ブロークバック・マウンテンのレビュー・感想・評価
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鬱屈した若者の暴走からの純愛
金なし、仕事無しのカウボーイがとある仕事をきっかけに共同生活をし、同性愛に走る。といっても時代が時代なのでそれを大っぴらにできず、出会った山でのみ会うという物語。
ヒースが保守的なだけでなく、仕事も器用ではなく、金運もない。こんな男に好きになるジャック。相手が悪かったのか、運命なのか。
切なすぎるラブストーリー
美しい山の自然の中で愛し合うようになる若いカウボーイの二人。
山では自分自身でいられたが、山を下りたら現実が待っていた。
ジャック(ジェイクギレンホール)の色気もすごいし、イニスのどうにもならない苦悩感もすごい。
愛してしまった人がたまたまこの人だったんだと。
二人の妻も苦しいわね。出る幕ないわな。
最後の出会いの後、ジャックは、イニスを解放してあげたんだろう。愛しているから。号泣。
でも、最高のラブストーリーを見た。
せつないラブストーリー
季節労働者のイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は男同士で愛し合うようになる。
別れたあとイニスはアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)と、ジャックはラリーン(アン・ハサウェイ)と結婚し家庭を持つ。
しばらくして二人は人目を避け、年に数度ブロークバック・マウンテンで会うようになるが・・・。
ゲイ差別を怖れながら愛を貫こうとする二人が痛々しい。
古い私にはなかなか感情移入出来ない世界で…
キネマ旬報ベスト4作品とのことで鑑賞。
二人の心の軌跡に対象を絞り、
その人生を丁寧に描いた作品だった。
時代的な意味を持つ作品だろう。
現代のようにLGBTの市民権が
ある程度浸透した社会では、ここまで二人を
追い詰めることも無かったとは思う。
しかし、別の観点からは
問題を感じざるを得なかった。
仮に時代を現代に置き換え、
LGBTの問題ではないとしても、
彼らの愛情は明らかに“不倫”であり、
妻への、家族への、背信行為である。
そもそもが私には解らない。
異性と家庭を営み、子供を設けていながら、
同時に同性と肉体関係を含む愛情を持ち得る
ものなのか。
彼への愛情をカモフラージュするための結婚
だったとしたら、より罪深い。
そこを時代的な背景とするのだとは思うが、
それでも、現代の私には、
やはり伴侶との関係に決着をつけてからの
次へのステップとすべきだった
と思わざるを得ない。
また、映画表現としては、
二人の20年間での“老い”の描写が不充分で
違和感を感じてしまった。
髭だけではなく、もっと徹底した
メイキャップを期待したかった。
ストーリーとしても、そのことで
新たな異性への展開によりリアリティのある
要素が加わったと思うが。
そんなリアリティ消失感と
自分なりの古い感覚がガードして、
主役の二人への感情移入の出来ない
鑑賞になってしまった分、
この高い評価作品から私の感動を
遠ざけてしまったような気がする。
ブロークバック・マウンテン-永遠に
主演のヒース・レジャー(イニス)とジェイク・ギレンホール(ジャック)が、雄大な自然の中で育まれていく二人の関係、それぞれが人生を歩む中、互いへの想いを高めて行くという難しい役どころを、魅力的に丁寧に演じていた。
イニスの妻アルマを演じたミシェル・ウィリアムズの感情豊かな演技が見事。
ロデオ・クイーンのラリーンを、アン・ハサウェイが美しくキュートに演じていた。(あるシーンにドキッ👀でした)
内に抱えた深雑な想い、感情の昂ぶり、愛する妻や家族への想い、本気で人を愛する苦しみと厳しさを巧みに描いていた。
ーもう会えないと思った
-俺を楽にしてくれ
BS-12を録画にて観賞
ヒースレジャー
とジェイク共演の切ない恋の話。誰もが知ってる名作。
亡きヒースの演技とギレンホールがぶつかり真っ向から演技勝負。ヒースの言葉垂らすは表情でかたる。
ラストは切なすぎるけど、間違いなく名作。
男らしさを押し付けるのはもうやめよう
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ブロークバック・マウンテンで羊を見張る仕事を一緒にした2人が一時恋に落ちて、その後20年に渡る2人の人生を描く話。
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男らしさを当たり前のように親に教えられて育つと、自分が男らしくない時にイニスのように大きな壁にぶち当たって、余計に男らしい態度をとろうとして、有害な男らしさを剥き出しにしていくという悪循環。
