アメリのレビュー・感想・評価
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チャンスとは、自転車レースだ。
映画「アメリ」(ジャン=ピエール・ジュネ監督)から。
イポリト・ベルナール著の同名原作にも出てくる、チャンスの例え。
原作は(たしか)「チャンスは、ツールドフランスの観戦」となっていて
ちょっと違うけれど、それでも気になる表現として、引っ掛かった。
フランスっぽい例えだけど、なかなか判りやすかったから。
その後、映画は「待ち時間は長く、たちまち終わる。
チャンスがきたら、思い切って飛び込まねば・・」と続く。
確かに、ビデオ画像として、ツールドフランスの映像が流れるが、
原作を読んでいないと、理解に苦しむかもしれないが、
キュートな少女「アメリ」が、人の幸せには力を発揮するのに、
自分の恋愛にはとても臆病になっている。
そんな彼女に宛てた、メッセージと言えそうだ。
「待つのは長いが、あっという間に通り過ぎていく」。(笑)
言い換えれば「だから、チャンスがきた時には、
ためらわずに柵を飛び越えなけきゃならん」ということらしい。
これは「アメリ」だけに通じる例えではないはずだ。
私たちも人生で何度もあるはずのない「チャンス」に、
勇気を持って掛けてみる心構えを教えてくれた作品である。
アメリの恋にワクワクできなかったのが残念
日本にはない、独特のセンスに溢れた作品だった。
細かいことは考えず、お洒落な雰囲気や、クスッと笑えるユーモア、
ささやかな幸福を堪能したい人にはオススメだ。
バンクーバー五輪のフィギュアスケートで、
フローラン・アモーディオというフランスの選手が
演技の曲にアメリを使っていて、印象に残っていた。
どこか哀愁漂う音楽は最高!星五つ。
サントラが欲しいくらい。
ユーモアのある演出や、ポップな色使い、部屋のインテリアが素敵だった。
アメリの部屋に住みたい。
一回目観たときは、正直なんでこれがあんなに持て囃されたかわからなかった。
確かに雰囲気はあるし嫌いではないんだけど、
それほど絶賛されるような映画にも思えなかった。
最初のほうのナレーター主導の物語の運びにもうんざりしてしまった。
だけど、二回目、三回目と観るうちに、この映画の良さがわかってきた。
この映画にはスルメみたいな魅力があるのかも。
アメリだけに焦点を当てるのではなく、
アメリの周りの人々の様子を盛り込むことで
話に奥行きや面白みを加えている。
丁寧に作られていて、観る度いろんな発見がある作品だと思う。
ただ、アメリをあまり好きにはなれなかった。
私も内気で空想好きなところはあるが、
アメリにあまり感情移入できなかった。
アメリの恋にもワクワクしなかった。
アメリは子供の頃は学校にも行かず、母親も早くになくし、
孤立した生活だったが、ちゃんとその後自立している。
働き先でも普通に働いてるし、ちゃんとコミュニケーションもとっている。
(アドバイスもしたり・・・)
しかも、あっさり男性との関係も結んでいた。
脚は出さないものの、胸の大きく開いた服をよく着ていたのも地味に気になった。
私には、アメリが自分の殻に閉じこもっている不器用な子にはそこまで見えなかった。
アメリくらいの内気な子って、子供の頃の環境関係なくけっこういると思う。
「子供の頃の環境のせいで内気かつ空想好きになり、
コミュニケーションが上手くとれない」
という設定をもっと感じさせてほしかった。
アメリの人との関係を上手く結べない不器用さを強く全面に出して、
男性にも奥手で孤立していて(関係を持つなんてもっての外)、
愛に飢えているように見せてくれたら
ニノへの恋が際立ったのにな、と思った。
恋愛成就の瞬間も、もっと感動が伝わったはず・・・。
多用されるアメリのドアップに少しイラついた。
ギョロッとした目。上目つかい。
正直くどかった。
アメリの吹き替えが、林原めぐみさんでうれしかった。
ただ可愛く明る過ぎて、アメリのキャラに合っていたとは思えなかったけど・・・。
少し風変わりなラブストーリー
主人公のアメリは空想の中で遊ぶことが好きな女性。
ある日、ふとしたキッカケで自分の周囲の人達を少しだけ幸せな気持ちにしてあげることに目覚めます。
ところが当のアメリ本人は、気になる異性に声もかけられない・・・。
果たして、アメリは自分自身の幸せを掴むことが出来るのでしょうか?
主人公のアメリが仕掛けるちょっとした悪戯が面白いですね。映像や音楽のセンスも素晴らしいです。
一風変わった作品ですけど、観終わった後は幸せな気分になれると思います。
小人の人形が世界を旅するエピソードが最高でした(笑)
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