阿修羅のごとくのレビュー・感想・評価
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まさみちゃん出てるの知らずビックリ! ドラマで次女を演じていた八千...
まさみちゃん出てるの知らずビックリ!
ドラマで次女を演じていた八千草さんが母親役だったり豪華で意外なキャストが沢山。
映画だからどうしても姉妹の会話が少なくなっちゃってるのと深田恭子の演技が残念
是枝さんのリメイク版、そしてすずちゃんの咲子役が楽しみで仕方ない🤫
四姉妹
【”女は阿修羅だなあ・・”夫の浮気を知りつつ、素知らぬ顔で過ごす妻の姿を大家族の繋がりと絡ませて描いた作品。現代でも活躍する豪華俳優陣にも驚かされた作品。】
物語に最適サイズの群像。
男は阿修羅様の沢山の手のひらで踊らされているだけです
終盤の三女が亡母の着物を着て家事をする後ろ姿
深津絵里が本当に八千草薫の後ろ姿に見えました
もしかしたら撮影は八千草薫本人だったのかも?
夫の不倫に悩む次女役に黒木瞳を配役しているのも面白い
夫が電話を不倫相手と間違えて家に電話して来たシーンはなかなかに名演技でした
大竹しのぶの玄関の鍵と下駄箱のシーンが見物でした
誰もが登場人物の誰かしらに感情移入して観ていると思います
それも時が経つにつれて、四女から三女、次女から長女、やがて母に感情移入する人物も変わっていくのだと思います
日本の家は家長制で男性が主導しているようで、実は女性が全て切り盛りしていることが、面白くやがて悲しく、それでもこれこそ日本の家庭だと思わされます
むしろそうあるべきだと思います
そういう家になるような男であらねばならないと思います
それが父の役割なのだと思います
男は阿修羅様の沢山の手のひらで踊らされているだけです
身につまされました
へんてこホームドラマです
女怖い
こんなにいい原作で演技派俳優を大勢揃えて、その出来上がりが・・・...
こんなにいい原作で演技派俳優を大勢揃えて、その出来上がりが・・・これはTV用に作られた映画なのでしょうか?もったいなさ過ぎます!原作も読んだことなければテレビ版も見てませんが、これは無理して映画にすべきではなかったのでしょう。
カット割りが無駄というほど多く、何故これほど無駄なシーンを入れてあるのだろうかと不思議でたまりません。多分テレビ版の作品をかなり忠実に引き継ごうとしたのでしょうけど。
全体的なストーリーは淡々と展開され、緊張感がほとんど無かったことが悔やまれますね。このテンポは連続ドラマ向きです。笑いを取るべきシーンももっとメリハリが欲しいところ。しかし、時代考証は細部に渡って再現される苦労が窺え、俳優陣の巧みな表情も絶品で納得のいく演技でした。タバコの自販機にわかばとエコーがあったのには驚かされました(その時代でもそんな自販機は稀です)。
かなり批判的ではありますが、演技はさすがですよ(子役は除く)。深田恭子も『陰陽師II』ほどひどくなかったし。中村獅童も良かったです。
見所は深キョンのセミヌード!
向田邦子さんのお話は、人間味があって美しくって、苦手好き。 あ、う...
気まずいけど、愛おしい
向田邦子の名作を森田芳光が映画化した2003年の作品。
タイトルの“阿修羅”の意味から始まる。抜粋すると…
インド民間信仰上の魔族。外には仁義礼智信を掲げるかに見えるが、内には猜疑心が強く、日常争いを好み、互いに事実を曲げ、また偽って他人の悪口を言い合う。怒りの生命の象徴。争いの絶えない世界とされる。
これほど巧いタイトルは無いと思う。恐れ入る。
突然父の不倫を知った四姉妹の悲喜こもごも。
父の秘密を知った訳だが、四姉妹もそれぞれ隠し事アリ。
他人には知られたくない。特に、姉妹には。
いくら姉妹であっても、女は女。女の意地。
ここが、男兄弟だと分からない所。
姉妹として、妻として、女としての可笑しい所、哀しい所、醜い所を終始気分良く見れたけど、もし姉妹同士で見てたら、チクチク胸刺さって物凄く気まずいんだろうなぁ…。馬鹿な男兄弟で生まれて良かった(笑)
だからと言って、姉妹同士で見たら、ただ嫌な気分になるだけではない。気まずいけど、愛おしい。そんな気分。
大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子。
これだけの面子が揃って何も起こらない訳が無い!現場では、想像出来ぬほどの女優同士の火花が散った事だろう。それが見事なまでのアンサンブルを作り上げている。
姉妹の老いた父母を演じた仲代達矢と八千草薫の両ベテランはさすがの一言。特に、何も言わぬけど女として姉妹より一枚上手の母・八千草薫には頭が下がる。
出番は少ないが、桃井かおり、木村佳乃も印象的。大竹しのぶvs桃井かおりは見てるだけで怖や怖や…。黒木瞳vs木村佳乃もなかなか。
中村獅童、小林薫も好演しているが、やはり女の映画である。
感情、表情、仕草に至るまで、一つ一つの機微を取りこぼさず描き上げた森田芳光の演出は称えずにはいられない。
2000年代の森田作品では間違いなく最高作。
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