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その反面、ジャックの方は同性を好きな自分を受け入れ割と柔軟に生きていたのではと思った。
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一回見てからもう一度最初のブロークバック・マウンテンでの2人を見ると良い気がする。初めて見た時、ロデオの話とかしてて訳分からんうちに2人がおっぱじめ始めたからな。
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『映画音響の世界』で、風の音に意味を持たせたって紹介されてたんだけど全く聞いてなかった。これはもっかい見ないと。
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イニス役の人なんか見た事あるなと思ってたらダークナイトのジョーカーの人でしたか。
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人生で何度も訪れる分岐点。選んだ先の結末。
映画としてはかなり少ない台詞の中で、
「心で叫んでいる言葉」と「それとは違う言葉」。
「言葉に出来ない表情での言葉」が素晴らしい。
長い人生に於いて、
思った事を全て言葉に出せたらどれだけ楽か。
相手への気遣い、不器用さ、純粋な気持ち。
「ブロークバックマウンテン」という
壮大で美しい大自然の中で、
20数年という長い時間を、友情と愛で、
大事に大事に紡いでいく。
人を好きになる切っ掛け。
本当に些細な事だったり、同じ時間を共有したり。
場合によりその場の勢いだったり。
作品の時代設定、
そして本作上映当初とは時代も変わり、
色々な事に理解されるようになり始めてきた現在。
当時は「好きになる事」自体が大変だったと思う。
妻・子供達と「愛する、愛される」という日常が、
イニスとジャックには「違和感」だったのだろう。
選択出来た分岐点、お互いが幸せになれた結末も、
何度か想像させる。
それでも全ての分岐点で正解を選んでいけるのは、
不可能なのが人生。
その失敗と後悔をどう捉えるか。
残される側が相手の愛情の深さを計り知る幸せ。
自分自身を理解して認めてくれる人が居る幸せ。
至る所に人生の隠れた「幸せ」がある。
だが、2人が求めていた「幸せ」は無かった。
鑑賞中、イニスとジャックの二人の関係に、
気持ちが整理出来ず、感情移入が仕切れず。
どうしてもイニスの妻アルマの目線に近い所で、
客観的に観てしまった。
そのアルマ役を演じるミシェル・ウィリアムズ。
個人的に大好きな女優さん、
今回悲しい役柄で苦しみ葛藤する演技はさすが。
人への愛情、人との友情。
人と人との関わりの大事さを気付かされる名作。
ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホールの、
力強い渾身の演技は必見。
ラストの思い出の大切さに胸が締め付けられる。
イニスの性格は狙ったもの?
同性愛への差別やその人たちに対しての残虐行為
それを黙認する社会の異常さ時代背景
描いてるのは恋愛よりもこっちな気がしました
それで違和感だったのがイニスの性格
ジャックがイニスにも家族にも愛情深い人だったから
余計に比べてしまう、、
イニスが家族を大切にできる、
いや出来なくても人としての心があれば。
ジャックが好きでたまらない、
それはもう仕方ないと思う。
自暴自棄か知らないけど
奥さんへのあの態度は冷酷すぎる
人のこころ、人生をなんだと思ってるのか、、
もしジャックがイニスのそんな一面を見たら冷めるのでは、、性別云々より、人として好きになれない
イニスをいつでも思ってるジャックが切ないし
2人の経済状況の違いが更に事情をこじらせるし
ラストが辛いけど自然の景色はいつも綺麗で
でも奥さんを思うとあまりに酷い、、
いい作品だったのでキャラクターへの
違和感があって残念だった、なぜ
イニスがもう少し優しい人だったら
すごく好きな《恋愛映画》でした
単なる恋愛映画にしてほしくなくて
2人の背景に焦点を当てたかったから
あえて感情移入できないキャラクターにしてたのなら
え、あ、やられました、、ってなります。
もしかしてそっちでした?
映画館で見るべき映画
男同士の恋愛物語というので感情移入できるかな?と思いながらもいい映画だという評判はずっと聞いていたので、思い切って見てみたら、そりゃあ評判通り、以上に良い映画だった。
さすが評判!
