blue(2001)

劇場公開日:2003年3月29日

解説・あらすじ

魚喃キリコの同名コミックの映画化は、TV「つげ義春ワールド/義男の青春」(98)、映画「dead BEAT」(98)などの安藤尋監督が5年間温めてきた念願の企画。「とらばいゆ」の市川実日子、TV「ちゅらさん」の小西真奈美はじめ、今宿麻美、仲村綾乃ら注目の若手女優が共演。高校3年生のカヤ子。そろそろ進路を決めなければならない時期だが、彼女の目は、いつもクラスメートの遠藤を追ってしまう。

2001年製作/116分/日本
配給:ミコット、スローラーナー
劇場公開日:2003年3月29日

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映画評論

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(C)Rinko Kawauchi

映画レビュー

4.0 【”二人の女子高生を彩る様々な青。”今作はお互いに想いを募らせる女子高生二人の切ない思いを綴った物語であり、又二人の明るい未来を暗示するラストショットが佳き作品でもある。】

2026年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

■海辺のある地方の女子高が舞台。
 キリシマ(市川実日子)は停学になったために同級になったエンドウ(小西真奈美)が気になり、徐々に恋心を抱くようになる。
 二人は仲良くなるが、夏休みを迎えると、エンドウは姿を消していた。キリシマは友人のナカノからエンドウの停学になった過去を聞くのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は、資料を見ると2002年公開の様である。私は育児で忙しく、というか楽しくて映画(と、登山)から遠ざかっていた時期である。
 好きな映画製作会社である”スールキートス”(最近、全然映画を出してこない・・。)の看板女優である市川実日子さんが、当然に大変にお若く、且つ魅力的である。(今が魅力がないなんて、言っていないよ。)
 女優さんの年齢を書くのは礼儀知らずなので書かないが、この映画に出演した年齢でしか出せない魅力だろう。

・当然、小西真奈美さんも魅力的である。しかも、役が妻子ある男性の子を宿し、中絶したというモノである。清廉な役柄しか思い浮かばないのでビックリであるが、今作の小西さん演じるエンドウは、清廉なのである。

・劇中でキリシマとエンドウは時折、キスをする。そっと、唇と唇とを合わせるだけのキスである。清廉である。

■今作が優れているのは、二人の演技と三シーンの”青””藍””蒼”の見せ方である。

 1.キリシマが、夏休みに何処かに行っていたエンドウからお土産で貰った葡萄を、学校の美術室で静物画として書く時の”藍”である。

 2.キリシマとエンドウが夜に二人で海辺に出掛け、”ブルーアワー”の時に二人で、自動販売機で飲み物を飲むときの”蒼”である。このシーンは、比類がない程美しいのである。

 3.ラストの、二人の明るい未来を暗示する様な、綺麗でぼんやりと映る海の”青”である。

<今作はお互いに想いを募らせる女子高生二人の切ない思いを綴った物語であり、又二人の明るい未来を暗示するラストショットが佳き作品でもある。>

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NOBU

5.0 魚喃キリコせんせへのりすぺくと!

2026年1月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

漫画の質感が見事に映画になっていると思います、
漫画から映画でも、映画から漫画でもかまわずたのしめるような接続性!同じ世界なんだろなっていう

ぼくは人生で漫画を面白がれたことがなくて残念な感性なんだなって諦めてたんですけど、原作者の魚喃(なななん)キリコさんの訃報でつい気になって漫画を手にとって見事ハマれたひとりです
魚喃キリコ作ひととおり読みました、blueがいまのところいちばん好みです。線が少ないのが特徴と世間に評価されるんだろなとおもいますがぜんぜん少なくありません、充実しています。存在している世界を視認できているかいないかの違いだとおもいます

終盤、カーテンの描写があるんですけど、あそことかほんとすごいです。まじであのページに吹いている風が読んでるぼくの顔まわりの毛にまとわりつきました

あー、漫画の話しちゃった映画ドットコムなのに

映画に戻るとーーー

いやーでもよかった。おー!この役この俳優さんなんだ!!っていう、キャスティングが適切だなーっていう喜びもすごかった。遠藤がちゃんと遠藤だったし、、、

ふつうにはじまりとかもよすぎたもんな。うるっせ〜音とかどうでっか!のカメラアングルもなくて、マイペースに、見る人それぞれの心が映るような作りで最高
究極のすまし汁を飲んだことあるんですけどそうゆう感じ
あんな教室えんぴつコリコリからスタートするのに、まさかのえんぴつの音とかまじほんまにこんぐらいしか音せえへんよな実際ってボリュームで素晴らしかったな

えんどーーーーー

blueが好きだった人が痛々しいラブも好みかとおもいます
あと魚喃キリコの漫画、フランスでなんとか賞を受賞したらしく、フランス語版もあるんだって!!!あの漫画でテキスト部分だけが変わってるらしい!!!!!かっこよ!!あの絵あの物語あの漫画がフランス語!!wイケすぎ!wおれもそーゆー生き様残して死にたい

生き方を導いてくださった大切な1人です感&謝

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ゆうせい

3.0 30分くらいで

2026年1月20日
PCから投稿

めんどくさくなった。
写真がこのレベルだと、芸術風味だそうとしてもなぁ・・・

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KIDOLOHKEN

5.0 ラスト、希望を胸に東京に旅立った桐島に遠藤が贈ったビデオレターに映る鮮やかな空と海の青が実に感動的でしたね。

2025年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

目黒シネマさんにて『~少女たちの至るところ~』(2025年1月30日~2月1日)と題した3日間限定特集上映にて魚喃キリコ氏原作、安藤尋監督作『blue』(2003)と塩田明彦監督作『害虫』(2002)の2本立てを、それぞれ20年ぶりに鑑賞。

『blue』(2003)
女子高演劇部舞台裏の騒動と、それに翻弄される少女たちの揺れる感情とクラスメートへの恋心を描いた中原俊監督『櫻の園』(1990)が好きで本作品にも同じ空気を感じて当時劇場に足を運びましたね。
自身の将来に憧れと不安を感じる高校生三年生の桐島カヤ子(演:市川実日子氏)が都会の音楽や書籍に詳しい訳ありの留年生・遠藤雅美(演:小西真奈美氏)に惹かれつつ、次第に自我に目覚めていく話。
劇中、激しい感情の吐露や大きな事件はありませんが、長回しでゆったりと静かに二人の心の機微を描いているところが実に良いです。

市川実日子氏の遠藤に対するほのかな想いや愛情表現、桐島の想い受けつつも過去の恋愛に執着する小西真奈美氏と両氏の演技はもちろんですが眼差しや所作が美しく、大器の片鱗を垣間見せていましたね。

もう一つの主役は空と海。
ビビッドな青空と海原ではなく、少しモヤがかかった日本海側の独特の鉛色の空と海が少女たちの不安定な心象風景を見事に表現していましたね。
ラスト、希望を胸に東京に旅立った桐島に遠藤が贈ったビデオレターに映る鮮やかな空と海の青が実に感動的でしたね。

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矢萩久登