アメリカン・スプレンダーのレビュー・感想・評価
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"Underground comics"
己の身を削りながらな訳でもなく自身の周りで起こる出来事を漫画にする原作者、この類はロバート・クラムの認識しかなかったら劇中に登場するしハービー・ピーカーにとってグラフィックノベルの道標でもある存在。 実物とは似つかないポール・ジアマッティのキャラクターに愛嬌が、ドキュメンタリーの部分での本人にも愛嬌が、周りのキャラも逸品で漫画にするには申し分無し、半自伝的物語としてマジメにも滑稽で可笑しかったり、養子にしてからの終盤は和めたり少し感動も!? 小説でも詩でもなく作画を様々に自分の日常を物語としてコミックにする漫画原作者、脚本家でも成功しそうで、それだけアンダーグラウンド・コミックスでしか表現出来ない理由は本作を観れば納得させられる。
かなりヘン
コミックのコマ割り映像とか、ホワイトバック撮影とか斬新な演出と映像が続きます。 相当な変人のオンパレードで、部屋の中とかグチャグチヤで乱雑で、ただ主演夫婦の後引き感バツグンで、なんとも不思議でクセになりそうです。 アメリカではかなり有名な人らしいので、聞いたことない日本人には本当の可笑しさはわからないんでしょうが、それでもかなり可笑しいです。 日本だと楳図かずお選手みたようなカンジなんですかね?
おもしろかった! 実在のおっさんのかなり赤裸々な人生。 初めはちょ...
おもしろかった! 実在のおっさんのかなり赤裸々な人生。 初めはちょこちょこした小細工を楽しんで見てたけど、だんだんと人物やセリフのほうに引き込まれる。 気が滅入ってきそうなキャラばかりなんだけど、そのスレスレのところで気持ち良くなる感じ。 何が楽しくて生きてるんだろ?と思うような、いろいろとダメで残念に思える人たちのことを見る目が変わるね。 そしてダメで残念な自分のことも、受け入れられる気がした。
設定は確かに面白い。自分と周囲の人間をおもしろ可笑しく描いた4コ...
設定は確かに面白い。自分と周囲の人間をおもしろ可笑しく描いた4コマ漫画のようなコミック。面白さの本質はアットホームな連続テレビドラマさながらなのだ。お宝レコードやコミックを集めているオタクぶりも、憎めない人柄を打ち出して、個人的にはすごく好感が持てるのである。映像の中にコミックを巧みに挿入して、下手なアニメよりも効果が高かった。 日本においては「実際にあった話」などの4コマ漫画が流行った時代もあり、それほど目新しいことではないのだが、アメリカン・スプレンダーが社会現象となりTV番組の準レギュラーとして活躍するアメリカの土壌も日米文化の差が感じられて勉強になるかもしれない。 しかし、途中まではドラマ性が高かった作品なのに、終盤にきて、一気にドキュメンタリータッチとなってしまったのは、映画としては失速感を生んでしまい、残念でしょうがない。
かっこよくはない、でも映画も演出も斬新
コミック「アメリカン・スプレンダー」の原作者の半生を映画化したもの。コミックも主人公を知らなくても、映画として十分に魅力的。主人公ハービーや妻のジョイス、個性的な同僚を俳優たちが本物ソックリに熱演し、時に本物のハービーが登場するユニークで変幻自在な演出には脱帽。こういう映画にありがちな、楽しいのは制作サイドだけなんっていう安っぽい映画でもない。 こんな風変わりな登場人物たちを主人公にした映画が2003年にアップされたことも、アメリカに起きたあれやこれやを考えるとさらに驚き。
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