アダプテーションのレビュー・感想・評価
全10件を表示
説明しようのないつまらなさ
一応あらすじはありますが、ストーリーがありません。ドラマもありません。
ネタに悩む脚本家が色々悩んでるみたいですが、観た人にどう思って欲しいのか見当もつかず、ただひたすらつまらない映画です。
「マルコビッチ」も最低につまらなかったので、この人の作品は生理的に無理なんでしょうね。
ただ、客観的にいって、面白がる人は稀だと思いますよ。尤も観ようっていう人しか観ないからレビュー評価は高めですけど、少なくとも人に薦めるような代物じゃあないですね。
面白さから言ったら1点だけど、評論家が喜びそうな小難しさがないのでオマケの2点。
ユニークな脚本
脚本が結構ぶっ飛んでて、最後まで展開が全然読めない。台詞もいろいろな角度で面白くて、全体を通して飽きずに観た。自己評価の低いミジメな脚本家の役をニコラス•ケイジが好演していたのと、アカデミー賞助演男優賞を受賞したクリス•クーパーも破天荒な役でいい味出していた。ただ、ラストがイマイチかな...。え、これで終わり...?!って感じの終わり方で、消化不良感が否めない。でもユニークで面白い作品だった。こういう脚本を書ける想像力&構成力は本当に凄いと思う。
蘭の話は添え物です
野性蘭の収集家のノンフィクション小説「TheOrchidThief」を基に映画化するという意味のアダプテーションと生存の為に虫に擬態化する蘭などの適応を掛けているのでしょう、もっとも本作は原作とはかけ離れたフィクションなのでアダプテーションというよりパスティーシュと言った方が良いかも知れませんね。
最初、殆ど自虐的な心の声(ヴォイス・オーヴァー)に唖然、何やらエキセントリックな脚本家の創作上の葛藤や苦悩の話かと思ったら原作パートの映像化が絡んで面白い趣向と気をとり直した。
もう一人のニコラスケイジが出てきたが妄想癖がある主人公なので自我の擬人化かと思ったが途中で双子の弟とわかり煙に巻かれた思い。
兎に角、原作ベースと構想中の脚本の映像化と映画上のリアルが混在してこれまたややこしい。実際のスクリーンライティング講師のロバート・マッキーさんの登場、本作の前半をこき下ろすところは実にシニカル、違和感をもったヴォイス・オーヴァーも確信犯だったとは恐れ入りました。
巨匠の説得に感化されたように終盤はいきなりサスペンスモード全開、主人公が忌み嫌っていたロマンス、ポルノ、銃撃、カーチェイス、主題歌など結局全部入りの映画になってしまいましたね。
全く先の読めない展開、予想で当たったのはワニくらい、絶対伏線だと思っていたら最後の最後でようやく当たり。
こういう楽屋落ちのような人を喰ったところがこの映画の魅力なのでしょう、玄人受けするのは分かるような気もしますがお遊びに付き合わされたような妙な気分です。
それにしても映画化を許した原作者のスーザンオーリアンさんは大人ですね、メリル・ストリープさんが演じるなら仕方ありませんかね・・。
なんやこれ〜。 面白いのか全然面白くないのかよく分からない。 映画...
なんやこれ〜。
面白いのか全然面白くないのかよく分からない。
映画の製作過程をアダプテーションにしてしまうという逆説的な発想。
でもまぁそんなに奇抜ってほどでもない。
そして後半劇中劇と現実とがリンク。
これもそこまで奇抜ではないと思う。
終盤に至っては展開が謎。
一気になんじゃこりゃ。
どっちかというとつまらない。
途中、眠たくなったのでレビューをどう書こうかと迷ってたところにマ...
途中、眠たくなったのでレビューをどう書こうかと迷ってたところにマイキーの脚本論が展開されて、「ああ、このまま書けばいいのか」と妙に納得。しかし・・・ラストさえ良ければいいってのも考えものだ。。あのあたりから早くラスト来~い!と期待してしまったもん(笑)。
『マルコヴィッチの穴』もそうだけど、もうちょっと簡潔にまとめ上げれば万人に受け入れられる映画になるのだろうに・・・途中で退場しそうになった客もいた!
でも刑事さんの二役は良かった。オスカーはクリス・クーパーだけになったけど、刑事さんはいつでもチャンスがあるもんね(95年にとってます)
音楽では、ストーンズを使ってうなるものがあったんだけど、後半が物足りなかった。また、エンドロール後にコメントが。。。the 3ってのも見たいぞーー
びっくりするシーン有り!チャーリーの服は最後まで一緒だった。。
Adaptation
脚本が書けなくて悩んでいる事をそのまま脚本にすると言うある意味反則技みたいな内容の映画だが、 めちゃくちゃ凝っている脚本で、まったく先が読めず面白かったです。(これの先が読める人はあまり居ないと思うけど) 現実と虚構が複雑に絡みあった内容は、まさに奇想天外であり、脚本家の悶々とした苦悩を面白可笑しく描いており好印象でした。 また、ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパーという素晴らしい俳優陣の怪演もイイ感じです。 それに、エンドクレジットの「ドナルド・カウフマンを偲んで」という献辞に芸の細かさを改めて感じた。
性格俳優としてのニコラス・ケイジの真骨頂!
ニコラス・ケイジといえば、「ザ・ロック」でショーン・コネリーと共演し、
その後も「コン・エアー」「フェイス/オフ」「スネークアイズ」など
アクションやサスペンスといったジャンルの作品に精力的に出演してきた。
髪の薄さ加減もあってブルース・ウィルスを彷彿とさせた。
そんなアクション俳優のイメージが強いニコラス・ケイジだが、実は「ザ・ロック」の前年に、
重度のアルコール依存症の脚本家と娼婦のラブストーリーを描いた
「リービング・ラスベガス」という作品でアカデミー主演男優賞を獲得してる。
そんなクセのある役を卒なくこなす性格俳優こそがニコラス・ケイジなのだ。
そして、この「アダプテーション」である。
チャーリー・カウフマンが「マルコヴィッチの穴」の映画撮影中、次回作の脚本を依頼される。
その作品はストーリー性のないドキュメンタリーのためか、
チャーリーは脚本が書けずスランプに陥り、自己嫌悪の中を彷徨う。
双子の弟ドナルド・カウフマン(ニコラス・ケイジが二役こなしてます)は
チャーリーと真逆の性格で、そこにジェラシーを感じてしまう。
脚本が書けないチャーリーは、自分の脚本の中に自分を登場させ、
原作者と作品のモデルとなった人物と絡み始める。
それが現実に絡み始めたとき、ストーリーは原作が持つ裏の部分に踏み込み始め、
チャーリーはこの自分が脚本するストーリーの中で事件に巻き込まれていくのだ。
「マルコヴィッチの穴」ほど複雑なストーリーではないが、
毒の効いた展開は見ていて飽きさせない。なぜか引き込まれてしまう。
チャーリー・カウフマンの脚本やスパイク・ジョーンズの演出もあるが、
ニコラス・ケイジの演技のせいでもあると思う。
チャーリーとドナルドの真逆のキャラクターをきちんと演じ分けしているところはすばらしい。
全10件を表示