「歴史資料として興味深い」サボタージュ(1936) ジャパニーズ先住民さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0歴史資料として興味深い

2024年10月30日
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鑑賞方法:試写会

この時代のイギリス映画の特徴なのか、映画というより舞台的な演出に感じる。時限爆弾の時間的処理がイマイチで、これにはヒッチも後年嘆いていたとか。
後年の階段の要素がここでは映画館の暗闇になっていて、最後爆破されるのは興味深い。

1930年代中盤の不穏な空気感が醸成・加速していった雰囲気が、路上に溢れる群衆の熱気から伝わってくる。今では繁華街くらいしかこのような熱気は無いが、日々の暮らしの要求を満たす日常生活と享楽が混在し、猥雑な街が立ち現れている。

ジャパニーズ先住民