亡国のイージスのレビュー・感想・評価
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動機が弱い
まあ、クーデター物としてはそこそこだろうか
前半はテンポいい展開なのに、後半はたっぷり時間をかけた寸劇で
緊張感の糸が切れてしまい、間延びした感じだった。
それ程ゆっくり経過してたにもかかわらず、終盤では秒読み段階で
攻撃命令をキャンセルできるし、船も沈没という形で止めることが
できるし、都合のよさに呆れるほどだった。
さて、物語の背景の動機について言えば、とても違和感がある。
現状を憂い、変えたいと考える自衛官がいたとしても、180度方向が
異なるテロで実現しようと考えるとは、想像がつかない。
間違ったことが許せないから、全て破壊してやる。
というのでは、思春期にありがちな幼稚さを感じてしまう。
たとえ脅しと考えていても、要求が通らずに詰んだ場合の選択肢に
大量殺戮を実行する可能性がリスクとしてあると考えると、とても
計画を実行できないと、おとなは 考えるのではないか。
また、息子の死によって副長が血迷った結果騙されたとしても、
それに付いてゆくマヌケな部下がいるとは思えない。
まだ、金目当ての犯罪集団による企てだとした方が納得できた。
平和ボケした日本人へ
外から狙われた祖国を憂う気持ち
誇るべき価値観や未来に託すべき何物もなくただ浮かんでいるだけでも…。
<映画のことば>
「戦争はいつも対岸の火事に過ぎない。戦後60年、日本は太平洋と東シナ海との間に、ただ浮かんでいただけた。平和なら、それで国と呼べるのか。」
「平和って、戦争の隙間に生まれるものだと、俺は思ってるんだ。この国は、60年間も、その隙間にいるんだ。俺は、それでいいと思うよ。」
例えば、警察や消防が忙しいというのは、どうせロクなことではないわけです。
やはり必要があって維持するには、人件費などを含めて、評論子らの国民の全体で、それなりの社会的なコストを負担しなければならないのでは、あるのですけれども。
そういう言い方をすれば、自衛隊だって、そんなものでしょう、現実のところでは。
実際、自衛隊の中東への派遣が問題となった当時、「現実に戦地に赴くことを念頭に自衛隊に入った隊員が、果たして何人いたのだろうか」と物議を醸したものです。
「平和呆けしている」とまで言われた日本でしたが、それで良かったし、これからも、そうであってもいいんじゃないかと思うことが、時々あります。
そして、例えそういう平和は、たまたま隙間にいるがための僥倖であったとしても、その僥倖を守り続けてもし行けるなら、それに越したことはないのではないかとも思います。民族として誇るべき何物も持ち合わせず、それが「国家としての有り様(よう)を失った」ものであっても、「語るべき未来が見えない」ものであったとしても。それは、いかにも小市民的な考え方かも知れませんが、そのものズバリ、文字どおりの小市民である評論子としては。
否、意外と「平和であることの本当の価値(ありがた味)」というものは、一見すると平凡でで、当たり前なそんなことに胚胎しているとも言えるかも知れません。
おそらくはミリタリー系の娯楽作という位置づけの作品なのだろうと思います。本作は。作中には、船舶用語や自衛隊用語が、ちらほらと埋め込まれていたりして。しかし、自らが引き起こしてしまった戦争が終わってからこの方、これまで何とか平和を保ち、あまつさえ経済成長も(それなりには?)全うして来られたことの幸せを思うとともに凡庸でも、永く今の平和が続いてほしいという願いにも、思いが至った一本になりました。評論子には。
間一髪で最悪の事態を回避して、国土や民族の安全が確保されて「ハッピーエンド」というのは、この手の作品としては、いかにもの「お約束」ではありますが、一面では、平和について、平和であることの洞察も含まれていたということでは、なかなかの良作であったと思います。
(『ザ・ロック』×『ダイ・ハード』)÷邦画十八番泥臭いドラマ…
2005年に公開された福井晴敏原作の軍事アクション3本の中では、おそらく最も真打ち力作。
それは、キャスト/スタッフを見ても分かる。
メインキャストに、真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一、4人の名優が贅沢に並ぶ。脇も豪華面子が固める。
監督は阪本順治。音楽にトレヴァー・ジョーンズ、編集にウィリアム・アンダーソンがハリウッドから参加。
終戦60年の節目の年。内容も平和ボケした日本に反旗を翻す!
