「意外に爽快な鑑賞後感」ベルヴィル・ランデブー amana10koさんの映画レビュー(感想・評価)
意外に爽快な鑑賞後感
ジブリアニメがどれほどひねりを利かせた作品を作ろうとも根っこのところで些かも下卑た要素を含まないお上品なつくりなのに比べて、ジブリ美術館ライブラリーのラインナップには、下劣にまでは落とし込まないものの意外とあからさまに野卑なニオイのある作品が多い気がする…まあ各国お国柄というヤツもあるのでしょうけれど。
『ベルヴィル・ランデブー』は別にお下品な作品では全くもってありませんが、勝手に「基本ほのぼの+ノスタルジックな哀愁」というようなイメージを事前に持っていたので(なんでかはよく分からん)、そっち方向に抱いてた期待を た い へ ん 楽 し く 裏切られました。冒頭で「スウィング」するので早い段階からあ、こりゃ(思ってたのとは)違う、とは気付いたのですが、なんだかストーリーの起承転結に合わせて印象も2転3転するの。最終的には非情なハードボイルドなんだけど(笑)。
うん、終わってみたら面白かったです。家でDVDでの鑑賞でも、普段は映画鑑賞中の私語は家族間でも厳禁が掟の我が家ですが、コレは気がついたら「かわいー」とか「かっこいー」とか、言い合いながら笑い合いながら観ちゃってました。「かえるー!」とか。意外と家で観るのに丁度よかった。
ちなみに、モニターの輝度はアゲ目で臨むことをおススメします。
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