ブラック・ダリアのレビュー・感想・評価
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難解
今週何度も銃を抜いたが、まだ誰も撃っていない
・一回みただけでは話を理解するのが難しいと思った。自分の国語力というか読解力のなさのせいかもしれないけど、他の人のレビューを見ても同様のコメントが散見される。
事件に基づいた映画化だから仕方ないのかもしれないけどなにを鑑賞者に伝えたいのかの部分が曇ってる気がして10個の話を1つの映画にバラバラに入れましたみたいな感じがした。
・当時のアメリカの風俗というか、背景が再現されていて見てて楽しかったけどここまで吸うのかってくらいタバコのシーンが多く、これは何かの意味があるのかとさえ思えてしまった。
・後半の後半で、犯人を追い詰めていくシーンは見応えがあったけどそれ以外のシーンが頭に定着しなかったのが自分の反省。主人公のジョシュ・ハートネットの演技は綺麗だったけどナレーションそんなに必要ある?とも思えた
入り込めず
ノワールな雰囲気の映像はいいのだが、それ一辺倒だと入り込めず。感情移入も推理もしようという気になれないのは、前半にあっちに行ったりこっちに行ったりが激しく、誰が誰やら、何のためにそれをしているのかがわからないからだろうか。
原作を読んでいないから、原作の犯人と同じなのかはわからないけれど...
原作を読んでいないから、原作の犯人と同じなのかはわからないけれど、過去に起こった未解決のエリザベスショート殺人事件を元にした小説の映画化。未解決だからほんとの犯人はわからないけれど、二人の刑事や刑事と関わりのあるケイという女性との3人の関係や、殺された女性とそっくりな女性との映画制作だったり、そっくりな女性の家族と事件の関わりとかとても複雑に絡み合っていて、よくもまあここまで複雑に話が作れるなあと感心してしまう。
スカーレット・ヨハンソンがとても美しい。
この映画、映画館に見に行っているのだけれど、観ていても全く、犯人も覚えていなかった。情けない😅
何故かいつまでたっても面白くならない
なんでだろう。何故か緊張感を感じない。
面白くなりそうで何故かアクセルがかからない。この退屈さはなんだ?重いのに軽い。あと少しで入っていけないこの感じ。
雰囲気もあって曲も絵もいいのだけど大袈裟にすぎて狂気が陳腐に見えてしまい入れないまま最後まで。
ストーリーを見る視点が中々定まらず物語に集中していけなくて、ラストまで見てこの街の社会的な闇と女がキーになっている事がようやく自分にも分かりました。
導入時にもっと強い見せ方で3人の女の魅力と妖しさにフォーカスしてもよかった様な気がします。
彼女たちの存在感の意味が説明されていれば巨大な社会の闇や複雑な事件に呑み込まれていく無力感と怒りも感じられたかもしれない。
なんだかあくまで真面目な空気感遵守でシン・シティやっちまったみたいな?見てる間の何が噛み合わないのか分からない感じモヤッとでしたね。
どちらかと言えば「愛憎劇」
少女惨殺事件を捜査する二人の刑事と、刑事の恋人の女性。その3人の愛憎劇。
現実に、1947年に発生した「ブラック・ダリア事件」をモチーフにしている作品です。
ただ、純粋なサスペンスというよりは、前述の通り愛憎劇に近いストーリー展開が多く、戸惑いを感じました。
それでも、後半はしっかりと盛り上がり、サスペンスとしても見応えがありました。
個人的には、「ブラック・ダリア事件」に集中した展開の方が好みで、その分だけ評価は低めの標準点としました。
ヒラリー・スワンク似てます??
今作は署内でミスター・ファイア、ミスター・アイスと呼ばれるほどの名刑事コンビで親友でもあったリーとバッキーが「ブラック・ダリア事件」に関わったことによって、翻弄され、次第に中毒かのように事件に執着していくことで、周りも巻き込んでいくというサスペンス・ノワール。
もともと担当していた事件をほったらかしにして。「ブラック・ダリア事件」にのめり込み過ぎているリーに不信感を抱いていくバッキーだが、自分も知らないうちにブラック・ダリアの影が付きまとうようになってしまうという、心情の変化を語らずにカメラワークや演出で自然にみせていくという手法は、正に天才デ・パルマと言うべきだろう。
「ブラック・ダリア事件」自体が未解決事件であるため、真実に向かうことよりも周りのドラマ性を強調した作風であるとは思っていたが、今作では「ブラック・ダリア事件」については決着をつけている。
伏線の張り方も実に巧妙であり、中でもクラシック映画好きであれば、数々の映画の引用の仕方に思わず息をのむであろう。
ブライアン・デ・パルマの芸術的カメラワークや手法によって、アートのようなシーンの数々が印象を残す作品であるが、ケイを演じるスカーレット・ヨハンソンの存在はこの映画で欠かすことができない。スカーレットのもつクラシカルな雰囲気は今作の1940年代という時代背景や世界観にしっかりと溶け込んでおり、どのシーンも印象深いものとしている。
ただ、劇中でヒラリー・スワンク演じるマデリンは、「ブラック・ダリア」ことエリザベス・ショートに似ているとされているが…衣装が黒いことぐらいしか、似ていないと思うのは私だけだろうか…当時からそこがどうしても引っかかっていた。
『LAコンフィデンシャル』があの素晴らしい出来なら、これはさらにいい
ということはまったくなく、逆に『LAコンフィデンシャル』がどれだけ傑作だったか(特に脚色の素晴らしさ)を再認識するための映画だった。原作すら『LA…』の方が良かったような気がしてくる。可愛さ余って憎さ万倍。
ヒラリーとスカはキャスティング逆に思えて仕方がない。男性陣はほとんど印象に残らず。
あんたのはボクシングじゃないわよ!鼻折ってあげましょか?!