海上自衛隊の最新鋭イージス艦“いそかぜ”。
某国のスパイが乗り込み、それが若年海士の如月と知り、直属上官の先任伍長・仙石はショックを受ける。
が、実際は副長の宮津と某国工作員ヨンファによる乗っ取り。猛毒化学兵器“GUSOH”はすでに彼らの手中にあり、東京に照準が定められている。
彼らの目的は、海外で起きたGUSOHによる事故の公表、それを訴えた大学生の死の真相の公表、隠蔽した防衛庁情報局“DAIS”の公表。
全てはこの国への意義を問うた大学生が遺した論文“亡国のイージス”が始まり…。
DAISのエージェントであった如月はこの反乱を阻止する為、派遣されていた。
仙石も共に、いそかぜ奪還に挑む…!
国を守る者によるある理由を持っての国への復讐はさながら『ザ・ロック』。
主人公の孤軍奮闘は『ダイ・ハード』。
防衛庁、海自、空自協力。実際のイージス艦で撮影を敢行。リアリティー充分。
CGを駆使したイージス艦同士の海上戦。
艦内のスリリングな戦い。
邦画としてはスケールあるアクション大作!
…が、傑作には成り損ねた。
原作未読の者でも完全に映像化し切れてないのが分かる。途中途中、何を描きたかったのかだったり、展開が急だったり、ダイジェスト的だったり。
アクションと共に、国防の意義を問う。本当はそのどちらも巧みに描きたかったのだろう。ところが、国防臭が説教臭くなったかと思えば、ハリウッド風アクションを意識してるようでもあり、巧みに合わさっている感じはせず、どっち付かず。
その結果、ハリウッド風アクション×邦画十八番の泥臭いドラマで、一応頑張ったものの、よくあるチープな邦画アクションになってしまっている。
やはりエンタメに徹した洋画アクション『ザ・ロック』とはレベル違い。
阪本監督も同じポリティカル作品なら『KT』の方がずっと緊迫感あった。
キャストは熱演しているが、その中でも真田広之がある意味本当に“孤軍奮闘”に見える。本作を最後に16年日本映画に出ていない。国際スターになったのは誇らしいが、また日本映画への出演を。
彼らの目的は
あ〜ぁ…
※原作未読
観終えてみれば「国家としてのありようを見失った日本(=亡国)に、守るに値する価値があるのか?」を問いかける作品ということは理解した。そして舞台は護衛艦で起こるテロ事件、と大規模な作品になること間違い無しなハズなのに、、、
まず、ストーリー展開が表面的で引き込まれるポイントが無い。故に、誰にも感情移入できないし誰かを応援したい気持ちにもならなかった。
アクションや美術面の視覚的要素がショボくて緊迫感が伝わらない。
ついでに言うなら、如月役はせめてちゃんと演技出来る人を配役すべきだった。醒めちゃうよ。
原作から大幅にカットしたり展開を変えいてるらしいので、脚本の問題が大きいのかな?期待外れだったな。
福井晴敏だからみたけど
自衛隊とは・・
大和粋
映画評価:30点
今日は日曜ロードショーで「亡国のイージス」やっていたので見てみました!
見始めた時にビックリしたのが、配役の人達の豪華さです☆
ここで発表していくと、佐藤浩市さん、吉田栄作さん、谷原章介さん、豊原功補さん、中村育二さん、岸部一徳さんといった誰でも知っている俳優さんがずらーーっと!!
それに上記の主役級の方々を含めれば大分豪勢です、それでいて今名前をあげた方たちは脇役中の脇役です
それにもビックリですよね
贅沢すぎる
それでいて、真田さんの演技は迫真でとても良かったです!アクションも迫力があったので日本の作品ではレベル高い方じゃないかと思います
内容は原作を読ませていただいてないので本来の素晴らしさは知らないのですが、映画のみの評価では退屈でした
人間の行動に矛盾が生じ過ぎていて…
ストーリーが頭に入らないといいますか
政府がクソったれで、敵の目的が凄くフラフラってだけですがね
やや説明不足だけど楽しめた
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
原作と違って設定やそれぞれの登場人物たちの背景の説明が不足していて、唐突に事件が進行している印象を受けてしまう。映画だからあまり前振りや背景説明に時間を割けないのは仕方ないのだろう。だがそのために事件のことばかりになってしまって、登場人物たちの苦悩や魅力やらは理解しづらくなってしまった。福井作品に常に登場する中年男も、しっかりと活躍はするものの個人の背景がわからないのは残念。
それでも事件の現実性はとにかくとして、日本の周りの状況や危険を話に含ませて、本物の自衛艦登場で楽しませてもらった。
テレビドラマ的
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