。65年、ロンドン。細身のスーツに身を包み、ベスパやランブレッタにまたがるモッズたちのグループは、革ジャンにリーゼントのロッカーズたちのグループと敵対関係にあった。広告代理店で働くジミーは、モッズのリーダー的存在であるエースに憧れ、モッズ仲間たちとドラッグやケンカに明け暮れる毎日を過ごしている。そんなある日、海辺の街ブライトンでモッズ対ロッカーズの大規模な衝突が起こり、暴動騒ぎにまで発展するが……。映画の原題「Quadrophenia」は、イギリスを代表するバンド「ザ・フー」が孤独なモッズ少年の物語をつづった73年のロックオペラアルバム「四重人格(Quadrophenia)」から。同アルバムがモチーフにもなっており、「ザ・フー」のメンバーが製作総指揮に参加している。1979年に製作され、日本でも同年公開。2019年10月には40年ぶりにデジタルリマスター版でリバイバル公開。

1979年製作/117分/イギリス
原題または英題:Quadrophenia
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2019年10月11日

その他の公開日:1979年11月17日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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Design: (C)2006 Universal Studios. All Rights Reserved. Film (C)1979 Who Films, Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

3.5仲間が急に態度変えすぎ

2024年11月19日
スマートフォンから投稿

悲しい

単純

好きない映画なのだが唯一解せないのは、ブライトンの事件前まで親密だったステフ始め主人公の仲間たちが急に手のひら返したように冷たくなったこと。「急にどうした?笑」ってくらい態度が180度変わってて見るたびに毎回驚く。

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タブロー

3.5モッズ文化を現代に伝える貴重な資料。さらば青春のセックス&ドラッグ&ロックンロール…🥀

2024年5月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

知的

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たなかなかなか

3.0刹那的享楽に走る青春への回顧と鎮魂歌

2021年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

何と惨めな青春だろう。こんなに生きて行くことの虚しさを見せつけられたのは、生まれて初めての経験である。今までも残酷で悲劇的でやりきれない青春映画をいくらでも観てきているのに、この作品の主人公を観て最も救われない若者ではないか、と唖然とした。日本題名から受けるセンチメンタルな感傷はない。刹那的な恋愛、友情、憧憬、対立と、最後の挫折の映画。当時のファッションや派手なデコレーションのスクーターでのドライブなどの映像としての面白さ、ゲスト出演のスティングの役者振りもあるが、全てはラストシーンで消え失せてしまった。そんな青春の回顧と鎮魂歌なのだろう。脚本・演出には感心することなく鑑賞したが、映画のインパクトは強烈だった。   1980年 4月25日  銀座文化2

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Gustav

3.0ジミーはモッズの中でも落ちこぼれ

2020年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ザ・フーが全面的に音楽をバックアップしてるので、モッズの彼らの信奉する音楽がそっち系統だと思っていたけど、なんだか違うような。やっぱりベスパを中心としたスクーターとミリタリーコートのファッションが原型だったんだな。  ジミーの性格もキレやすく、ドラッグ飲みすぎ、仲間を見捨てるといったところに全く共感できず、薬局に盗みに入るなんてのも廃人に近いやん。つるんでる奴も平気で仲間を見捨てるし、結局はファッションで目立とうと、女を引きつけようとしてるだけ。敵対するグループ、ロッカーの方がまだマシな気がした。  それでも何に対しての怒りなのか?ロクな仕事がないことに対して?その後のパンクロックムーブメントには訴えることがビンビンに伝わってきただけに、単なる大人になりきれない青年たちの物語でしかなかった気もする。  60年代のサブカルチャーも理解できたし、暴動や疾走感の映像は良かったし、ラストの崖のシーンも秀逸だっただけに主人公が残念すぎた。音楽を楽しむならザ・フーの「四重人格」を聴けばいいだけだし、楽しむのなら“さらば青春の光”のコントを見ていた方がいい・・・とりあえず、スティングで加点。

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kossy