「魂の執着。」カナリア ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
魂の執着。
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忘れもしない某カルト教団が起こしたテロ事件をモチーフに、
幼い頃から母親と妹と共に教団で過ごした少年の葛藤を抉る。
子供にとっての大切な愛情が欠如することによって、良心は
いとも簡単に崩れ去ると思いきや、切れない絆を求めて彷徨う
魂の執着を同行する少女の視点と絡めて炙り出す。谷村美月が
こんな凄い演技をしていたことに驚きつつ、気丈な振る舞いが
少女の枠を超えて暴走することの痛ましさには、嗚咽が漏れる。
銀色の道を歌う少女を見て、自分の子供時代が思い起こされた。
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