名もなきアフリカの地でのレビュー・感想・評価
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女は強い
第二次大戦下のユダヤ人迫害についての映画は多いですが、同じ時期に違う土地へ逃れた人達について語られた物語は新鮮でした。
話の流れは父親の意思で家族がケニアに逃れるところから始まります。
そして次第に娘の視点に移り、ケニアで暮らしていくにつれ変わってゆく夫婦それぞれの心へ・・・。
実にうまいストーリー展開だと思います。
最初から最後までどっぷり浸かって観ることができました。
それにしても女性は強いですね!
命があることの大切さとは、ノンフィクション!。
最初はお金を持ち出せた、次は資産を持ち出すときは課税(お金を支払う)、次は電車に乗れない、その次は国外へ出れない。
ドイツ国内では住むところの指定、服にはダビデのワッペンを付ける。
ドイツのユダヤ人は、ヒトラー政権時に何年もかけて、ゆっくりと、行動を制限されていきました。
主人公の女の子レギーナの父は(確か弁護士だったかと)職業柄なのか?、先見の明がありました。
国外へ出れるうちに、国外へ出ることを決めます。
ところが、奥さんは面白くありません、手に持てる範囲のものを持って船に乗り、アフリカへ渡ります。だんだんと出国できる国も制限がかかってきたと、記憶しています。
行先は、アフリカしか無かったのです。
文句を言う奥さんに言うセリフが非常に印象的でした。
「命があるじゃないか!!!」このセリフ、今もずっしりと、心に残っているんですよね。
奥さんの両親から収容所行が決まった手紙が届いたとき。
「僕の両親はどこで死んだかも分からないが、(奥さんの)きみの両親は分かっているだけいい」こんなかんじのセリフを言うのですが、このセリフも心に残っています。
どちらも命に掛かっている言葉です。
命がある大切さ、
自分の家族がどこで命を落としたかも分からない辛さ。
この2つのセリフが、映画のテーマだと思います。
ノンフィクションだけに、忘れられません。
私が住んでいる地域は東日本大震災の被災地ど真ん中で、うちも徒歩8分のところまで津波がきました。被害は少ない地域でしたが、もう少し先のところでは今も多くの人が、家族の遺体を探しています。その気持ちを考えると、やはり、切なくなります。
レギーナのお父さんも、どれだけ、切なかったか。
お母さんも、両親の収容所行の手紙を読んだとき、どんなに苦しかったことか。
私がこの映画を見たとき、主人公の女の子のレギーナ(本名は違うかも)は高齢で存命でした。
物書の仕事についたレギーナ自身が原作を書いています。
ちなみに、戦場のピアニストも本人が原作を書いています。
本人が書いたので、特別なエピソードなどなくとも、どこか心に響くものがあります。
当時は終電で帰る日もあったりして、仕事ばかりの毎日だったな。
戦場のピアニストと、どっちを先に見たか覚えていないけど。
どちらも映画館で見れてよかったです。
仕事の後輩に良さそうなのがある、と誘われて、一緒に映画館で見ました。
映画見る前に、ポスターの女の子が可愛い~と、思った記憶があります。
なんてこともない、アフリカに避難した、平凡な家族の話です。
ですが、背景にはユダヤ人迫害、戦争、などがあります。
アフリカの風景に癒されます。
女の子が可愛いです。
夫婦や家族のちょっとした?トラブルなどもあります。
ごく普通のお話で、エンタメ的なエピソードは期待できませんが、心に響きます。
なんてこともない、本当に大したこともない、ラストがすごく好きです!。
幸せってこれだよな~と、思いました。
将来子供と見ようと思い、DVDも買いました。
そのうち、ゆっくりと見たいです。
残酷な描写はありません。
理解ができる年齢になったら、子供と一緒に見たいです。
面白おかしい映画ではありません。
ですが、内容いいので、ぜひ見てほしいです。
うん、まあ、
戦時中の、強制収容所とはまた違うストーリーだった。
それにしても、いろいろ葛藤はあれど、主人公の夫婦間での言い合いもなにかするごとに多く、そういう状況を描きたかったんだろうけど、長めの映画だったし見てて疲れてもきた。
アフリカの広い大地を見てると、自国の都合や思想を押しつけて他国を侵略する行為がみみっちく、より愚かにも思えた。
男女で評価が分かれそう
何と言ってもレア・クルカが可愛い!ドイツ語、英語、ケニア語(?)を使いこなし、誰とでも偏見なく友達になれる、頭のいい子、もちろん子役としての演技も最高でした。3ヶ国語といえば、翻訳の松浦美奈もすごい!ドイツ語はさっぱりわからないんですが、ケニア語との境界もわからなかった(笑)
全編通して映像が綺麗で心が洗われました。監督はリアリズムを追及しているのか、女優の自然なヌード(わきげが剃られていたら最悪でしたね)とセックスシーンも違和感なく受け入れられました(異論もあると思いますけどね)。
ユダヤ人迫害という重々しいテーマもさりげなく取り入れられ、家族愛を描いた141分という長編にもかかわらず時間を感じさせない作品になっていました。残念な点はイエッテルの心境の変化(浮気も含め)が不自然に写ったことと、ラストに至る心の葛藤が上手く描かれてなかったかなぁ。
【2003年10月映画館にて】
包み込んでしまうおおらかさ
迫害を予想し遠く逃れてきた家族を優しく迎えるアフリカの大地と人々。ナチスとか戦争とか人間の諍いとは無縁。ユダヤ人でも、すれ違う夫婦も、小さな人間世界のこととあざ笑っているかのようだ。その自然が与えた試練の結果、家族がひとつに戻るのが象徴的か?
アフリカが教えてくれたこと・・
ナチスによるユダヤ人迫害の映画は多いが本作は開戦前にいち早くアフリカに移住したユダヤ人家族の物語、ステファニー・ツヴァイク(映画では娘のレジーナ)の自伝小説を基にしている。
慣れない未開の地で苦労が絶えないが5歳のレジーナは現地にいち早く溶け込んでゆく、個性なのか子供の順応性の高さなのかはよく分からない、すこぶる良い子であることは間違いない。
ただ両親の夫婦仲は複雑、状況を考えれば双方に一理あるのだが意思疎通が下手なカップルで気を揉ませる。
文明国に生まれても未開の地に育っても人の幸・不幸は様々、同じでないことを嘆くより違いを尊重する大切さが語られる。子供たちにもこういう歴史を知って欲しいと思うが陳腐なベッドシーン演出が仇になって勧められないのが残念だ、また全編を通すとユダヤ人であることの悲劇よりも夫婦関係の難しさの方に主題がシフトしている感がある、そういう映画だったのかと観る前に心した自分が浅はかに思えた。
子供は順応性があるですねぇ
第2次大戦中のユダヤ人を扱った映画ですが、
戦争の悲惨さよりも人間模様を描いた映画だと思う。
一番良い味を出してたのは主人公親子よりも使用人の
黒人男性『オウア』さんだったなぁ。
彼の存在がイマイチつまらない映画の中で唯一楽しめた部分。
終盤、アフリカの心を持った娘により、少しづつ
アフリカの異文化に、心を許して行く母親の姿に
ちょっと感動を覚える。
が、そのくらいかな。(苦笑)
他人に面白いから見てみたら?と進めるような
映画ではないかな。
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