などと自分のボクサーとしての苦労話をぶつけるわけでもなく、愛欲に溺れてしまったかのようなヒラリー・スワンクでしたが、この妖しい彼女も魅力的でした。もちろんスカーレット・ヨハンソンの唇は健在。時代が戦争直後の雰囲気をだすために口紅の色がどぎつかったために、『マッチポイント』ほど彼女の魅力を引き出してはいませんでした。そのスカJの背中にBDというイニシャルが痛々しく刻まれていたのですが、これは出所間近のレイプ魔のイニシャルではなくブライアン・デ・パルマのモノだったのか、それともタイトルのブラック・ダリアを意味しているのかよくわかりませんでした。まさか少年探偵団のイニシャルではないだろうし・・・
なぜかハードボイルド風にジョシュ・ハートネットの語りによって進む映画でしたが、彼にはあまり似合ってなかったのではないでしょうか。デ・パルマ・カットと呼ばれる細かく刻んだカット割りの部分は所々で見せてくれるのですが、スローモーションや長回しがありません。最初の死体発見のシークエンスだけはスリリングでしたけど、こうしたグロくてショッキングな映像を瞬時に見せるところなんてなかなか良かっただけに、この古臭いハードボイルドの雰囲気にノレませんでした。
それにしても、犯罪者側の登場人物が多すぎるし、彼らの接点も多すぎる。終盤になって意外な接点やどんでん返しが次から次へと出てくるためにスリルを感じる前に混乱してしまうのです。真相を知らないのはハートネットと観客だけなんだから、もう少し上手く見せてほしいところ。一人称で進むのはしょうがないとしても、ハートネットの捜査に軽率な単独行動が多すぎます。簡単に後ろからやられちゃうんだから、小屋を発見したときなんてヒヤヒヤものでした。せっかく『ハリウッド的殺人事件』でハリソン・フォードから教わったのに・・・
残念でならない!間違えなければ面白くなれたのに、、、
サスペンスらしさ全開でダークな雰囲気をパッケージから出しているこの映画。しかし残念ながら評価は本当に低い。確かに終わった後の感じはなんともスッキリしない。それは何故かは結構はっきりしてる。まず登場人物の紹介が雑。これにより人の名前と顔が一切頭に入ってこないため“ついていけなかった”とか“よくわからない”という感想が出る。だからラストに事件の真相を一気に解明していくところで誰がどうでとか言われたところで誰?ってなってしまうしスッキリともしない。そして映画の内容だが観客側としては事件の事が知りたいのに男の友情とか恋愛とか入れてきたために複雑すぎてなにがなんだがわからない。要はこの映画は原作の小説の内容を無理やり詰め込んでしまったがためにこういう結果を招いている。本当に惜しい作品である。間違えなければこの作品は本当に面白い作品なれるのに非常に残念。
面白くなれるのに面白くなれなかった映画
1940年代のLA。女優志望の若い女性の体が切り刻まれる猟奇殺人事件が発生。二人の刑事が捜査にのめり込んでいく…。
原作はジェイムズ・エルロイの“LA四部作”の第一作目。傑作「L.A.コンフィデンシャル」はこれの3作目に当たる。
実際に起きた猟奇殺人事件が題材。
監督はブライアン・デ・パルマ。
2006年の作品ながら、今更になって初見。
色々厳しい声を聞いてはいたが、好みのジャンルなので結構期待して見たのだが…、
普通レビューは、作品の内容について自分なりに考え分析しなければいけないのだろうが、それはご勘弁を。
何故なら、話が複雑で途中で置いてきぼり感を食らってしまったから。
ヴィルモス・ジグモンドによる退廃的な映像美、往年のフィルムノワールを彷彿させる音楽はイイ。
二人の男と惑わす二人の女が織り成すサスペンス・ミステリーのムードもイイ。
が、ムードとミステリーと複雑な人間模様のどれを主軸に置きたいのかピンと来ず。
そう考えると、「L.A.コンフィデンシャル」は偉大だった。
面白くなれるのに面白くなれなかった映画。
一度見ただけじゃ分からないのかなぁ…?
