オータム・イン・ニューヨークのレビュー・感想・評価
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非常に不快な男を全力で否定するクソ映画
昨夜(2024/11/10)観ました。
リチャード・ギアとウィノナ・ライダー夢の共演ながら、ゴミにも劣る主人公の姿に中盤以降は、怒りのあまり悪態を吐きながら観てました(苦笑)
ストーリー展開はプリティ・ウーマン風。が、本作の主人公ウィルのキャラクターはプリティ・ウーマンのエドワードとは真逆。不誠実で軟派な中年男で、金と権力をある程度持ち、病に蝕まれた若い女の弱みに付け込んで食い物にするようなクズ男です。この役をリチャード・ギアが引き受けたのが信じられません。
脳みその活動を停止し、景色として観るのが丁度いい映画です。ウィノナ・ライダー扮するシャーロットは、純粋で哀しみを纏った若い女性を見事に演じてくれました。対してリチャード・ギアの演技力は今回仇となりました。自分の容姿を熟知した女であれば、誰彼構わず寝る下衆を演じ切ってしまいました。
雰囲気映画と割り切っても、二度と観る事は無いでしょう。
紅葉の美しいNY
モテモテ中年おやじが元恋人の娘と恋に落ちる。衝撃の悪さをしても許さ...
ショートヘアが似合う素敵なウィノナライダー
どこもかしこも
ウィノナ•ライダー綺麗💕だけど‥‥
この話の展開で命の事、本当に思えなかった。
ミリーの娘リサが、会った事の無い父親に
「謝る為に自分を捜している筈だ。』
と幻想を抱いてた事を告げると、
即座に、「そうだ!」と肯定するウィル。
うっそ〜⁉️ 違うやろ⁉️
そんな事思ってなかったやろ。
そのすぐ後、シャーロットと‥‥
スケートして倒れて。
なんかチグハグ。
退院してまた‥‥。
娘のリサ、偉い人です。いい人です。
手術を受ける決心をウィルに話すシャーロットの場面、感動する場面なのにしない。
中年プレイボーイが、美人薄命の若い女性
と知り合って改心していくストーリーだけど、
シャーロットには悪いけど感動しなかった。
まだ、シャーロットが助かった方が、明るいラストになって合っていたと思う。
余談:
ラストの時計が入っているプレゼントに付けてあった折り鶴。
折り方が間違っている。終わりの方の羽•頭に分ける所で反対に折っていて、平べっちゃい首の短い鶴?になっていた。
どこもかしこも。
ワオ!
シャーロットは去りゆこうとしている20世紀の暗喩なのです NYの夕映えの中に美しく佇んでいたWTCのツインタワーは、シャーロットだったのかも知れません
「オータムインニューヨーク」はシナトラの大ヒット曲でジャズのスタンダードナンバーですが、本作とは関係は有りません
48歳の中年男と22歳の若い女の恋愛のお話
リチャード・ギアだから許されますが、普通は何それキモイ!と拒否反応で炎上しそうです
ところが、そうじゃない
本作は確かに表面的にはそういう映画です
でもちがうんです
テーマはそれではないのです
2000年8月11日の米国公開
劇中の晩秋からクリスマスのNYは1999年の事です
20世紀の最後の秋から年末です
美しいNYの夕暮れのシーンが数多くあります
在りし日のWTCのツインタワーが夕映えに黒いシルエットになって印象的に写されます
シャーロットは心臓に病気を抱えて余命1 年くらいと言われています
つまり彼女は去りゆこうとしている20世紀の暗喩なのです
主人公のキーンはこの20世紀に青春を送ってきた、公開当時の多くの観客を代表しているのです
日本で言えば団塊の世代です
彼らは若さを捨てられないのです
青春をいつまでも永遠に謳歌できると信じているのです
そんなことありえないのに
だから彼らを反映しているキーンは、自らの青春を若い時のまま永遠に維持しているようなシャーロットに惹かれてしまうのです
手放したたくないのです
しかし時は残酷に過ぎて行くのです
若い時はドロレスが言ったように「1分半」みたいにあっという間に過ぎてしまうのです
シャーロットが象徴している20世紀の青春は最後の秋を終えようとしていたのです
だから夕暮れシーンが多いのです
冒頭はレッツ・フォール・イン・ラヴという曲が流れ、晩秋の紅葉を写します
英語の秋(fall)と掛けている訳です
また夕暮れの英語もまたDusk fallなのです
そして人生の秋を、キーンが象徴する団塊の世代はこの20世紀の最後の秋に迎えていたのです
20世紀最後のクリスマス
年が明ければ21世紀
NYには雪が積もり雪がちらついています
そして、どうあがいても20世紀の青春や若さを失うしか無いことを、遂にキーンは受け入れたのです
年相応に中年男から初老の男になって行くことを受け入れたのです
20世紀の青春の思い出はようやく過去のものになったのです
若さにしがみつくことの限界を知ったのです
だからラストシーンは、キーンが孫を抱いてあやしているのです
キーンのこぼれるような笑顔はもう立派な「じいじ」になっています
2000年8月11日の公開
そうその1年と1月後の同じ日
911の惨劇が起こりWTCのツインタワーは崩れ去りました
20世紀の思い出は崩壊したのです
NYの夕映えの中に美しく佇んでいたWTCのツインタワーは、シャーロットのように本当に余命1年だったのです
本作はソフトに20世紀の甘美な記憶からサヨナラを告げていたのに、現実は残酷に無惨に強制的に別れさせて21世紀に連れ去ったのです
もちろん撮影時にそんなことが起きるなんて、監督も俳優達も誰も想像もしていなかったのに、本作は期せずしてそれを織り込んだかのように作られているのです
映画の神様の不思議です
ラストシーンの赤ん坊は今年21歳になります
来年はシャーロットと同い年
団塊の世代はもう70代
このようなな物語は最早成立しないのです
21世紀にリメイクするとしたら?
団塊Jr とシャーロットの恋愛?
それこそキモイ!です
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