ああ、この映画は映画館でフルスクリーンで見るべきだったなあと後悔するほど広がりのある絵。そのさらに奥にはどんな風景が広がっているんだろうと、キリコやホッパーの絵のように枠があるのがもどかしいくらい綺麗。
二人が再会し、わかれる間際に一瞬過去に戻る映像が、忘れられない。なんともいえない感情で今も縛られている。
男性だとか女性とか異性とか同性とかそんなの関係ない切ない美しい映画だった。
美しい
こんなに染みる映画を久しぶりに見た。
綺麗すぎる山と、
綺麗すぎる湖と、
綺麗ではない恋愛。
どうにもならない気持ち。
「楽にしてくれ」と泣き崩れてしまう気持ち。
滅多に会えないからこそ続いたんじゃないか。
一緒に暮らしてしまったら、結末は違ったんじゃないか。
そう思うけど。
静かに静かに引き込まれる作品。
ヒース・レジャー、何で死んじゃったんだ。
まだまだ見たかったよ、あなたの演技。
同性愛...なのか?
この作品で描かれる同性愛は本来の同性愛とちょっと違うと思う
普通に考え同性愛者は同性愛だけで終わる訳だから
この二人は異性愛者でもあり、同性愛者でもあるいわゆる『バイ』の人なんだろう
これは脚本を面白くする為におそらくそうなったもので
普通の同性愛者は異論を唱える人がいておかしくない
物語は羊の放牧の仕事で出会ったカウボーイだが
ちょっとしたきっかけで同性愛に陥る二人
翌年からは仕事も離れ離れになり
お互いの事を忘れられずに居ながらも女性と結婚し人生を歩み始める
しかし会うことをやめられずそれをきっかけに一方の家庭は崩壊してしまうし
順調だったもう一方も突然の死を迎えてしまう
これが結婚しても好きだった女性と会っているとかいう話だったら
普通の恋愛の物語になるよね
異性愛に同性愛も組み合わせて複雑な心情を描いていると思う
今でこそLGBTが取り上げられ、立場は良くなってきたけれど
この映画が公開された頃はそうじゃなかったからセンセーションでもあったのかもなぁ
今は普通にLGBTについて日常的に取り上げる監督さんも出てきたけど
こうゆう映画の成功が足掛かりを作ったのかもね
観賞が難しい映画
これほど観賞が難しい映画はなかった。観る側の態度次第で嘲笑することもできるし、感銘することもできる。
二人が山中で唐突に一線を越えてしまうシーン、正直悪い冗談かと思う。その後も久しぶりの再会の激しいキスを嫁に見られてしまうシーン、年月を経て子供がいる中年同士の逢瀬の数々のシーン、普通に考えて正気の沙汰ではない。
だが、ジャックの死を期に気づくものがある。一人の人が一人の人を最後まで愛したというその事実だけがぽつーんと残されている。姿形ではない心だけが残されている。その真実に胸を打たれ自らの偏見を知るという。。
大自然を背景にした物語という点も印象深いものがある。
予備知識なしでのぞんだのでこれは面食らった。名作だと思う。
切ない
ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホール主演。
マイプライベートアイダホで、キアヌ・リーブスとリバーフェニックスが主演し、繊細な役をリバーがやっていたように、今作は繊細な役をヒースがしていた。2人とも亡くなっていることを考えるととても悲しい。
ヒースの奥さんのミッシェルの役が1番可哀想。演技力が凄かった。現実でもこの2人は1度結婚している。
ジェイクはラブ&ドラッグでアン・ハサウェイと恋人役だったが、今作でも恋人、夫婦役だった。お似合い。
BLだから切ない、綺麗な感じになっているが、性別が違えばただの浮気の映画。低評価の人がいるのもわかる。
主演はレオナルドディカプリオやマットデイモン、ブラッドピットなどの当時から有名な人のオファーを出していたが、誰も引き受けたがらなかったらしい。
主人公はおそらく娘たちに自分がバイセクシャルであるということが知られていたが、娘の一人は変わらずに接してくれていた。また、二人を雇っていた主人は、二人を追い出したがそれについて黙認してくれた。
あの時代でも容認してくれる人がいることに驚いた。
あぁ、言葉にできない。胸がくるしい。 大自然が美しくて、人の心もき...
