赤い橋の下のぬるい水のレビュー・感想・評価
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紅音ほたる?
2001年の作品
たぶん二度目の鑑賞
久しぶりおそらく20年ぶり
原作未読
原作は『月』の辺見庸
監督と脚本は『楢山節考』『女衒』『黒い雨』『うなぎ』『カンゾー先生』の今村昌平
脚本は他に『うなぎ』『福耳』『出口のない海』の冨川元文と
『私立探偵濱マイク』三部作『うなぎ』『カンゾー先生』『11'09''01 セプテンバー11』『十三人の刺客(2010)』の天願大介
設計会社の営業をしていた笹野陽介
勤め先が倒産し失業保険を貰いつつ職探しもなかなか再就職できず
ホームレスたちといつのまにか親しくなり師と仰ぐタロウと名乗る老ホームレスの頼みで富山に行き宝探しに
富山のスーパーで昼飯に稲荷寿司を買おうとしたら足元から大漁を水を垂らした女客を見かけた
歩いているとたまたまあの女の車を見かけ彼女が住む和菓子屋の中にお邪魔する
水の女の名前は逢沢サエコ
性的欲求不満が溜まると局部から大量の水が出るらしい
なんやかんやで陽介は地元の漁師の手伝いをすることになり漁師魚見新太郎の紹介でしばらく民宿に住むことになった
地元の人間の話では笹野はサエコの昔の男と瓜二つだという
沖つ白波
サエコ初登場いきなり情報量多すぎ
万引きの件はいらない
絡みのときのBGMが笑いを誘うがあれもいらない
今村監督がどんなスケベか物語ってはいるが
北村有起哉親子共演
北村有起哉若い
田口トモロヲはわかりにくい
ガナルカナル・タカが出てくると北野映画みたくなってしまう
刑務所から出てきたばかりの前科者立場泰造
笹野のそっくりな男コウジにカネを貸したがその男は死んだまま返さない
代わりにコウジの女のサエコの体で借金を返してもらおうという算段
それを許せない笹野は飛びかかったが相手の方が圧倒的に強かった
しかしそんな笹野も魚見親子には頭が上がらなかった
ただの漁師ではなさそうだ
宝が入った壺とはミツのことだった
ミツが待つ昔の男はタロウだった
ミツも若い頃はサエコと同様の特異体質だった
サエコの母は霊媒師だった
イタイイタイ病が発生し信心深い高齢の女性たちは霊媒師に厄払いにお願いした
河岸で儀式をしていたところ迷信を嫌う男に邪魔をされ母は放り投げられた神の石を取りにに行くため川に飛び込み流された
幼いサエコは母を救おうと飛び込んだが大人の母を救出することができるわけがなく逆に大人たちに命を救われた
水をたっぷり飲んだが吐き出すことはなかった
配役
失業中の笹野陽介に役所広司
富山で和菓子屋を営む逢沢サエコに清水美砂
黒眼鏡の釣りの老人に中村嘉葎雄
髭の釣りの老人にミッキー・カーチス
禿げの釣りの老人に矢野宣
民宿の女将の山田昌子に坂本スミ子
富山の漁師の魚見新太郎に北村有起哉
新太郎の彼女の田上美樹に小島聖
サエコの元カレに金を貸している立花泰造にガダルカナル・タカ
新太郎の父の魚見正之に夏八木勲
ホームレスのゲンに不破万作
ホームレスのタロウに北村和夫
サエコの祖母の逢沢ミツに倍賞美津子
笹野の妻の笹野智子に根岸季衣
警察官にでんでん
警察官に三国一夫
笹野が面接を受けた会社の人事担当に三谷昇
漁師に井上肇
マラソンのコーチに田口トモロヲ
アフリカから富山にマラソン留学してきた大学生のタヌイにモハメド・ラミン
立ち飲み屋のオヤジに高田渡
スーパーの店員に橋本亜由子
能登半島、氷見市
体内に水が貯まると悪いことをしてしまう。セックスをして快感を得ると水を放出して正常に戻る・・・どれだけの水がでるんだ?おしっこではないというから、いわゆる潮吹きなのだろうか、それにしても多すぎる。大人のファンタジーと評されるこの映画、脇を固める登場人物も不思議でユニークだ。アフリカ人留学生や倍賞美津子演ずるボケ老人。
舞台は富山県氷見市。「だら」とか「~がや」という言葉に愛着を感じてしまう。日本海の暗さを強調した氷見のロケや神岡鉱山のちょっと気になるスーパーカミオカンデの映像もいい。ニュートリノなんて言われてもさっぱりわかりませんでしたけど、水の秘密はイタイイタイ病にも関係がありそう。
和菓子工場でもあるノウゼンカズラの家の前で、殺人犯人だったタロウを待っているおばあちゃん。ホームレスの一人が宝を求めてくると、正気になるシーンは迫力があった。水が減ってきたサエコを連れ去る泰造(ガダルカナル・タカ)と、死んだ兄の因縁で彼と殴り合う新太郎(北村有起哉)。終盤になって、壷に入った宝の意味がわかるが・・・
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