眠い・退屈・?の三拍子
チラシ見たときに期待値上げすぎた。原作読んでまた期待しすぎた。そんぐらい映画は楽しみだったけど、これじゃ流石に満足できんな…。
一応言うと監督は大好きで、特に『スカーフェイス』と『アンタッチャブル』は今思い出しても最高だったし、本作前の『ファム・ファタール』もクールって言っても相応しいぐらい映像マジックが決まってた!本作も映像は良いし、衣装と雰囲気とか美術面は完璧なのに、肝心の中身が問題すぎる。
そもそもエルロイの原作自体、2時間程度でまとめられるような簡単な代物ではない。フィンチャー監督で進んでたときは3時間の白黒映画らしいけど、明らかにそっちの方が原作ファン、ひいては映画ファンを歓喜させる新たな名作になり得たはず。
にも拘らず本作には原作への敬意がそんなに感じられない…。これは誰のせいなのかは分からんが、一度見れば分かるはずである。後半のだるみしかない展開を。カット要素が多すぎて、とても夢中になれるものではないことを。
DVDのパッケージ見て興味を持った人は事前に情報仕入れた方が良いかも。
傑作小説の見事な失敗作
J・エルロイの出世作にして、暗黒のL.A.四部作の一作目のブライアン・デ・パルマによる映像化作品は確か公開当時、新聞の一面広告打つなどかなりお金のかかった宣伝が行われたはず。
しかし、どうも劇場に観に行こうという気にならなかったのは、キャスティングが自分の持っていたイメージとだいぶかけ離れていたからなのだが、その悪い予感は残念ながら当たってしまったようだ。
J・エルロイの原作小説はキャスティング以前にかなり情報量が多くて、2時間程度の映画の尺におさめる脚本を書くのは至難の技なのだが、よくもこうまで薄っぺらな話に出来たなと逆に感心するくらいに脚本が酷い。
原作を読んでいない観客にとって登場人物の行動は唐突にしか感じられないだろうし、これでは誰に対しても感情移入など出来る筈もない。
そして、やはりミスキャストとしか言えないキャスティング。特に女優陣。
S・ヨハンソンはこの役には若すぎるし、H・スワンクの何処に奔放な女のイメージがあるのだろうか?
致命的なのは、へっぽこな脚本のせいか監督の演出力のせいなのか、役者が揃いも揃って皆大根にしか見えないことだ。
原作の読者にしてみれば、『L.A.コンフィデンシャル』にも物足りなさはあったのだが、今作を観ると、皮肉にも、あれが如何に優れた作品だったのか、今更ながら感じることが出来る。
混ぜるなキケン
ジェームズ・エルロイ原作の「ブラックダリア」。
最初はフィンチャー監督で映画化の筈が、何年たっても出来上がらず、気付いたら監督がデパルマに。
こういうややこしい話はフィンチャーみたいな手際の良さが必要なのでは?そう思いつつ…
デパルマだって「アンタッチャブル」など優れたギャング映画あるわけだし。あの感じで撮ってくれたら格好良い作品になるのでは?と、原作ファンは期待していたのだが…。
デパルマは、そんな予想のはるか斜め上をいっていて。
過去の自作「アンタッチャブル」の模倣なんてする訳なくて。
ましてや他人の作品「L.A.コンフィデンシャル」を踏襲する気もさらさら無く。
原作者エルロイの思い入れ(実の母親がブラックダリアと近い殺され方をしてる)なんて、おかまい無しで。
いや、もうデパルマ・ワールド全開。
原作の雰囲気とは遠くかけ離れた『デパルマのブラックダリア』になってました。
個性の強いもの…エルロイ・ワールドとデパルマ・ワールド…は、掛け合わせちゃイカン、混ぜるなキケンってことか。
毒をもって毒を制す筈が、あらぬ方向へ行ってしまったような。
それでも腐っても鯛、さすがデパルマと思ったのは、劇中でてくるブルーフィルムのシーンだろうか。
エリザベス・ショート(後に惨殺される女優志望の女)が生前出演していたブルーフィルム。
いかがわしくて、切なくて。これぞまさにデパルマの真骨頂。
ポルノに出てまでも何とかチャンスを掴みたかった女の悲しさ。そしてそれが全部無駄になってしまう悲惨な未来への予感。一度見たら忘れない、何ともノアールなシーンでした。
「エルロイのブラックダリア」として観たら星0なんですが、歳をとっても独自のノアールを突き進むデパルマに敬意を表して星3.5!!
正直つまらんかった
自ブログより抜粋で。
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内容的にどこか抽象的でのめり込みにくい。
伏線の張り方が不親切で役名が覚えきれんかった。
刑事たちは事件に魅了されていくが観客は置いてけぼり。
デ・パルマらしい凝った構図は面白いんだけどさ。
全21件中、1~20件目を表示