あぁ、言葉にできない。胸がくるしい。
大自然が美しくて、人の心もきれいで。
最後のほうにあった、シャツのシーンはあぁ〜…!!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)ってなりました。
大自然の景色が癒されます。
冒頭の羊の大群の移動シーンが最高です。
大自然のなかで過ごすうちに親しくなっていくふたり。
お互いに離れて生活していて、大事な家族が出来ても、どうしても会わずにはいられない。
自然の中でたまに一緒に過ごせる貴重な時間。
失ってみて気づく大切さ。
せつないおはなしでした。
たまってるのなら羊を・・・って昔の小噺だなぁ
牧場主アギーレを演じたランディ・クエイドは言わずと知れたデニス・クエイドの兄である。その弟デニスは『エデンより彼方へ』(2002)でジュリアン・ムーアと結婚して幸せな家庭を築いているにも拘わらず男と浮気していたのです。この映画を観た兄は「よからぬことをしおって・・・」と怒り震えたに違いない!ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの仲睦まじき戯れにショックを受けるシーンでは、弟デニス・クエイドの男とのラブシーンが重なって見えたことでしょう。もちろんミシェル・ウィリアムズの演技は、『エデンより彼方へ』での夫の浮気を知ったジュリアン・ムーアの演技と重なって見えました。
ゲイの映画という理由で様々なバッシングを受けたりしている映画ですが、2人とも根っからのゲイというわけではなく、たまたま好きになったのが男だっただけのような気がしてなりません。「1回限りだぞ!」という特殊環境の中での出来事から始まり、20年間で数えるくらいしか会えなかった2人。タバコ、ウィスキー、殴り合い、表面的には普通の男としか見えないし、密会だって隠れてこそこそと・・・誰に迷惑をかけるでもなく、普通に生活をしている2人。お互い妻子ある身でもあったし、異性との浮気ならば2人の関係にヒビが入ることもない。純粋な男同士の友情に肉体関係がプラスされただけのこと・・・
この映画の優れているのはゲイだけがテーマではなかったことでしょう。過去に目撃したゲイの拷問による死によって差別による人間の残虐性。貧しくてもたくましく生きていこうとする人間をも描き、金儲けだけが全てではないことも訴えている。また、夫婦の絆が弱いためか、親子の絆が終始クローズアップされていました。さらに注意深く見ると、2人の関係をどこまで知っていて、知っているのに許容するのか、全く知らないのか、台詞と表情から愛情の深さを計り知るのも面白いと思います(ちなみに、よくわかっていません)。
俳優の演技は皆素晴らしかったのですが、特にミシェル・ウィリアムズが良かったです。今後も必ず賞レースに絡んでくることでしょう。もちろん、アン・ハサウェイの大胆演技もgood!そして、最も目立っていたのは“山”でした・・・
【2006年3月映画館にて】
一番愛する人と愛し合うことが罪だったなら
よくある恋愛映画のように出会ってすぐにベッドに直行というわけでは全然ない。二人ともカウボーイの仕事を愛している。毎日を二人で過ごし語り合う中で、お互いを理解し好意を抱くようになる。美しい牧歌的な風景の中で二人が仕事をする様子は完璧な一幅の絵だ。ある晩、飲み過ぎがきっかけで一線を超えて愛し合うようになる。
主人公の父親が同性愛者をリンチするエピソードが語られ、私達は米国中西部という最も保守的でカソリックの信仰の厚い地域では、同性間の愛が最大のタブーとされていることを知る。最も厳しいワイオミング出身の主人公はひどく罪悪感にさいなまれていて、人目を気にしている。自分の心に蓋をして生きていく。テキサス出身の相手は比較的自由な心を持っており、見つかるのが怖いのなら、違う場所で新しく生活を始めようと誘う。なのに主人公は今の生活を続けるより他に道がないと断ってしまう。
厳しい修行のような人生だ。
美しい映像にのせた悲しい同性間の愛の物語。
何故愛し合うようになったのか?
自粛中にWOWOW で録画した本作品を鑑賞
うーん。何故二人が愛し合うようになったのか?最後まで理解出来ず終わった。
二人の心の機微が描かれないまま、いきなりテントの中での絡みになってしまい、そこからの数十年を描かれても、気持ちが入らず。会いに行ったのに追い返されただけで、そのまま他の男性と寝てしまうとか、単にやりたいだけ?理解できなかったな。
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